心和のラノベ感想

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灼眼のシャナⅩⅥ 感想

灼眼のシャナⅩⅥ 2007.11

 

今回は、灼眼のシャナ16巻です。

14巻のここで終わるの?!という終わり方から、15巻でお茶を濁されて迎えた今巻だったんですが…、まさかの肝心な悠二の意思が判然とせず。しかも、次の刊行がSⅡということなんだけど、これ当時読んでた人の心境荒れてそう笑。

繋ぎの巻。

あらすじ

悠二の存在が消える。シャナを始め裏の事情を知る面々を除き、悠二の存在は周囲から欠落していた。シャナと吉田さんの元には、悠二の名前入りの手紙が戻されたことで、それを希望とする。

マージョリーの為に街の外へ出た佐藤。入れ替わりで御崎市に入ってきたのは、"祭礼の蛇"悠二であった?!

感想

クリスマスイブに、シャナと吉田さんの決戦が悠二に委ねられる中、消失した悠二。悠二が現れたのは、[仮面舞踏会]の盟主の地位としてでした。これは、悠二の意思なのかただ単にヘカテーらに呼び寄せられただけなのか。

そして、姿形は悠二のまま盟主として現れた悠二には、悠二の意思が入っているのか、あるいは中身は盟主の意思なのか。

こういった重要な部分が明かされないまま物語が進んでしまったので、読みづらいことは勿論、拠り所がないので楽しめなかったです。

感覚的には、SAOのアリシゼーション編の皇帝ベクタのイメージに似てるなーと思ったんですが、読んでいると悠二の意思や記憶が垣間見える一方で、シャナを戦闘で倒す強さや無慈悲さが見えたので、正真正銘の悠二という感じでもない。

一方で、組織の中でも悠二の存在は浮いているようでした。そもそもが[仮面舞踏会]はずっと盟主を欠いて息を潜めていたらしい。『零時迷子』が何かしらのトリガーというか鍵になってるんかなぁ、よく分からぬ。

あとは、地味に田中と佐藤の関係は良かったです。夢に恋に一直線な人はかっこ良くて嫉妬してしまうみたいな。オガちゃんで全然悪くないんだけども、マージョリーを親分として以上に恋心を見せた佐藤の決断は、田中にとっては劣等感を感じさせるものなんだろうなーと。

上海の外界宿とか『傀輪会』とかの話も出てましたが分かりづらかったです。[仮面舞踏会]が外界宿を壊しているとか、人間とフレイムヘイズも対立してるとか?

それから、銀の炎とか黒の炎とかも今後色々と明かされてくれる事を期待したい。

今回のbest words

君と共に、生きたいんだ (p.200 悠二)

あとがき

悠二がスパイとして[仮面舞踏会]に入ったとかだったら面白いけど、そんな伏線じゃなかったしな…。シャナを守るという言葉の真意が気になります。

この頃にアニメ2期だったのね。