心和のラノベ感想

1ヶ月15冊読了目標!

電波女と青春男2 感想

電波女と青春男2 2009.5

 

今回は、電波女と青春男2巻です。

本当は略称を書きたいのだけど、この作品に略称ってあるんですかねぇ…。

今回も面白かったです!遂に、入間さんの波長に合ってきたかも知れん。エリオの社会復帰と女々の少々過去話や、ヒロイン達がヒロインしてたり。

ツインテールエリオも可愛い。

あらすじ

「わたし、社会、復帰?する……かも……って、思って、る、かな」

布団から脱却したエリオは、学校に戻ることはなく働く事を考えていた。しかし、以前に布団を巻き変人扱いされていたエリオは、働き口から門前払いされてしまう。

そこで、女々が提案したのは例の七次元キーホルダーを取り扱う駄菓子屋、田村商店だった。一方、街中では小動物の誘拐事件や、謎のペットボトルロケットが打ち上げられる事態となっていた。

感想

同じシーンを別目線でやってたりしたので、ページ数は350超えと多めでした。なんですが、主にリュウシさんが可愛かったり、ギャグも分かりやすくて読んで良かったと思える1冊でした。リュウコやっちゅーにがハマる。

また、真の青春ポイントの他に、エリオの社会復帰ポイント、女々の幸福ポイントなんかも追加されて、複雑ではありますが、馬鹿馬鹿しくて好き。

まず、エリオが働くと言った事には驚きました。普通、復学するという流れかと思っていたので。ただ、そこで立ち塞がるは当時のエリオの奇行でした。

町中で異端視されていたエリオを態々雇おうとする人はおらず。これは、リュウシさんや前川さんにも言えることで、当時生徒だったエリオが何をしたのかは分からないものの、生徒間でもエリオに良いイメージを持つ人は少ないらしい。

そんなこんなで、エリオと一緒にいる真も風評被害を受けるという点で、多少リュウシさんとも衝突があったりした訳ですが、まぁ難しいですね。それに、リュウシさんは圧倒的に真を恋愛視している部分があるので尚更。

白羽の矢が立ったのは、夫を亡くしキャトルミューティレーション始め宇宙に染まったおばさんがやっている駄菓子屋さん。このおばさんが中々に曲者で、ちゃんと昔来ていた子供の顔と名前を覚えていたり、時たま深い事を言ったり、女々とのやり取りがしみじみと良かったり。

それもその筈、このおばあちゃんは本当に女々の祖母っぽい。そういう距離感。それに、女々が和菓子屋の店主っぽい?のも気になる。前川さんの働いてる所なんですかね。

まぁ、エリオの接客はまだまだでしたが、働こうという意思を持っただけでも成長かなと思います。それ以上に、女々の過去の方もチラホラ出て来て、本当に夫がエリオットだったのか!とびっくりしました笑。女々さんはどうやってエリオットを振り向かせたんだろうね。

それから、ペットボトルロケットについては、安代(以降、山本)さんがエリオの気を引いて、延いては女々の気を引くための手段だったらしい。山本は会社を辞めて出戻って来て、女々に今更求婚するという役柄でした。いや、前川さんを女々の娘だと間違うとは…。

エリオットがどこにいるかは不明なものの、女々は断ってしまいますが、このペットボトルロケット+花火がおばあちゃんの宇宙思考の打破へとすり替わっていくのは、1巻のエリオと似た物を感じました。

たかがペットボトルロケットの打ち上げだけれども、それを大きく見せるのが小説だなとも思いました。というか、小動物の件はよく分からなかったな…。女々がキャトルミューティレーションを妄信する祖母への気遣いの一貫だった、と見るのが正しい?そう考えると、2巻は女々が物語の中心だったのだと思える。

友達は酸素や水ではなくて嗜好品の類とは良き喩えですなぁ。

今回のbest words

あたし、クレープの端っこ好きなんだよねー (p.111 御船流子)

あとがき

同じ作者の別作品のキャラクターが登場するのって、これまで読んできたご褒美感があって良いですね〜。知る人ぞ知る、みたいな。

みーまーなんだったんだってくらいこの作品を好きになりかけていますが(反動?)、みーまーを読んだからこそ分かるネタもあって、結局全部読まなきゃなんだよな…(汗)。

嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん7 死後の影響は生前 感想

嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん7 2009.4

 

今回は、みーまー7巻です。

語り部が大江湯女バージョンでした。というか、みーくんもにもうとも生きてました。

あらすじ

大江湯女は妹の茜と共にアパート暮らしをしていた。しかし赤貧。湯女は、アパートの住人である鶴里新吾の右腕を持って、その他の住人3人の元へ行く。どうやら、アパートの住人4人の誰かがいずれかのタイミングで、鶴里を殺害し、それを推理し合うというタチの悪いゲームの取り決めがあり、偶々湯女が飛び入り参加する事となったのである。

しかし、住人4人の内の1人、久屋白太が行方不明だった。白太がいない事で困惑する住民らだったが、そこで連続殺人が起きていく。一方、湯女は街中で見かけた御園マユを追った先で、白太がマユに監禁されている事を知り…。

感想

あらすじを見れば分かる通りかなりカオスな事が起きてました笑。マユが余計な事をしたせいで被害が甚大なものになってるな…。

今回の語り部は湯女でした。と言っても、みーくんと似た者同士なのでほぼ雰囲気というか読みづらさは健在()。

そもそもの推理ゲームは、鶴里さんが普通に可哀想なだけなんですが、趣旨としては面白いと思います。倫理的にどうかは脇に置いて。

実際には、白太が事件の口火を切った訳ですが、そこでマユが白太を監禁した事で推理ゲームは始まる事なく尻切れトンボになりました…。

何でマユが白太を監禁したかは本人の口から語られる事はなく、湯女の推測では居なくなったみーくん絡みによるものとされていましたが、詳細は不明。パンや水を乱暴に押し付けたり、周囲の臭いだったり中々にグロテスクな描写でした。

で、推理ゲームに参加の余った3人は白太がいない事で弛み、現状をリセットする為という動機から1人が2人を立て続けに殺害するという暴挙に。単純な引き算で犯人も確定。

終盤に現れたみーくんが、白太を解放し、何も知らない白太がその犯人に殺害され、犯人は逮捕?という何も生まない結末という。

因みに、みーくんが前回の襲撃犯から生き残れたのは、海老原さんのお陰みたいな記述があったけれども、海老原さんちょこっとしか出てないしまた色々と雑だな…。

最後の病室の長瀬、ゆずゆず、にもうとというヒロイン達?のみーくんの奪い合いみたいなサービスシーンもありつつ、この作品のメインはまーちゃんでしたと。

湯女さんの懐事情はどーなるの?

今回のbest words

ここで私を殺せば、貴女の貸したゲームソフトが返ってくるとは思わないことね! (p.162 湯女)

あとがき

尻尾にヤドカリを付けたら進化するのはヤドンの事でしょうね。ちょいちょいポケモンネタが出てました。

しっかし、ここまで読んでも目的の分かりづらさとキャラへの愛着が湧いてこねぇ…。いや目的はまーちゃんを喜ばす事なんだろうけど、、、

電波女と青春男 感想

電波女と青春男 2009.1

 

今回は、電波女と青春男です。

みーまーがどうなる?というタイミングでの新作。こちらはグロ要素無しで青春ラブコメ、読み易くて良かったと思います。

あらすじ

両親の海外赴任によって高校2年生から叔母の家に住む事となった丹羽真。一人暮らしだという叔母の藤和女々の家に着くと、そこには布団に包まれた少女がいた。女々が親戚にも内緒にしていた隠し子、藤和エリオだった。

エリオは真と同級生であったが、学校を中退していた。それは、エリオが6ヶ月に亘る行方不明と記憶喪失に巻き込まれた事で発症した宇宙信仰によるものだった。簀巻きを解くと人間離れした美貌を持つエリオに興味を持った真は、自称青春ポイントを削りながらエリオの救済に奔走する。

感想

中々に尖った設定をしていながらも、ちゃんと青春ラブコメっぽく纏まっていて面白かったです。アニメを視聴していたので、こんな話だったなーと振り返りながら読めたのも良かった。

1巻にしてエリオの電波女ぶりはほぼ解消したので、次回以降どうやって繋いでいくのかも楽しみです。布団を巻きながら、放り投げてピザを食べる姿を想像するのは面白かったけどなぁ。ま、エリオの出自や空白の6ヶ月の足取りなんかは今後も気になりますが。

主人公の丹羽真は、青春ポイントという概念を独自に持っていました。これは、完全主観で青春イベントをこなせばプラス、逆ならマイナスみたいなもので、要は振り返って良い思い出があれば万事オッケーみたいな話。こういう自分ルールは楽しそうで良い。

そんな真が、39歳ながらヒロインのように活躍する叔母の家で生活する所から物語はスタート。エリオを完全無視して話を進める強引さなんかも面白い。

空を飛べない事を証明した事で宇宙信仰を止めるって流れで良いんかなーと思いつつ、あんなに危険なチャリでの海への飛び込みを敢行した真は主人公だなぁと。

その他、謎のコスプレ長身貧血(というか血の巡りが早過ぎる?)少女前川さんや、天然で自転車では黄色ヘルメット着用のリュウシさんこと御船流子さんもヒロインとして登場。前川さんの謎具合が凄い。

丁度良く狂ってる青春ラブコメ、みたいな。

今回のbest words

イトコは以前、母にギャルのパンティーを所望していたから (p.277 藤和エリオ)

あとがき

結構パロディ系も満載だけれども、ウーロン荘と読み間違えたって件は多分、電撃文庫の鳥籠荘の今日も眠たい住人たちの事だろうなぁ。

それとファミレスでオリジナル飲料が作りたくなったぜ。

これはあくまで、ままごとだから。 感想

これはあくまで、ままごとだから。 2024.4

 

今回は、『これはあくまで、ままごとだから。』です。

友達の後ろで君とこっそり手を繋ぐ。〜の真代屋秀晃さんの最新作。こちらも、思春期の恋愛に悩む高校生達が背徳感や淫靡さ(隠微さ)がテーマでした。

あらすじ

芭蕉深紅はガサツである一方で顔の良さからよくモテる。そんな深紅の遠縁の枕木蒼一朗は、家庭の事情によって深紅と同じ高校に通う事となったばかりか、写真家のアヤ兄の所有となった田舎の別荘でシェアハウス生活をする事に。

深紅と蒼一朗は、昔から親戚の集まりで顔を合わせていて、傷心の蒼一朗を励ます為によくごっこ遊びをしていた。高校生になった2人は、演劇部である深紅の恋人の練習として再びままごとをするが、深紅には演劇部の先輩の彼氏がいて…。

感想

序盤こそ前作より掴みは弱いかなーと思いましたが、ままごとをする理由が徐々に相手の本心を覗く為の行為みたいに変わってきてからは、見ていて面白かったです。

ままごとと言うと、夫婦役を演じたり料理をしたりというのを想像しますが、ここで言うままごとは、広範なイメージでごっこ遊びの延長みたいな所があるので、今後も色んなシチュエーションが出来そうだなとも感じました。

深紅とのままごとは基本的には兄妹ごっこか恋人ごっこが多い訳ですが、やはり高校生にもなると、純粋な子供時代のごっこ遊びとは趣旨が変わって、男女という意識が強くなってしまうなと。

ちゃんと過去の回想もあって、蒼一朗にとってのままごとは、母と妹の紅子を交通事故で無くして、紅子の穴を埋める所から始まったと分かったのも良かったです。ただ、深紅にとって紅子の代わりと思われるのも嫌だと思ってそうな節もありそうだなぁ。

また、蒼一朗の父が再婚して、腹違いの妹が出来た事で、蒼一朗が身を引く形で家を出てシェアハウス生活になったのも重要なポイントかな。

一方の深紅も親の問題を抱えていて、父が浮気した事でシングルマザーとなり、母がボロボロになっていくという過去がありました。これによって、大人の恋と子供の頃の愛情の差や、恋をする事への恐怖感を待つことになる。

好きと恋の違いというのも本文で触れられていて、それについては取り返しの効くものが"好き"で、代替の効かないものが"恋"なのかなーと思いました。その人が他の人とキスしてたらどう思う?ってやつですね。

そんなこんなで、深紅は蒼一朗と本当の恋愛をしてしまうと破滅してしまうのではという恐れから、ごっこ遊びの中でのみ本心を告げるという形を取り、蒼一朗の方はそんな都合の良い彼女的な深紅との交流を通して、糊塗しながらも本当は深紅の事が好きだと自覚してしまうという展開に。

深紅には、一応付き合っている赤井先輩がいる為に蒼一朗も背徳感を感じながらになる訳ですが、結局深紅にとって本当に側にいて欲しいのは蒼一朗なのでは、というもどかしさもありました。演技が上手すぎてどっちか分かんねぇよ!みたいな笑。

今回は、蒼一朗目線が主だったので、次回の深紅目線でどうままごとの中で自分の気持ちを制御していたのかを見るのが楽しみです。深紅はちょっとお馬鹿なギャルかと思ってたけれども、めっちゃストイックな天才型だったなー。

それと、ここまで全く言及してませんでしたが、国枝黄純というヒロインも登場してました。kiss meで覚えやすい。

この子も親戚で例の祖父の家に集まっていて、高校で再開のパターン。嘘笑いといった偽物を忌み嫌い、本物を追及する子で、何故か蒼一朗が入るまでは1人女子で美術部。

SMプレイでままごとを盛り上げてくれそうなのと、彼女がいるアヤ兄に恋してそうな気配?

序盤からおやと思っていましたが、主要な登場人物の名前に色が入ってますね。これって、恋愛は黒だから、混ざり合って黒に…という暗示な気もしました。

そう言えば、ままごとは漢字で書くと飯事で、英語だとplay houseですって。

今回のbest words

あー、そうなんだ。あ、あたしも最近、半チャーハンを二個頼んだよ……? (p.308 深紅)

あとがき

ちょい物足りなさもありましたが、官能な感じや読みやすさもあって楽しめたと思います。夜瑠の喋りが好きだったからなぁ。いやでも、スーパーみくみく四連突きって何?笑

唐突におっぱいを連呼するアヤ兄も軽くツボでした笑。

嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん6 嘘の価値は真実 感想

嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん6 2008.9

 

今回は、みーまー6巻です。

短編集に見せかけて、1つのメインストリームの合間に短編が混じっているというような構成でした。みーくんが語り部じゃないと露骨に読み易くなる笑。

感想

今回は、少し楽をしてあらすじはカットでいきます。実際、構成的に難しいので、主題→サブストーリーの順で振り返り。

進級してクラスが別々になったみーくんとまーちゃんでしたが、合同体育?で2人してサボっていた時に、猟銃を持った男が体育館に闖入してくる話がメインでした。

大抵の生徒は集められ手足を拘束される中、偶々2人は難を逃れて高みの見物といった風。前回の密室殺人の時もそうだけど、外に出る抜け穴がありそうだなぁと思えてしまうのが残念。

結果的に、頰かむりする事も出来た一方で、みーくんは行動を開始して犯人に突っかかっていくという主人公らしさを見せてました。もっとスマートなやり方ありそうだけど…ってのと、結局まーちゃんの助けも必要じゃんと。

ただまぁ、今回のテーマというかやりたかったのは、みーまーのどっちがが死んだらその片割れはどうなる?という部分だったっぽい。前提として、みーくんは代わりが作れるけど、まーちゃんは一品物という話もある訳ですが。

そんな中で、ラストでどちらかが死んだ?という事実が突きつけられるのですが、それみーまー終わっちゃいますけど…。

因みに、犯行に関しては社会にむしゃくしゃした無職のおぼっちゃんを、みーくんとか特別な体験をした人に嫉妬心を持つ一生徒が唆して、共犯で事件を起こしたという話でした。人に迷惑を掛けるのは良くないですねぇ。

その他としては、長瀬一樹とこーた&あんずの交流で何だかんだみんなみーくん好きだなーとか、恋日先生の実家での立ち回りの話とか、菅原や枇杷島と交流のあった剣道部の海老原香奈恵の話とか、湯女と上社さんの会話とか。

この中では、恋日先生の話がダントツで面白かったです。というかそれ以外は…。32歳の恋日先生がニート状態で、10歳ほど下の弟や妹から煙たがられている様子など。良い人に出会えれば好転しそう。

というか、たっきゅーぶで四番打者と呼ばれるいつざいとは…。補欠?笑

今回のbest words

何だとぉ。この眉目秀麗一枚看板公明正大大胆不敵快刀乱麻一騎当千羞月閉花沈魚落雁出藍之誉純一無雑純情可憐淳風美俗英姿颯爽有為多望、春の大感謝祭特売日 (p.93 恋日)

あとがき

みーくんの名字は枝瀬で通ってるのか。名字からして似非じゃん。

物語としては一区切り…?

嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん5 欲望の支柱は絆 感想

嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん5 2008.5

 

今回は、みーまー5巻です。

密室殺人事件の解決編。徐々に真実が明らかになっていく過程はちょっと面白かったです。世界観は、グリザイアの果実のエンジェリックハウルを彷彿とさせました。

あらすじ

家の中に閉じ込められ、屋敷の住人が日毎に減っていく。そんな最中、みーくんは停電と共に何者かに打擲され、地下牢に押しやられてしまう。

何とか地下から脱出したみーくんは、板菜種から現状を聞くと共に部屋に閉じ込められていた柚々の救出に動く。探偵役を演じた後、家内は食糧問題もあって殺伐とした雰囲気となる一方、みーくんは断食と部屋に閉じ籠もる生活が続くのだが…。

感想

すっきりしたとは言い難いものの、解決編はそれなりに面白く、後半の日記みたいな日々を経た事が脱出に繋がるのは予想外でした。もっと現実的な逃げ道ありそうなんだけどね…。

因みに、この大変な旅行(?)を終えてみーくんが持ち帰ったものは、昔まーちゃんが描いたみーくんの絵でした。写真と予想したのでニアミスではありましたが、順当にこれを見せる事でまーちゃん復活と相なったのでした。こんなんで良いのん…?

結果的に生存者は、みーくんとゆずゆず、大江湯女と茜だけでした。菜種さんは生きていたものの、犯人として捕まったので無事ではない。

湯女はみーくんと思考がほぼ同じミステリアスな人物、茜は何でも逆の事を言う奇天烈な性格の持ち主でしたが、次回以降もどこかで出てきそう。湯女はみーくんとも似た境遇?佐内利香?

それから、みーくんの本名っぽいのも出てきました。天野×音。天野愛音ですかねぇ。これだと女っぽい名前だけど。

今回の事件については、全て菜種さんが悪いって訳でもなさそう。というか、景子さんが諸悪みたいな所が大きい。いや、菜種さんも十分狂ってるし実際に動機があまり読めないまま旦那とか殺してるし…。これ食糧の為?

自分を守る為の人殺しは悪なのか?というのもまた深遠なるテーマですなぁ。

そもそもが、天野家マニアの景子さんが当時の事件に準えて自殺を図ったのがきっかけらしい。よく分からんけど、食糧とかも敢えて差っ引いていたとのこと。言いなりの貴弘さんも自殺ですって。コナンで刃物で自殺した時の持ち手の話があった気がするけど、ここではそういう言及はなかったです。

以降の殺人に関してもよく分からなかったですけど、食卓に出ていた肉が人肉だったりしたのは、中々に狂気的でそういうのは良かったです。こういうのこそフィクションだよね、みたいな。

ゆずゆずが親も含めてちゃんとした子で、この作品では類稀な常識人サイドだなぁ。

今回のbest words

伏見のあだ名に、ゆずゆずなんてどうかな (p.105 みーくん)

あとがき

主人公が病院送りになるラノベ多すぎ問題。巻き込まれ体質で自己犠牲しがち。

隙間を通る為とは言え断食はキツイなぁ…。

嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん4 絆の支柱は欲望 感想

嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん4 2008.4

 

今回は、みーまー4巻です。

殺人事件、それも金持ちな一家の屋敷で起こるミステリーサークル的な出来事と伏見柚々がヒロインに昇格の回でした。この作品こういう路線なのかな。

毎度言い飽きても来たけれど、やはり面白さ不足を感じます。

あらすじ

まーちゃんといつも通りバカップルを演じていたある日。ひょんな事からまーちゃんがみーくんを描こうとして理性が崩壊した。僕は、まーちゃんを取り戻す為の何らかの手掛かりを求めて実家へと向かう。

実家に程近い場所に住む伏見柚々をパーティに加え訪れた元実家には、大江家が暮らしていた。大江景子から歓待を受けたみーくんは晩餐のみならず宿泊まですることになるが、それが密室連続殺人の始まりなど知る由もなく…。

感想

伏見さんがめちゃくちゃヒロインしてました。前回までは、声に自信がなく手帳でしか会話の出来ない、同じ部活の巨乳ちゃんとしてしか認識していなかったのですが、今回は吊り橋効果なのか、怯える伏見さんがずっとみーくんの側にいようとするようなシーンが多々ありました。

うーん、まーちゃんが壊れた結果、伏見さんがいなければ甘い描写皆無になってたもんな…。あとで絶対にまーちゃんには知られてはいけないけれど。

事件の方は今回も殺人事件となりました。古式床しい密室連続殺人といった風なんですが、実際はみーくんの元実家なんだよな笑。もう少しみーくんは感じる所があっても良いのではと思う。

景子さんが8年前の事件に興味があった事で、この場所に住み、当人を歓待する訳ですが、景子さんが真っ先に被害者となった事で、みーくん達へのもてなしがパタっと止むのが面白い。

ただ、文章からだけだと何で家が密室状態になっているかが分かりづらかったです。最初から鉄格子が何故か嵌められてとかそういう描写はあったけれど。死体に近づけずに検分出来ないってのもよく分からん。

推理する以前の話だし、そもそも感情が腐ってる主人公が語り部やってるのが悪いんだろうなぁ…(今更)。こうしたらこうするだろうみたいな型が全然ないから、物語に没入出来ない。

まぁ、大江家が他所の人間と全くコンタクトを取らないとか、電話すら置いてないとかかなり極端な事例でもあって、申し訳程度にみーくんの携帯電話も水没させられていたっぽいけど、色々と無理があるよな…。

大江家の使用人との関係とか、子供達を学校に通わせないとか前衛的な教育方針もあったようですし。密室でありながら、子ども達にとっての世界はここが全てか。

昼寝していて家族に海外旅行に置いてけぼりにされる伏見さんって…。

今回のbest words

一緒にいて、お前が、いないとやだ、お前じゃないと、やだ…… (p.210 伏見柚々)

あとがき

シリーズ初の次回に続くとなりました。

何がまーちゃんの理性を取り戻すきっかけになるか。昔の写真とか?

嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん3 死の礎は生 感想

嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん3 2007.12

 

今回は、みーまー3巻です。

またまた殺人事件。にもうとも登場。

まだ面白いとは言い難いけど…。サブタイは電撃文庫作品の捩りですねー。

あらすじ

動物が殺傷される事件が頻発していた。そして、それは美化委員長・宗田義人という被害者が出る殺人事件へと発展していく。みーくんは、現場付近で死んだと思われていた妹の姿を発見し…。

部活に入らないといけないという校則から、みーくんはアマチュア無線部に所属している。他の部員は伏見柚々のみ。しかし、そんな状況を嫉妬深いまーちゃんが許す筈もなく。

感想

何が良くないのかなーと考えてたんですけども、まずは主人公の語り部としての相性が悪い。こういう捻った口語口調が好きな人もいるんでしょうが、個人的には回りくどくてただ読みづらいだけなんだよなーと。

そして、キャラクターの印象の薄さです。無理にキャラ付けしてる感が凄い。まぁ、今回は殺人事件があったとは言っても、それは物語においては些事で、みーくんの死んだと思われていた妹が出て来る所+その妹とまーちゃんの邂逅がメインだった節はあるけれど。それでもなぁ…。

前半は、まーちゃんの異常さが垣間見れたので、少し良かったです。何年も前のチョコレートをバレンタインで渡すとか、ダイエットの為に文字通りナイフで身を削ろうとしたり、そういうサイコパスな言動は見てる分には楽しいので。

まーちゃんに告白しようと目論む稲沢というキャラも出て来ましたが、まーちゃんはみーくん以外眼中にないからなぁ。

殺人事件の方は、美化委員で同じだった枇杷島さんが犯人だったらしい。二番目彼女みたいな痴情の縺れが動機っぽい。犬猫なんかを殺していたのは予行演習というありきたりなものでした。

それに、関係しているようで関係していない形で現れたのが、みーくんの妹。自ら山に入って行方不明となっていた妹。母方の祖父の家にいたようで、元々みーくんの兄の虐待によって態と家出していたらしい。

みーくんの兄は読書の虫という話だったのに、裏ではそんなことが…。勿論みーくんはそれに気付いていなかったと。本当、この一家どうしようもないぜ。

みーくんの妹の目的は、8年前の監禁事件の調査であり、亡くなった母の仇を取りにまーちゃんを襲うという事態に発展しました。最終的に妹は生きているのだろうか…。

因みに、まーちゃんを騙している現状では、みーくんに妹がいる事実は隠蔽しなくてはいけないという事情があるので、これまたややこしい笑。みーくんにとっては板挟みの状況ですね。

今回のbest words

あにーちゃんは変態蟻になった (p.137 妹)

あとがき

人って簡単に殺せちゃうんだなぁとおもいました。枇杷島さんよくぞ連続殺人したなと。

嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん2 善意の指針は悪意 感想

嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん2 2007.9

 

今回は、みーまー2巻です。

2巻ということで、新キャラ登場。これが普通にヒロインらしく可愛いかったですが、本作はヤンデレさんが主役なので。

ミステリーテイストになってきて、戯言シリーズ感が弥増してきたかな。病院で看護師もいて。

あらすじ

連続殺人犯との死闘を終えて入院中のみーくん。そこに見舞いとして現れたのは、元カノの長瀬透であった。妹の一樹の見舞いのついでだと言うが…。

長瀬一樹と相部屋で入院していた名和三秋の誘拐事件が起きる。事件の一部を偶々目撃していたまーちゃんによって、これが殺人事件である事を知る。

感想

2巻の感想というか読み始める前に、1巻の解説をお浚いしてきました。これによって、かなり前提知識が得られたので、2巻は難解という事もなく読めて一安心という所。まだ一定の面白さに留まって、爆発的な面白さは感じられませんでしたが。

まず、8年前の監禁事件について、主人公とまーちゃんが被害者というのが間違いで、本来はまーちゃんと菅原が被害者だったという点。そして、犯人こそが主人公の父であり、血みどろのやり取りがあった末に、主人公とまーちゃんが残った。

つまり、みーくんというのは実際には菅原の事を指していて、主人公がみーくんになりすまして、まーちゃんを騙しているという事。なんですが、まーちゃんはまーちゃんで、みーくんが誰であろうとみーくんがいてくれる事が救いみたいな状態なので、薄氷の上に立つような関係性が成り立っている。

まーちゃん側が本当のみーくんではないと意識的に分かっているかどうかは判断出来ませんが、今巻で笑顔にならないみーくんを訝るシーンもありました。いやこれ記憶の齟齬が起こるのも時間の問題なのでは…。

そして、連続殺人の犯人が当の菅原君だったという事なんですが、彼の動機やこれまでの生き方はやっぱし分からないので、そこはストーリーとしてどうなの?と疑問符がつく所ではあるのかな、と。

以上、前回の補足。

今回は、殺人事件の勃発と解決という事で、何ともミステリーっぽくなってました。そして、新登場の透が「〜ッス」という語尾で恥ずかしがるシーンなんかも純粋に可愛いかったです。名前の交換し合いなんかも面白いなーと(透はみーくんを透と呼んでいた)。

男っぽい名前で実は女でしたーというのは、叙述トリックの1つの手法でもありますね。

事件はまぁまぁ複雑だったものの、前回ほどに読みづらさはなかったので良かったです。それでも、回りくどいというか一部の人にしか刺さらないような比喩表現を多投するのは、やはり読みづらさの原因ではあるのですが…。

一方で、みーくんとまーちゃんのやり取りや、みーくんと一樹の会話の平仮名多めのゆるさは今の入間さん作品に通ずるものがあったので、そこも良かったです。

ストーリーとしては、前提として当時の透が菅原君を好きで、仲良くするまーちゃんに嫉妬していたという所が開始点(章代わりの短い文章は透目線だったと思われる)。そこで、現れた男に話をした結果、菅原とまーちゃんが誘拐の対象になったと。

要は、幼き透に話しかけたのがみーくんの父だった訳ですね。ここで、みーくんの父が市長とか議員とかそれに類いする役職だった事が判明します。したから何だって話でもあるんだけど。あと、まーちゃんは金持ちの家だったとかも判明。

まぁ、この過去話が透にどうまーちゃんに花瓶で叩く経緯となったかは不明? にしても、自分も一緒に入院する為に自分の頭を殴打して、その後他人にも殴打されてるまーちゃん…。

さておき、本題は殺人事件。と言ってもこれも推測の域を出ず仕舞いだったので、はっきりした事は分からず。後日談はないんですか。

一樹が三秋を階段から突き落とし、疎遠になっていた祖父の度会さんが死体?を移動。三秋をおんぶする犯人の姿を目撃まーちゃんを目撃した看護師。看護師がまーちゃんを疑い毒物を食べ物に紛れ込ませるも、まーちゃんはそれを回避し、たまたま度会さんがそれを食べていた…。ま、毒物と言っても、死に至るものではなかったっぽい?

というような話だけれども、一樹の動機とか何で同じ病院に長瀬の祖父がいたのかとか、理解出来てないなぁ…。

今回のbest words

黙れトランスペアレントレッドオキサイド (p.188 みーくん)

あとがき

透のノートの落書きは何だったんでしょうねぇ。

会話の中で「ダウト」って言うやつ痛くて嫌いだ…。

嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん 幸せの背景は不幸 感想

嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん 2007.6

 

今回は、みーまー1巻です。

安達としまむらなど電撃文庫を始めとして、沢山の書籍を刊行されている入間人間さんのデビュー作。第13回電撃小説大賞において物議を醸したという触れ込みの通り、監禁、殺人が題材に挙がるという多少の衝撃がありました。

今作も11巻まで出ていて期待して読み始めたのですが、終盤に掛けて誰が喋って何が起きているのか理解出来ないまま終了しました…。タイトル通りの内容だとだったとは思うのだけれど。

あらすじ

同級生の御園マユは美人である。そんな御園さんの後をつけるみーくんは、御園さん=まーちゃんと共に8年前の誘拐事件の被害者だった。

片田舎の街で起きている連続殺人と誘拐事件。みーくんと分かった途端に急に甘えてくるまーちゃんは同棲を提案してくるが、まーちゃんの部屋には拉致監禁された件の小学生の兄妹の姿があった。

感想

A/Bエクストリームを読んだ時以来の、内容が理解出来ないまま読み終えてしまうという悲劇。殺人犯の件がどうなったのか分からん。主人公でさえどんな奴か掴み所がない上に、そんなに出番が無かった菅原君とか言われても…。こいつも本名か分からないし。

序盤こそ、美人でクールな同級生の御園マユ(まーちゃん)が主人公と同類?で昔監禁された?とか何かで接点があって、精神に異常を抱えているとか、そのまーちゃんが家出兄妹を部屋で監禁しているという驚愕の事実の判明と、それを何とかしようと動く主人公(みーくん)の様子が分かって、そういう話なのねーと納得はしました。いや、最初はヒロインをストーカーするシーンで端からやばいとは思ったけど笑。

幼少期虐待を受けると、その人が大人になった時に子供に虐待する理論と同じだなと。

そんな中で、みーくんはまーちゃんの1番の理解者というか保護者?になろうとしていく訳ですが、このみーくんが常に「嘘だけど」というワードを使っている為に、読者としては何を信じて良いのか拠り所が無いんですよね。

別にそういうトリックをやりたいなら良いんですけども、1巻からそういうキャラクターで来られると、ミステリアス以上に感情移入が出来ない掴み所のない奴になってしまっていると思います。

加えて、応対が捻くれているばかりか、面白くないので、寒いとか痛い奴という印象しか残りませんでした。多分、みーくんにも何らかの精神疾患が潜んでいるんだろうけど。共依存みたいにもなってるのかな。

もっと言ってしまうと、どのキャラクターにも個性というかインパクトが無かったです。勿論、まーちゃんの狂気具合はあるにはあるんですが…。監禁した兄妹を風呂に入れたりしないせいで異臭があるのに、平然としているのはやはり狂気か。

監禁兄妹の妹の杏子ちゃんくらいじゃないかな、感情的に良かったのは。

本当簡単に感想を述べるなら、分かりづらくて面白くなかったが正直なところ。あとは、Xでも言及したけれども、戯言シリーズの雰囲気を模倣しようとしているなと感じたくらい。

監禁兄妹も、家庭環境が良くなくて家出してたのを匿った的な話なのかな? だからこそ監禁は有耶無耶にされて終了という流れ? 読解出来てないから疑問系多くなってしまってあやふやじゃ…。

今回のbest words

ねえねえ、まーちゃんを食べるの?今日ですか夜ですかやほー! (p.50 まーちゃん)

あとがき

随所に今の入間人間さんらしい柔らかな文章も見えたものの、圧倒的に状況説明が分かりづらくて、面白い面白くない以前の話だったなぁ。

こういった作風をサイコサスペンスなんて言うらしい。どうやってこれから面白くなっていくかなー。