【1,000冊読了記念】オススメラノベ紹介

今回は、ラノベ読了数が1,000冊を越えた記念として、これまで読んできた作品で個人的にオススメで読むべき作品を紹介します。

ほぼ有名作品で埋まっていますし、ネタバレはありませんので、何を読んだら良いか分からない!という方にも参考にしていただけたら幸いです。

因みに、電撃文庫が多めです💦

◯目次

物語シリーズ

2006.11

西尾維新/講談社BOX  既刊30冊

様々な怪異に纏わる非日常の出来事に巻き込まれる青春物語。この作品の特徴は、西尾維新の代名詞である言葉遊び。読む人を飽きさせない言葉回しや会話が至高です。

ストーリー、キャラクターの魅力、パロディ、文章力全てが噛み合わさった作品。シリーズは30冊にのぼり現在も刊行中。怪異譚からバトル、ミステリーなど遷移して中弛みがないとは言え無いものの、面白さは健在。

好きなアニメランキングを作るとしても上位に入れたい作品となっていて、会話劇が中心なストーリーでアニメを作る苦悩の話なんかも含めて好き。

 

 

涼宮ハルヒの憂鬱

2003.6

谷川流/スニーカー文庫 既刊12冊

第8回スニーカー大賞受賞作。平凡?な主人公が破茶滅茶ヒロインに振り回されるタイプで、SFチックな展開も見られます。

読者をグイグイ引き込むストーリーと、卓越した比喩表現とラノベらしい読みやすさが合わさった作品です。

京アニでのアニメ化、何度も繰り返すエンドレスエイトが有名ですが、未完扱い。それでも十二分に楽しめます。

 

 

戯言シリーズ

2002.2 ※画像は新装版

西尾維新/講談社ノベルス 既刊10冊

第23回メフィスト賞受賞作。ラノベとしても一般文芸としても評価が高い作品。西尾維新デビュー作。

クビキリサイクルとサイコロジカルが個人的にオススメで、奇を衒ったミステリーを読む事が出来ます。

こちらも例によって、ミステリーからバトルものにジャンル移行したりします。周りの天才の描かれ方が秀逸な一方で、物語が進んでも主人公が謎に包まれているのが賛否両論ありそうな所。

 

 

Re:ゼロから始める異世界生活

2014.1

長月達平/MF文庫J  既刊38冊

不登校の高校生スバルが突然異世界転生をし、その先で死に戻りの異能から絶望を塗り替えていくストーリー。

異世界ブームやweb小説の火付け役と言っても過言ではない作品ではないかと思います。

この作品の特徴は異世界で無双するのではなく、絶望に絶望を重ねた状況で、何とか這い上がっていく部分で。ヒロインとの定番の会話も面白いです。

レム可愛い。

 

 

弱キャラ友崎くん

2016.5

屋久ユウキ/ガガガ文庫 既刊13冊

第10回小学館ライトノベル大賞優秀賞。人生はクソゲーと達観した主人公が、完璧リア充ヒロインから人生の楽しさを学んでいくというストーリー。

この作品の良い所は、ゲームが根幹にあって、そのコンセプトを崩さずに物語を進めていく所です。また、主人公がリア充に変わっていく過程、変わってからも物語が進むのは斬新。

みみみ可愛い。

 

 

刀語

2007.1

西尾維新/講談社BOX  全12巻

企画の一環で書かれた、無骨な主人公がヒロインとの出会いから全国に散らばった刀を回収に旅出る話。

講談社BOXでありながら、二段組ではなくページ数も少なく、1巻辺り1つの刀を回収していく分かりやすさが良いです。西尾維新らしい会話劇も必見。真庭忍軍の活躍にも注目!

 

 

ソードアート・オンライン

2009.4

川原礫/電撃文庫 既刊28冊

言わずと知れた人気作品。VRMMOを舞台として、デスゲームとファンタジーを組み合わせた世界観の広さが特徴。

キャラクターに魅力があるのは勿論、主人公であるキリトのある意味では俺TUEEEEに通じるかっこよさが見られます。

最初のストーリーは1巻で終わり、種を変え品を変え現在では28巻まで刊行。個人的にはファントム・バレット編が好き。

プログレッシブや同著者のアクセル・ワールドも面白いので、併せて読みたい所。

 

 

魔法科高校の劣等生

2011.7

佐島勤/電撃文庫 全33巻

魔法師と普通の人間が共存する世界、魔法科高校では劣等生扱いの兄と優等生な妹ながら、兄の司波達也が無双していくストーリー。

この作品の面白い所は、魔法が飛び交うのは勿論、魔法に対しての情報強度、説得力のある裏工作とそれへの対処、予定調和の群像劇。

本編は32巻で完結、2つの新シリーズが始まっています。キグナスの乙女たちは、魔法科高校生に入学した2人の女子が主人公の物語、メイジアン・カンパニーは大学生となった達也がよりスケールの大きい事業を手掛ける正当な続編。後者の方が圧倒的に面白いです。

 

 

とある魔術の禁書目録

2004.4

鎌池和馬/電撃文庫 無印全24巻、新約全23巻、創約既刊10冊ほか

ラノベと言えばで挙げる人が多いのではと思うくらい代表的な作品。魔法と科学のバトル、無能と呼ばれがちな主人公の愚直なまでの勧善懲悪もの。

筆者が速筆であり、刊行数もずば抜けていますが、とりあえず無印の22巻だけでも読むのをオススメします。

 

 

とらドラ!

2006.3

竹宮ゆゆ子/電撃文庫 全13巻

見た目だけヤンキーでも内は繊細な竜児と我儘ツンデレな大河が織り成すラブコメディ。

この作品以上のラブコメは中々ないと言い切れるほど完成度が高い作品だと思います。古き良きツンデレ、ギャグパートの面白さが見られます。

アニメの方も良く仕上がっているので、そちらから入るのもアリ。同著者のわたしたちの田村くんも面白い。

 

 

俺の妹がこんなに可愛いわけがない

2008.8

伏見つかさ/電撃文庫 全12巻

妹がヒロインの、妹からの人生相談から始まるラブコメ。ツンデレ。ラノベらしい読みやすさ、キャラクターの魅力に溢れた作品です。

妹萌えと言えばこの作品であり、長いラノベタイトルの先駆け?らしい。次作のエロマンガ先生も妹がヒロイン。ヒロインのifストーリーも刊行されています。

 

 

ワールドエンドエコノミカ

2014.12

支倉凍砂/電撃文庫 全3巻

投資をテーマに、大きな金額が動くハラハラ感と人間模様が描かれる独特な世界観のストーリー。

支倉凍砂と言えば狼と香辛料ですが、個人的にはこちらがオススメ。全3巻とは言えそれぞれが鈍器クラスのページ数なのですが、緊迫感のあるストーリーで分厚さが気にならない面白さがあります。

 

 

キノの旅

2000.7

時雨沢恵一/電撃文庫 既刊23冊

キノが相棒でモトラドのエルメスとあらゆる国を巡る話。社会風刺に富んだ国の数々、作者の遊び心も溢れ、ほとんどが短編形式なので、読書初心者にも読みやすいのがポイントです。

毎回あとがきでも楽しませてくれる他、学園キノというセルフパロディ作品も存在しています。著者はガンマニアで有名。

 

 

安達としまむら

2013.3

入間人間/電撃文庫 既刊13冊

猪突猛進系な安達とおっとりなしまむらの百合小説。

ゆるい文章、独特なセリフ回しで1巻当たりのページ数も少ないので、読み易い作品になっています。また、入間さんらしい不思議な宇宙人なんかも登場。

今では百合作家としての立ち位置を得ている入間人間。電撃文庫で他にも色々出されていますが、個人的には百合以外の作品はあまりオススメできるものはありません…。

 

 

さくら荘のペットな彼女

2010.1

鴨志田一/電撃文庫 全13巻

天才画家の椎名ましろと凡人の神田空太が変人が集うさくら荘で暮らしていく青春物語。

空太とましろのやり取りの面白さの一方、天才との向き合い方を考えさせられるのが特徴。青山さん可愛い。

同著者の青春ブタ野郎シリーズも人気が高く、個人的にもアニメ1期までの内容は結構好きです。デビュー作の神無き世界の英雄伝も3巻で未完ですが、面白いです。

 

 

半分の月がのぼる空

2003.10

橋本紡/電撃文庫 全8巻

病院でのボーイミーツガール。

古き良きラノベといった情緒が色濃く残っていて、橋本紡らしい人間味が感じられるストーリーになっています。ヒロインがツンデレっぽいのも良い。

医者の苦悩みたいなのが分かる夏目の話も好き。

 

 

クリスタル・コミュニケーション

2003.6

あかつきゆきや/電撃文庫 全1巻

EPSを持つ女子とのボーイミーツガール。

単巻完結でありながら、全体を通じて透き通った印象があり、伏線回収含めて1巻の完成度が高い作品です。

次作の輪廻ノムコウが途中で切れているのが悔やまれます。

 

 

僕は友達が少ない

2009.8

平坂読/MF文庫J  全12巻

残念系ヒロインが多数登場するギャグラノベ。

誰を立たせるか迷ったのか終わり方が良くなかったものの、ギャグラノベでは平坂読が一つ頭が抜けてるなと感じます。

ガガガ文庫で妹さえいればいい、変人のサラダボウルも出されていて、どちらもアニメ化しています。

 

 

ようこそ実力至上主義の教室へ

2015.5

衣笠彰梧/MF文庫J   既刊28冊

クラス対抗、時には個人による勉学、スポーツ含めて実力主義で地位が決まる高校での物語。

かなりコアなファンがいる作品で、アニメから発行部数が鰻登りなシリーズです。無慈悲さや主人公の底知れなさ、頭脳戦も面白い。

 

 

ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか

2013.1

大森藤ノ/GA文庫 既刊19冊

第4回GA文庫大賞の大賞作。神々が地上でファミリアを作り、ダンジョン攻略などを目指す本格ファンタジー。GA文庫の代表的作品。

過酷な場面も随所にありますが、主人公のベルのお人好しさ、負けても這い上がる強さ、目を瞠る成長スピード、交流模様は心温まります。

世界観が広く、アニメは4期まで放送され、番外編のソード・オラトリア等も展開。

 

 

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。

2011.3

渡航/ガガガ文庫 全18巻

ひねくれ主人公の比企ヶ谷八幡が、奉仕部という部に入らされ、策を弄しながら問題解決していくラブコメ。ガガガ文庫の代表的作品。

今でこそ弱キャラ友崎くんや千歳くんはラムネ瓶のなかといった作品のように、主人公がリア充サイドの展開も増えてきましたが、この時代は主人公が陰キャサイドな作品が多かったものです。

どちらが優れてるとかはありませんが、ひねくれ目線での視点も面白く、人知れず影ながら活躍する姿もまた良いものです。後半にかけて、自己犠牲や共依存といった少し重めなテーマも描かれていきます。

俺妹と同じく聖地は千葉。

 

 

友達の後ろで君とこっそり手を繋ぐ。誰にも言えない恋をする。

2022.2

真代屋秀晃/電撃文庫 全3巻

5人仲良しグループで行われる、友情と恋愛の両天秤で揺れる青春群像劇。

当時はノーマークで読み始めただけに、予想以上に面白くて引き込まれた為に印象に残っている作品です。

友情と隠れて恋愛をしてしまってる後ろめたさのバランスが丁度良く、何よりヒロインの夜瑠のギャップやワードセンスが光ります。

 

 

わたし、二番目の彼女でいいから。

2021.9

西条陽/電撃文庫 既刊7冊

タイトル通りの展開を辿り、泥沼の恋愛劇を演じていく作品。高校では2人だったのが、大学で更に2人増えていきます笑。

この作品の特徴は、際どいエロさを攻めていく所であり、知的に見えてその実馬鹿をやっているだけという可笑しさが面白いです。恒例の恋愛ゲームが好き。

ある意味では読者を選ぶ作品だと思います。

 

 

陽キャになった俺の青春至上主義

2023.1

持崎湯葉/GA文庫 既刊2冊

第14回GA文庫大賞金賞受賞作。陰キャから高校デビューした上田橋汰が陰キャ女子たちを救済していくラブコメ。

キャラクターが魅力的で、パロディありパワーワードありの会話が面白い。ストーリーも安定していて、主人公が元陰キャなだけに、どちらの気持ちも理解しているという説得力があります。

 

【番外編】

読んだものの好みに合わなかった作品たち…(異論は歓迎です)。

  1. 嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん
  2. 強くないままニューゲーム
  3. 忘れえぬ魔女の物語
  4. kaguya
  5. A/Bエクストリーム

 

【番外編②】

好きなブギーポップの回→ペパーミントの魔術師

好きなウィザーズ・ブレインの話→光使いの詩

 

◯あとがき

自分が思う面白い作品の条件は下記のブログで纏めていますので、よろしければ併せてご覧下さい♪

sw-lightnovelimpression.hatenablog.com

飽きずに読んでいれば次は2,000冊の時にお会いしましょう!

 

millsageバンドストーリーを読んで

今回は、9/24にリリースされたバンドリ!アワーノーツ(以下、アツドリ)に収録されているmillsageのバンドストーリーの感想メモです。

millsageは今回追加された3つのバンドの内の1つで、家団と同じくアニメ化されていないので、ゲーム内での公開が初めてのストーリーになります。

マイムジはアニメで観ていて、ゆめみたはアツドリでストーリーを読んで、ビオラがやべーストーリーという事で、これまた感想を残しても良いなと思っていましたが、millsageのストーリーが衝撃的過ぎたので、まずはこちらから。

本当、感想を残さないと他の事が手に付かないレベルで脳味噌を掻き乱された感じ。

読んだ方は分かると思いますが、最終20話を読む前後で受ける印象がガラッと変わるという仕組みが秀逸でした。

幸せを届けたいという、どこにも誰にも悪意が無い純粋な気持ちがこんな結末を生むというのが、最高に矛盾している。終わりの始まり。

大枠としては、汐見蛍という天才ピアノ少女のガールミーツガールであり、天才が凡人を焼き尽くす話でした。

millsageを語る上で外せないのが、沢海奏多の存在。もう1人の天才であり、蛍の師匠。

millsageのメンバー名に奏多がいないというのを抜きにして、奏多が出てきた時に直感的に何かこの人死にそうだなぁと思いました。

そして、それは本当に起こる事で。

millsageの言い出しっぺで、精神的支柱だった奏多の病死。そして欠落はmillsageを悲劇のバンドへと追いやってしまう。

この流れで、蛍が奏多の代わりに収まる事で新生millsageが出来上がってハッピーエンドだと考えていた時期が俺にはありました。

実際、他人を傷付けてしまうほど才能を持つ蛍が、自身で力をセーブせずにバンドメンバーにぶつけられる喜び、幸せを得る瞬間があったんですよ。

蛍の言う虹色を感じても良いという。

確かに、まほろをその才能で焼き尽くしてしまう描写もあったものの、立ち直って新たなスタートを切れそうな雰囲気がありました。19話までは。

奏多の忘れ形見としてのキーホルダーが最悪の置き土産になるとは知らず…。

全てが上手く回り始めたと思った途端の、前提から間違っていたと知らされる真実。

これは中学生で最年少の蛍が負う業としては重過ぎる。

こんなにも知らなければ良かったと思う不可逆性があるのか。

要は、奏多が宝物と言っていたmillsageを無くなさないように尽力した蛍の気持ちは、奏多が遺していた言葉と相反するものだったという事で。

死に向かう者の気持ちを外野が想像する事の身勝手さ。その竹篦返しをモロに食らうという。奏多の弱い所を見たくはなかった。

millsageの始まりは、終わりへの道なのか。

蛍がすぐにmillsageを壊すという方向には行かなかったものの、蛍の意思は置き去りに、奏多の夢を叶える為の後ろ向きなバンドへと変容してしまった模様。

奏多の為という思いが、20話を読む前と後でその意味合いがガラッと変わってしまった。

悲劇のバンドの救世主は、奏多のお望みではなかった。その事実を蛍だけが知っている。この温度差が今後をどう左右するか。

スタートラインがこれって、あんまりだよ…。

過去に囚われたバンドという話になるけれど、目標が明確な分、推進力は強いのかなぁ。

因みに、millsageはフランス語の「千」と「コサージュ」の造語らしい。花とか神秘性とかを連想します。

 

以下、キャラクターを個別に。

沢海奏多

余命の事を誰にも話さず、青春を謳歌する為にバンドを結成。ストリートピアノで蛍に出会い弟子とする。死亡フラグを感じたのは何となく漂う儚さ?からか。

リーダーシップ、才能に溢れ、1番人生を楽しんでいるようで、1番人生を恨んでいた。

周囲が奏多依存だった為に抜けた穴が大き過ぎる。というか、誰にも埋められない。そして、今後は奏多がmillsageに関与する事も口出しする事も出来ない…。

浜崎まほろ

奏多の幼馴染。Afterglowで言うところのつぐみみたいな頑張り屋。

まほろが抱える罪悪感、重責は、奏多の目指した彗星ライジングという10代のバンドの登竜門とされる祭典の出場の誘いを先送りにした事で。

奏多が余命の事を言わなかったのも悪いと言えば悪いけれど、確かに後味は悪い…。

才能が無いけど努力する姿には、共感出来る人が多いのではと思います。

琴平凪

奏多とまほろと幼馴染。"あは"が口癖な大人なお姉さんキャラ。

落ち着いた性格で、何でも話せる良い親友といったイメージだけれども、変化を恐れているような節も見られました。

本心を隠して、人とある程度の距離感を持って接しているのかも知れない。

伊沢なつめ

屋上で1人ギターを弾いていたのを奏多がスカウトして来た先輩。負け犬根性が染み付いていて面白かったです笑。

今回のストーリーでは1番まともな立ち位置で振る舞っていましたが、価値観がずれているというか、変な人ではあるんだよな…。

奏多とのセッションに負けて奏多を信奉。奏多亡き後は一旦millsageから離れるも、蛍に再び負けて復帰。チョロい。

和泉朋花

奏多に憧れて5人目としてmillsageに加入。特別ではないのに周囲から特別扱いされる境遇から、才能を持つ人の側にいる事を望むようになったらしい。

まほろが才能に焼き尽くされた側とすると、朋花は才能に焼き尽くされたい側という逆の立ち位置にあるんですね。

朋花にしてみれば、奏多亡き後に新たな才能である蛍を見つけた形であり、蛍のmillsageの居場所作りに協力的だったのはその為だった模様。

まぁバンドメンバー間でもっと腹を割って話し合った方が良いのは確か。

潮見蛍

楽壇の天使。奏多と出会って世界が広がり、突然いなくなった奏多の大切な場所を守ろうと一生懸命で健気な良い子。才能でまほろからボーカルを譲られる。

1人中学生で高校生らのバンドに入り込んで行くのは、芯の強さを感じます。

子供の頃の音で人を幸せにしたい気持ちが他人を傷付けていたトラウマを、バンドという形で自由に音楽する手段を見つけた矢先で、奏多の恨みつらみを目の当たりにして闇堕ち。こっちの方が悲劇だよ。

 

あとがき

ここ最近で読んだ物語の中で、1番魂が揺さぶられたかも知れません。起死開戦とかeverscapeとか聴き方が全然違ってくる。

アワーノーツというノベルゲー()でまんまと物語に魅せられてしまって、バンドリ!がまだまだ進化し続けている事を嬉しく思いました。ありがとうフロムトーキョー。

Re:ゼロから始める異世界生活15 感想 ★★★★

2017.12

今回は、リゼロ15巻です。

表紙のベアトリスがすべて物語っていますね。初期から拒絶、拒絶、拒絶?の嵐だっただけに、まだ一悶着二悶着ありましたけど、打って変わって様変わりしたベアトリスは可愛かったです。

そして、聖域編の完結巻。全てではないにせよ、スバル回りのキャラクターの過去や思惑が明らかになり、エミリアも成長したりと、ややこしくありながらも、大事なエピソードだったなと思いました。

あらすじ

屋敷への襲撃は、ガーフィールとフレデリカによって拮抗する。魔獣が跋扈する屋敷内において、スバルらも策を巡らせる。そして、ベアトリスを連れ出したいスバルは交渉を続けるのだが…。

試練に挑むエミリア。暗躍するロズワールの阻止に動くラムとパック。それぞれがやれる事に奔走する中、聖域には大兎が迫るのだった。

感想

苦難続きだっただけに、やはりこうして上手く掻い潜る爽快感がリゼロだなと再認識しました。

各々の思惑が絡み合った聖域編でしたが、スバルはオットーという友を得て、ガーフィールという仲間に引き入れた途端頼もしい存在も出来て、エミリアにも思いを伝えて、良好な関係性を築くに至りました。

キスで子供できちゃう発言のエミリアは微笑ましくもあり、そうなっても止む無しという程にスバルの存在を大きく感じ取っているのだと、ちゃんと前進しているのだと感じました。

最大の関門だったロズワールに関しても、スバルが賭けに勝った事で、身内を攻撃しないような呪いを自身に掛かる事で、多少の痼りを残しながら、同じ目的を持った協力者としての立場に収まった形でした。

ただ、ロズワールにとっては悪くない落とし所というか、思惑が露呈したとは言え、やる事自体は今後も変容せず、寧ろスバルに脅しを掛かるくらいの強かさを持っていました。

流石は400年の執念といった所でしょうか。

エミリアが試練を突破するに当たり、墓所の奥に眠るエキドナの亡骸と対面したものの、ロズワールの目的は生きたエキドナとの対面、蘇生のよう。

これだけの出来事がありながらもブレないロズワールの思いを親愛と呼ぶべきか、重過ぎる深愛と言うべきか。

試練の際にスバルらが会ったエキドナと、亡骸のエキドナは別人?のようで、最後にはエキドナの意思がリューズ?に宿って外に出るシーンもあって、魔女が外に放たれる事がどんな影響を及ぼすのか、気になります。

そして、エミリアの受けた試練ですが、"ありうべからざる今"でフォルトナとジュースの仲睦まじい様子と、アーチを兄と慕うような、過去とは違う温かさを知ったのは、エミリアに安らぎを齎していたと思います。

血が繋がっていなくても幸せな一幕で。

"いずれきたる災厄に向き合え"では、未来に起こり得る場面が映し出されていましたが、これ後で見返したらこの事だったの?というのもありそう。

それから、ラムとパックがロズワールと戦う場面では、ラムがしっかりロズワールに恋心を伝えるシーンもありました。

ラムにとっての仇であるロズワールの筈が、復讐心から恋い慕う気持ちに移り変わっていたというのが、ロズワールにとっても意外だったようで。

戦闘の末に、ラムがロズワールを狂わせる叡智の書を焼いて安堵の表情を浮かべるのがエモかったです。というか、死なずに良かった。

戦闘で言うと、ガーフィールとエルザの仕合いは、ガーフィールが辛くも勝利。エルザが吸血鬼だったのは忘れてたな…。

メイリィだけは捕らえる事に成功。ただ、ロズワールが使役していたのはエルザだけで、メイリィを差し向けたのは誰?という謎も残りました。

ウルガルムの時からと考えると、敵対陣営の可能性もありますね。拷問して吐かせられたら楽なのだろうが…。

そして何といってもベアトリスの救済です。

スバルは"その人"である事を否定しながら、助けて欲しいと説得して泣き落とす場面は、時間が長く掛かっただけに、やっとという思いもありました。本当頑ななんだから…。

あの素直じゃないベアトリスがスバルと名前で呼ぶ訳ですから、聖域編は過去一点を見つめるロズワールと、スバル含めて周囲の変化、成長の対比が目立っていたように思います。

ロズワールがラムに一矢報いられた結果、大兎の出番は無しで…と言う事にはならず、ロズワールが用意周到に雪を降らせた事で大兎も登場。

纏めて魔法でズドーンかと思いきや、エミリアによる氷牢とベアトリスの別次元への転移魔法で一件落着という感じでした。

白鯨に加えて、大麻がまで退けたというと、スバル凄いじゃんとなりますね。他力本願は変わらずだけど()

とは言え、正式に名実共にエミリアの騎士として叙勲されるに至ったスバルは、ひとまず良かったねという事で。

問題としては、プリティーなベアトリスと契約した事で、他の精霊との契約は出来ず、さらに大兎に使った極大の魔法によって、マナがすっからかんになって、魔法を使えなくなったスバルとのペアでは、今後の魔法の生成が難しい?という事でした。

あれ、ベティーはマスコット要素でしか使い道がない…?  先にベアトリスと契約してたら、ペテルギウスに寄生される事もなかった?という話もあるけど。

まぁ禁書庫での知識をお役立ていただく形で…。

リューズの一人が聖域解放の鍵として犠牲になった流れが少し分からなかったですが、取り敢えずレムはまだ目覚めていないし、魔女教はまだまだいるしという事で、今後も楽しみです。

そう言えば、パックがエミリアの元にいられなかったのもロズワールの仕業だったらしい。色々制約がありそうだけど、再契約出来そうって事で大丈夫かな。

 

今回のbest words

でも、俺はお前と明日、手を繋いでやれる (p.227 スバル)

→"俺を選べ"は最高に主人公してる

あとがき

粉塵爆発よりシンプルに油撒いて火を付ける方が確実なんだなぁ。エルザの死因はバックドラフトで良き?

自分の屋敷に襲撃指令を出すロズワールの狂人っぷりが凄いけど、ベアトリスを終わらせる為とすれば仕方なかったのかな。あるいは、何らかの理由で壊す建前が欲しかった説もあるが。

妹Vの作りかた2 感想 ★★★★

2026.9

今回は、妹Vの作りかた2巻です。

どんな話になるかと思っていましたが、妹が2人増えて、SAOのファントム・バレット編という感じでした。

多少荒削りな部分もありつつ、見せる所はちゃんと見せてくれて、馬也が何やっても笑えるくらいツボに入っているので、面白かったです。

あらすじ

妹の輝星ヒカリ(光莉)は、仲良くなった深海めあ(来島葵)、アリス・アトランシアとグループを組み、めあの発案で『Vivit Sisters』を結成。年に1度開かれるVtuer Festaに出る事を目標とし、その取っ掛かりとして大会に出場し、視聴者を得ようと画策する。

思案の結果、VRFPSゲーム『vertex』のカジュアル大会ドラゴンブースト杯に狙いを定めた。しかし、その大会には、『もふもふの大群』毛鞠ぽめ蔵や『電脳戦乙女』鷹目レイラも参戦するという。

練習配信などを経て迎えた当日、途中でめあの体調が悪くなってしまい…。

感想

姉星強すぎ。めあが可愛い。星那も可愛い。一也が鈍感主人公。でも、見せ場もあって格好良い。馬也状態だと何でもありになってきているシュール感が最高。

とまぁ、ぶつ切りな感想としてはそんな感じ。

2巻の物語の広げ方としても上手さもあって、ちゃんと面白かったので、この作品は1巻で感じた通り自分の好みに合致しているのだと思いました。

と言いつつ、途中から本来の目的をほぼ忘れて、ただVR世界でのガンシューティングゲームをする回でしたけど笑。

光莉の友人Vtuberの、めあ、アリスがどちらも家族構成的に妹であり、一也のシスコン(?)の餌食になるというのも、同じ妹でも違う属性の登場という意味で大きかったと思います。

特に、めあに関しては今回の一件ですっかり一也を"おにーさん"と呼んで慕っていたのは可愛かったです。たまに出る関西弁もgood。

不登校で一人暮らしのめあの家に侵入するという通報案件もすり抜けて。

一也の言動的にシスコンなのは割と濃厚な一方で、実際に一也はしっかり大会の中で活躍していたし、めあの気持ちも汲み取って動いていたので、本当に良い奴ではあるんだよな。

星宮ステラこと星那も今回は一也にグイグイきていて可愛かったのですが、当の一也はその好意にはあまり気付いていない様子でした。

これはまぁ様式美のようなものであって、鈍感主人公であればこそヒロインの可愛さもまた際立つというものですね。

今回はデートでカップル限定メニューを頼んだり、下の名前で呼び合ったりでしたが、大会中のライブによる時間稼ぎでまた貸しが出来たので、次回以降もどんなアプローチをしてくれるのか楽しみです。

ヒロインで言うと、鷹目レイラもまた一也に好意を抱いたように思いました。

ゲーマーとして他の追随を許さないが故の孤独を、一也の圧倒的なキャラコンで打ち負かすという。図らずもヒロイン救済的な。

にしても、銃の世界でビームセイバーを使う一也がマジでキリトだった笑。鬼に金棒、姉星にビームセイバー

その他、体術やネタアイテムであるヘルメットを視野が狭まるゴーグルを馬也として有効活用するような、変態プレイで切り開いていく様は面白かったです。実況コメントも含めて。

話の展開的に、ビビシス3人で一也が応援に回るだけになる筈がないとは思っていましたが、姉星ががっつり活躍するとは。

そもそも、カジュアルな大会にトッププレイヤーのレイラが出場しちゃ駄目でしょというツッコミはあるのですが…(ルール的には参加条件を満たしてた)。

それでも、姉星の活躍とヒカリのトレース能力の開眼?による鷹目打ちが決まって、ビビシスがしっかりと優勝。

後日談としては、同接が少し伸びたけどまだ有名になる道は遠い…という事らしい。

どっちかと言うと、姉星が著名なVtuber事務所に複数スカウトされてて、一也が本気を出したらまた覇権取りそうなんだよな笑。

にしても、交通機関より屋根伝いで走った方が早い馬也が面白すぎ。妹に頼られるのが兄にとっての一番のご褒美って素で言えるのも一周回って素敵…かも。

 

今回のbest words

安心しろ。めあなら俺の横で寝てる (p.197 一也)

あとがき

Vtuberはあんまり詳しくないけど、動物系も結構いるらしい。あ、何でもありなんすね。

ちょっとしか登場してないのに爪痕を残す杉本が優秀すぎる件。

神アイドル声優のマネージャーにガチ恋してしまった 感想 ★★★★

2026.9

今回は、『神アイドル声優のマネージャーにガチ恋してしまった』です。

編集者の主人公が、担当作家のドラマCD収録で出会った天才声優のマネージャーに懸想するラブコメであり、お仕事、業界ものでした。

持崎さんらしいパワーワードと軽快な会話劇は健在で、『陽キャになった〜』のようなぬるま湯の挙動不審さや、『恋人以上のことを〜』のような社会人ラブコメは安定感があって、ワインを飲んでパァンする花邑さんの脇の甘さみたいなのは良かったです。

あらすじ

蒼焔文庫の大賞を受賞した女子高生作家ぬるま湯ぬいは、出版まで結末が決まらず頭を悩ませていた。ぬるま湯の才能を買っている編集の深水奏多は、苦心してコミュニケーションを取りながら、執筆活動を支えていた。

『十秒遅い僕らの、青い速度と透明な距離(仮)』のボイスドラマ収録で、ぬるま湯と同学年で声優の成海すいと出会う。深水は成海のマネージャーである花邑遥香の天真爛漫さに心惹かれて…。

感想

歌姫を殺したいという作品が電撃文庫大賞に選出されていましたが、本作においても打算抜きで、殺したいくらいの強い気持ちが出る事こそが本心で、やりたい事といった主張が強かったです。

本作におけるそれは、深水にとってのぬるま湯先生の文章を世に広める事であり、ぬるま湯先生にとっての描く原動力であり、花邑さんの成海すいを推す理由だったりでした。

そういう意味で、編集者が作家に向ける思いとマネージャーが担当する声優に向ける思いに共通点があって、深水が似た境遇の花邑さんに恋心を持つのは自然な事だったと腑に落ちました。

推し活仲間的な。加えて、2人には挫折した経験があったので、意気投合し易かったのもありました。

人の人生に関与しかねないタイミングに立ち会う事は、責任を伴い難しい所ではありましたが、花邑さんにはVtuberとしてではなく、マネージャーとしての方が性に合ってそうと思います。

まぁ、スパッと夢を諦めるのと、諦めずに続けるのがどちらが正しい正しくないというのは一概には言えませんが…。

そして、先ほど敢えて外した成海の思いについて、この思いの存在によって2巻が出そうな匂わせにも発展していて驚きました。

というのも、成海の夢に花邑さんが必要そうで。

もしかして当時アイドルを目指していた花邑さんに憧れるような場面があって、いつか一緒にステージに立ちたいと考えていたのでは…と。

同接10人ぽっちの花邑のVtuberを成海が視聴していたのは、花邑から聞いていたのか、自分で辿り着いたのか。

まぁ正直、Vtuberよりも本人登場の方が人気出てたんだろうな笑。

さておき、そういう構図があるというと、ぬるま湯先生から深水への矢印もあったりすると面白そうな気がしますね。

深水が担当に就くまで2人の編集がドロップアウトした経緯を考えると、少なくとも深水へは心を開きかけているという話ではあるけれど。

でも、ぬるま湯と成海が2人をけしかける動きも面白そうではある。

というか、4人で会食する時の深水が役得過ぎる件!

 

今回のbest words

にゃほ……にゃほにゃほたまくろーに会いたいぃぃ (p.84 花邑)

あとがき

成海の学力が"げのちゅう"とカミングアウトがあって面白かったのと、177ページの挿絵が大川ぶくぶ的なSDキャラでそれも良かったです。

斎場御嶽は修学旅行で行った。

円満家庭の人妻が娘の友達にドはまりする話 感想 ★★★★

2026.9

今回は、円満家庭の人妻が娘の友達にドはまりする話です。

前作の人妻教師と教え子の関係性から、また一歩背徳を強めた百合作品が出てきました。読むと立場が逆な気もしつつ、1巻は序章でしかなく、沼に片足を突っ込みつつあるという事なのかも知れませんが…。

塊の境遇が少しベタに思いましたが、地平家のおどろおどろしさ、狂気さ、気味悪さ、常軌を逸しながら日常に鎮座する倒錯感なんかは、みーまーを書いてきた入間さんらしいのかなぁとも感じました。

あらすじ

雨宮雪(せつ)はデザイン会社勤務で、14歳の娘を持つ母である。夫は大学生の頃からの仲で、家賃収入に加えて愛犬マロンとおにぎり屋を切り盛りしている。

雪が娘の同級生の地平塊(かい)と面識を持ち始めたのは、塊が風邪で休む娘にプリント類を持って家に現れた事がきっかけだった。地平家とはさして近くない筈であったが…。

感想

先述の通り、38歳人妻の雪が14歳の塊にドはまりする話というより、塊が雪を大好きで近付いていって、雪がそれに付き合っているという趣が強かったです。

付き合っているというか、付き合わされているというか、塊の黄緑色の瞳に魅入られて、蠱惑されて、離れ難くなっているというか。

その黄緑色の目に引き込まれる感じは、スピリチュアルで哲学的でもあって、理由のない何かに突き動かされているようで面白かったです。

多分それは恋の衝動に似ているようで、別の何かでもあって。

ただ本筋で言えば、いや寧ろ建前になってきているのかも知れないけれど、塊が家で虐待のような暴力を受けている事に対しての、庇護というのが名目というか、雪の行動の前提にありました。

因みに、雪もまた地毛が金髪で苦労した過去があったようで、庇護欲が常人よりも強めというのもあるかも知れません。いつの間に居なくなった過去の野良猫の経験もその思いに拍車を掛けているかも。

虐待からの庇護としての交流と言うと、本来は警察沙汰な問題でありつつ、そこは地平家なので、この行動は正しいように思えます。

雪は善人として流されているだけで、塊が言うエロおばさんというのも、こっちの沼に引き摺り込もうとして言ってるだけな気もしますし。

エロいが最上級の好意というのは、間違いでもない気もする。

しかし、仕事終わりに家族の元に戻らずにホテル暮らしの塊の元へ寄って行くのは、そのまま通い妻ムーブではあるんですけど笑。

また、前作では夫婦間に子供は居なかった一方で、今回は14歳の娘がいる事で、少し背徳感が上がっている感もありました。

にしても、二回り年の離れた百合作品って凄い話だな()

一応、塊の好意を受けても雪は靡かず、距離を置こうという意思を見せて1巻としては幕を閉じたものの、塊の可哀想さを全面に押し出されると、雪は断り切れなくなりそうだなぁという懸念がありました。

利発そうで少し生意気な塊は、その実、平均よりもか弱くて小さい、触れれば折れてしまいそうな女の子でしかないので…。

いや寧ろ読者としては雪が絡め取られていく方が面白いかも笑。落ちていく姿を見たいというような。

実際のところ、指を舐めさせて、膝枕と耳かきをして、不意打ちのキスをされて、サンタの姿で部屋へと向かい、果ては足が舐めたいと言われて舐めさせたりと、箍が緩んできている節もありました。

塊の黄緑色の目は雪にとってギアスか何かなんですかね笑。

優先順位がバグり始めて、世話を焼くのレベルを軽々と凌駕していく。

にしても、足を舐めてる挿絵を依頼するのどんな感じだったんだろう…笑。

そんな関係にあって、それでも塊をカイと呼び、雪はユキさんと呼ばれ、意味のないような名前がお互い呼び合う事で特別になるような関係は美しいとも思いました。

急に出てくる素直さやしおらしさや、自分が頼られているという感覚が沼でもあるけれど。

体裁的に勝ち目というより勝負にすらなっていない塊ではありますが、一方通行の愛がどのように円満家庭の人妻を歪ませていくのか、怖いもの見たさで次回も注視したいです。

確かに、まず仮住まいを失った塊をどこに住ませるか問題は勃発しそうで…。

 

今回のbest words

ユキさんに呼ばれると、なんだか……悪くない名前に思えてくるから不思議ですね (p.183 塊)

あとがき

地平家、塊の父と名乗る人物が7人ほどいて、どの男が妻を孕ませたのか分からないとか言っててゾッとしました…。怖過ぎる。狂わずに居られない環境。

塊の姉として、初恋相手〜に出ていた潮の他に殻もいるらしいけど、相変わらず女好きという特性があるらしい。遺伝子を残さない方が良いという配慮なのか。

転生程度で胸の穴は埋まらない5 感想 ★★★★

2026.9

今回は、転生程度5巻です。

神様に纏わるストーリーが始まって、天蓋竜が復活するという絶望からの次回に続くでびっくり。どう最恐で最凶の魔王に抗うのか、テルネリカに手を貸す?存在とは。そして、転生者のヤヨイも気になる。

ぬ!と綿菓子のインパクトが強かったです笑。

あらすじ

神様はコノエを眺めては既視感、あるいは何某かの抜け落ちのようなものを感じていた。そんな中、25年前から日本語消失現象が起きているという話題が持ち上がる。

聖国のセレスティナから教官に届けられた冊子は、110年前に上梓された異世界人の手引きだった。教官ですら以前の天蓋竜との戦いの記憶が曖昧と判明すると共に、天蓋竜が再び姿を現すのだった。

感想

コノエって2回異世界召喚されていたのだろうか。

100年以上前に教官が倒したとされる天蓋竜、それをお膳立てした"あの子"の記憶が全世界的に欠落していて、"あの子"こそがコノエだったらしい。

初回のコノエはアデプトとしてではなく、日本での知識を異世界へ活用させる研究員として技術貢献していたようで、10年に亘って束の間の神様との会話が細やかな楽しみだったとの事。

にしても、天蓋竜の消滅の力が圧倒的過ぎて、教官の師匠ですら足止めするのがやっとで、教官でも手に余る程の相手で、それが再来するというのは絶望でしかなかったです。

取り戻した記憶によると、前回は異世界に迷い人として現れたコノエの、神様を守りたい願いが偶々天蓋竜に効いた事で討伐に至ったものの、同じ攻撃は通用しないらしい。

復活に至った経緯に関しては、邪神が過去を改変して初回のコノエが異世界に来ないようにし、欺瞞の力で記憶を改竄させていたようで、少しSFチック。

当時のコノエの存在が、神様や教官に異世界召喚を思い立たせたというのも繋がっているなぁと思います。

まぁ今のコノエにとっては身に覚えのない過去の話だろうから少しずるい気もしますが。

マイコに関しては、茸モチーフでこんなに可愛く見えるんだなぁという発見がありました笑。そして働き者。ぬ。

ところで、女子会によってメルミナらがコノエに告白する流れにもなっていたけれど、屋敷に部屋が余っている分、ハーレムしても良いのかも知れない…。

やはり全体的に丁寧で読みやすいのは変わらず、ヒロインも可愛いのは今作の良い所だなと改めて思いました。

それと、神様がプライベートルームのその先にある自身の領域で、コノエとかの写真を部屋全体に貼ってたのは少し狂気でした笑。それコナンで見たな…。

でも、華美な衣装は確かにコノエ宛に拵えた一品だったという。一応神様もコノエが好きになりそうな要素が多い件。

パーティで綿菓子を用意しようとしたコノエとは別かも知れないけれど…。

 

今回のbest words

確かにそうですね。でもコノエ様、これからここで暮らしていけば、少しずつ部屋も埋まっていくと思います (p.20 テルネリカ)

→傍から聞けば深い意味の方も汲み取れるんだけどねぇ…

あとがき

コミュ障というワードだけが文章中で浮いてたような気がします。便利な言葉だけれど。

神様が邪神に抗えなくなって分体を作ったという話だけれど、本体で抗えていなければ分裂しても無理そうな気がするが…。にしても、神様って他にもいたんだっていう。

安達としまむらSS3 感想 ★★★★

2026.9

今回は、あだしまSS3巻です。

出会うべくして巡り会った安達としまむら、それを支えているのは宇宙人、なのかも知れない。あらゆる時、それも死後でさえも2人は引き合うように、惹かれ合うように共にあるのだなぁと思いました。

しまむらへの想いがノートに溢れ出す安達が好き。

感想

〜英雄ランドビレッジホールドムーンには伝説が多い。これは、その一つ……〜

お猿なヤチーのウクレレ弾き語りを聞いて、ヤチーのノートにシールを貼らんとする幼き日のしまむらの話?

これ平行世界とかそういう次元なのだろうか。

 

〜しまむら誕生〜

しまむら母目線。いつものふざけ気味とはまた違って、赤子の幸せを願う。

 

〜しまむら追放〜

しまむらに子供部屋が割り当て。まだ子供らしい甘えと可愛さ。

 

〜故郷を離れて〜

安達が母に花を贈る話(ヤチー経由)。社会人となっての成長かな。

 

〜しまむら12歳〜

たるちゃんと中学校の話。変わりゆくけど、中学生の時はまだたるちゃん普通に友達だったっけ?

 

〜しまむらと焼き屋〜

安達が福引で当てたたこ焼き器でたこパ回。ひっそり二条オワリと、戸川さん&せんせぇも登場。

しまむらとする事なら何でも楽しそうな安達は通常運転。

 

〜しまむら15歳〜

日野と永藤とショッピングモールへ。生涯の友?安達とはまだニアミス状態。

 

〜安達の旅立ち〜

ファストフード店で、安達がしまむらへの思いをノートに綴る。5ページ。これでも短めに纏めたらしい(本人談)。

返事を書こうとそれに付き合うしまむらも、やっぱり安達にとっては心地良い。

会う度に愛が更新されるなら、飽きがあろう筈もない。

 

〜再愛〜

二人暮らしから一週間。安達の性欲?に応える時!

こんなにあっさりなのに、尊みがある初夜。過程を描かない美しさ、ですかねぇ。

 

〜寝床の妹〜

これはしまむら妹の最期の瞬間? ヤチーは変わらず元気で側にいる。

 

〜ワールド奪取〜

後の話と合わせてこれは死後なのか生前なのか。

安達はしまむらにとっての地図で指針で、乃ち世界。大きく出た。変わらないものと変わるものと。お互いに影響を与える安達としまむらの関係性。

 

〜しまむらと海豚〜

しまむらのお小遣いは安達との交際費へ。

お手伝い帳のシール集めは昔日のしまむらも経験した事であり、ヤチーもまたそれを引き継いでいて。しまむら母にとってもヤチーの存在は懐かしくも思わせてくれるっぽい。

 

〜ディスタント・ホライズンを超えて〜

しまむらを遠くに見つけると、太陽が昇るような気持ちになる安達。

要約すれば、"しまむらがかわいい。"でしかないけど、安達の文才が迸る。

 

〜母子再会〜

デート中に母親らに遭遇。二人暮らしの部屋に来るらしく。

安達としまむらの中での積極性が、2人の母親の間では逆転してるんだよなぁ。いや、ただしまむら母がダル絡みしてるだけでもあるが。

 

〜ハン・バーグ建設〜

会社での昼休みに同僚との過ごし方を聞かれるしまむら。安達の束縛が今始まろうとしていた…。

ついと嘘をおつきになるの言い回し好き。

 

〜ハワイトリップの喜劇〜

相変わらず日野家に溶け込む永藤。家族旅行にも同行し、和服の見た目は中々。

どんぐりはおいしいマロンって、どうしたらそんなフレーズ思い付くのやら笑。

 

〜またもや誕生日にて〜

アシター・ハ・シィマムラ・ノ・タンジョービィ。

忘れられがちだったしまむらの誕生日は、安達の存在で解消。当たり前のような奇跡。

 

〜安達教の噂〜

しまむらの同僚、夏藤が登場。同居しているのが女だとバレる。おにぎりを作ってくれる安達が良き妻。

 

〜母対その辺のヤギ〜

ヤチーとしまむら母。不審な子供がいるとの回覧板の犯人は…。

 

〜彼女の思い出〜

話が飛んで安達の死後のしまむら。遺品整理みたいな。

夜光虫を見て、超綺麗な安達の横顔を観察して、それを言うと安達の顔が赤潮のように…、うむ想像出来る。

 

〜偽しまむや誕生〜

安達に私の真似をしてとお願いする話。頼まれたら断らない(しまむらのお願い限定)。

しまむらが安達犬をやるのもちゃんと似ている気がする。

「やる気出てきた。制服脱いで」で誤解する安達がえっちっちーなのでは。お熱い。

 

〜アレの企み〜

安達母としまむら母。流石の図々しさ、行き当たりばったり。しまむら母の強引さにはどっちに転んでも駄目な雰囲気がある。捕まったら最後。

 

〜ハン・バーグ炎上〜

安達の束縛ここに極まれり。安達の説教長文は癖になる。

 

〜南の島で〜

これは死後の世界っぽい。 振り返りながらでも結局しまむらは安達といるというような。

たるちゃんはしまむらを好きだったし、それで幸せだったんだな。

安達が大切にしてる空き缶は本当に初期の頃の話な気がする。それこそブーメランとかと一緒で。

 

〜歌は今風に乗って〜

色んなしまむらを安達と合わせようと仲介するヤチーという感じ?

「全てのものに始まりと終わりがあるのではない、本当は始まりしかないのだ」というヤチーの後任?パンダの言葉が印象的。始まりと考えればポジティブに捉えられる。

 

〜『と』〜

こういうサブタイトル前も見たような。

ドーナツによるうんめー。勿論ヤチーの手引きは安達に決まってる。

 

今回のbest words

私はしまむらと会うために生まれてきた……と、確信しているから (p.37 安達)

あとがき

話が進んでる気がしないけど、短編集だからこんなもんか。いや、本編も空隙を埋めるような感じではあるけれど。抽象的というか概念的というか。

その人に会うために生まれてきたと思えるほどの出会いは、正に運命的。

創約とある魔術の禁書目録16 感想 ★★★

2026.9

今回は、創約とある16巻です。

上条にとっては珍しくのほほんとした回でした。これが学園ラブコメ…?! 吹寄が可愛い。

確かに主人公ごとにシリアス度が変わっていて、浜面なんかは魔術に片足を突っ込みだしたけど、なになに科学サイドでレベル0なのに、魔術の才能はある口なの??

あらすじ

ステイルや娘々、ネフテュスとの戦闘で半壊した男子寮に変わって、上条は女子寮に住処を移して生活していた。キッチンの無い部屋では、インデックスのお腹を満たす手段が中々定まらず…。

イギリス清教に囚われた浜面とナルテックスは、11人の司法官による魔女裁判に掛けられていた。大悪魔コロンゾンの残滓スィトラ=アフラの抹消の為、ナルテックスは極刑が言い渡されるのだが…。

感想

急にこういう変化球(本来はストレート?)の話題を持ってくるのがとあるだよね。

コロンゾンとの戦いが終わって、上条周りは平和そのもので、本当に珍しくその平穏を享受している感じでした。

上条の不幸って、幻想殺しの副作用的な設定だった気がするけど、ラブコメ方面でそれを発揮すると、それはもうラッキースケベなんよね笑。

バケツ2つの上に乗って高所の埃を払う吹寄(スカート姿)を下から支える構図、これは良い…。

姫神なんかもいつぶりの登場なんだ?というレベル。旧約の2巻の時の印象しかない。

取り敢えず、放課後に女子と勉強会とか、唐突な女子寮暮らしとか、想像を超えてました(部屋にインデックスと戦神を匿ったまま)。

それと、インデックスのお腹が減ったんだよ…がまた聞けるなんて!

一方通行の方は、またレベル6とか妹達の件を掘り返し始めていて、アレイスターの意図を探っている感じでした。

というか、一方通行って演算力的な部分に準じて頭が良いって話ではあるのね。

SYSTEMというワードもちょくちょく出てきて、それが何を意味するのかも気になります。

とあるシリーズって行き当たりばったり感がありながらも、多分そういう訳でもないんだろうなぁと思います。

浜面の方面の話は難解ではありましたが、ひとまず杜撰な裁判の末にナルテックスが痛め付けられる展開に憤激して、魔術を行使するという。

土御門のようにペナルティを受けている雰囲気はないけど。

寧ろ科学分野での劣等生のレッテルで、浜面の魔術適正を隠匿していたみたいな話になったりするのかな。

コロンゾンとかに接触して何らかの因子があるから魔術を使えたのか、元々の素養なのかも分からない所ではありますが。

浜面がナルテックスを助ける事で、まだコロンゾンの復活の可能性が残るとすれば、普通に悪役ポジションなんだよなぁ…。

滝壺も救出に動いているけど、どう交錯していくか。

アレイスターはレフレックスという『少女達』の一人と対峙していましたが、アンナ=キングスフォードを間借りしているとあれば、それは強力。

バードウェイにも動きがある中、超絶者の手を借りていない浜面がまだ場を乱していく展開になるのか、新たな脅威が現れるのか。

取り敢えず、読んでる側としては上条のラブコメを見てる方が気が楽ですね笑。

ただ街を眺めて一日を浪費するという幸せもある。当たり前の日常が当たり前でない事を知るときがあっても良い。

 

今回のbest words

とうまアレずるい!私もとうまの中に潜り込みたい! (p.52 インデックス)

あとがき

オティヌスが上条の服の中に隠れて乳首を抓ってるの面白かったです。ホイップクリームフランスパンがお好き。

風斬氷華の蔑みの表情は貴重。

続・魔法科高校の劣等生 メイジアン・カンパニー⑫ 感想 ★★★★

2026.9

今回は、メイジアン・カンパニー12巻です。

発売前にフィナーレと銘打たれて、流石に終わらないよな?と思っていましたが、このシリーズとしては本当に完結しました。ただ、今後も外伝または次世代を取り扱って、魔法科の世界観を生かした作品は出るようなので、一安心。

カップリングについてはやや性急な部分もあり、無理くり締め括った印象だった一方で、達也は深雪ルートにしか辿り着かず、ハーレムで野放しにするよりかは身近でくっ付けてあげた方が温情があるという気持ちも分からないでもないというか…。少し複雑な所。

あらすじ

恒星炉事業を誘致し国後島を政府から50年貸与する権利を得た四葉家。その地をメイジアンの多国籍コミュニティの場としつつ、ソ連とUSNAへの牽制とする構えだった。

魔法大学の卒業式、達也と深雪の結婚式も過ぎ、敵となり得る因子の排除も完了。そして、四葉家はメリットのない十師族を脱退し、達也らは巳焼島を竜美島に改名し、特別行政区への転換を成し遂げるのだった。

感想

マジで完結してしまった…笑。

まだまだ広げる余地があったシリーズなだけに、何でそんなに完結を急ぐんだろう?というのが正直な気持ちです。

カップリングについても、特にリーナと文弥の話はもっと掘り下げて、イベントも重ねて欲しかった気持ちが強かったので、駆け足だったなと思いました。

その他もとりあえず示唆されていたカップリングは全て収まった感じ。

ほのかとかエリカとか幹比古とか言及し切れなかった部分もあったけれど(今後の補完に期待)。

リーナに関しては、もっとお高く止まって欲しいというか、タツヤ好きを貫いて欲しかった気もするのですが、まぁしょうがないのかなぁ…。

いや別に文弥が釣り合ってないとかそういう訳でもないのですが。やはり複雑な気持ち。

外伝をやるとしたら、この2人の絡みは少し面白そうかも。丁度2人は国後島に拠点を置いて暮らしそうでもあるし。亜弥子の黒羽当主奮闘記でもOK笑。

ただ、今回そういうマイナス面を差し引いても全体としては面白かったのは流石でした。

当初のメイジアン・キングダムの構想を邪魔立て出来る勢力もいなくなったし、とにかく盤石で順風満帆ではあったので、物語的に潮時というのも分からなくはないのかなぁ。

夢物語が現実になった訳で。

今でこそ達也はあらゆる魔法をマジストアを介して使用できる他、やはりエレメンタル・サイトを使用した遠距離からの分解は見事という他ない。

最早マテリアル・バーストを使うまでも無い展開続きでもありつつ、そこからさらに東道の伝手による聖仙のヴィハーンから、不老不死の秘法まで伝授されようとしているのはびっくりでした。

達也を失うと戦略級魔法を失う事と同義だし、達也にとっても深雪よりも早く死ぬ事の回避という意味で大きい。

物語シリーズでは、不老不死を持ってはいけない人が持ってしまうと…みたいな展開になっているので、達也がそれを得ると敵国は戦々恐々なんてもんではないでしょうね笑。

栄枯盛衰、盛者必衰で回ってきている世界の崩壊でもある。少なくとも日本にとっては僥倖に違いないけど(政府ですらコントロール下に無くなりつつあるのはどうなんだという話もあり)。

いや、不老不死ではなく不老長寿なら死からは逃れられないのだろうか。まぁここまで来ると達也なら既存の術式を普通に発展させそうでもあるが。

さらに、深雪との同衾からの達彦の誕生もあっという間でした。

SAOがシュガーリィ・デイズを出したタイミングで、魔法科もちゃんと進展しているんですよね。で、とあるの方は女子寮でわちゃわちゃしてる件…笑。

「とうま、おなかへったって言ってるんだよ?」も健在なんだよ。

さておき、魔王と女王の息子という次世代の話は構想としてありそう。達也ほどの規格外な素養は無さそうとの事ですが、そんな単純なストーリーでも無いだろうし。

とりあえず忌み子として同じ歴史を繰り返さなかったのは一安心。魔法師の遺伝の研究とかはまだ発展途上か。

政治絡みの件は、朱元允はUSNAがサクッと倒しちゃったし、ミラーの叛逆も無く、ミラーを信奉する調整体ブリアナの暴動がありつつも、水波のバリアや光宣の攻撃で難なく撃破。

こう見ると、達也の脅威的な個の強さだけでも盤石なのに、味方もまた優秀なのがより揺るぎない所であり、もう付け入る隙がなさ過ぎる。

何ならパラサイトまで味方に付けてるし笑。

それと、パラサイトを人間に戻す術だけは、このシリーズで深掘りしたシャンバラ関連の設定が生きてて良かったです。

それで言うと、レナ・フェールとか遠上とかもチラッと出てて懐かしかったです(懐かしい?)。

最終的には割と色ボケエンドな気もしますが笑、血腥いよりかは偶にはこういうのもアリかな?

 

今回のbest words

……合同結婚式など如何でしょうか? (p.190 深雪)

→深雪さん余裕の高みの見物

あとがき

こんだけ魔法とかが発展してると、家とか建物とかも一瞬で作れそうな気がすると思ったけど、どうなんですかね。

奥さまは魔女とかかわいい魔女ジニーとか知らないな…。

Re:ゼロから始める異世界生活14 感想 ★★★★

2017.9

今回は、リゼロ14巻です。(再読)

エミリアの過去、聖域の過去が断片的に明らかになりました。この断片的というのが肝であり、ちゃんと衝撃の過去が明かされた一方で、エミリアの出自とか封印とか、憂鬱な魔神や虚飾の魔女とか重要な部分はまだ謎が残る形でした。

ガーフィールを味方に付けた事の大きさも犇々と。というか、ガーフィール普通に聖域出れたのかよ!

あらすじ

エミリアは試練の中で記憶が閉ざされていた幼き日々を追体験していく。当時のエミリアは、父の妹であるフォルトナが母親同然であり、村に訪れてくるジュースと母の交流を盗み見ては嫉妬のようなものを感じていた。

そんな日々は、突如として現れたレグルス・コルニアスと、人外の美貌を持つパンドラと呼ばれる少女によって崩壊するのだった。

感想

再読と言いながら結構忘れていた部分もあったのですが、心優しき青年?だったジュースが怠惰へと堕落していく様子は流石に印象に残ってました。

この頃から魔女教ってあったんだなぁとか、ジュースもその席に身を置いていながら、悪事を働いている感じはなさそうでした。

何なら、フォルトナからの好意に気付かない鈍感主人公してました笑。でも精霊だと人との恋愛的には大丈夫なのだろうか。

一方で、レグルスもまたこの時から存在して猛威を振るっていたんですね。

まだ権能が明かされておらず、攻撃を受けても無傷かつ、飛ばした砂を致死性に変えるとか強過ぎる。

パンドラは初出だった筈ですが、レグルスより上の地位といった雰囲気で、事象を思い通りに書き変える?といった能力っぽく、プリシラみたいな感じですかね。

レグルスらが村を襲った理由は封印にあったようですが、何が封印されていたのかは不明。

もっと言えば、エミリアの両親が何者なのか、生きているのかというのも気になる所でした。エミリアを周囲が過保護する感じは、親の大物さを想起させますが。

何なら魔女教リーダーとか言われても頷けるくらい…。エミリアが封印の鍵を握らされていた訳だし。

さておき、この襲撃で村は壊滅し、フォルトナは怠惰の因子?を取り込んだジュースの誤射によって倒れ、正気で居られなくなったジュースの末路は…ペテルギウスなんでしょう……。

案外エミリアのマナは膨大なようで、封印は解かれる事なく、コールドスリープ的な状況へと持ち込まれた形っぽい。パックとかロズワールが来るのはまた別の機会か。

そんな過去だったので、そりゃ記憶が混乱していたエミリアにとって試練は無理ゲーだったんだろうなというのは分かる話でした。

が、今のエミリアはスバルの励ましやら何やらもあった事で、過去を乗り越える事に成功。必要な試練だったなという感じ。

それと、黒蛇も出現していたようで、この辺りは魔女教と魔獣のセットは今と昔で手法は変わらないんだなと。

聖域の方の過去については、ベアトリスがエキドナに付いて来ていたのはびっくりでした。今のスバルの揶揄う立ち位置がロズワールだったと。

そして、ベアトリスが分かりやす過ぎるツンデレキャラ笑。

そんな平穏は、これまた『憂鬱の魔人』ヘクトールという人物によって崩壊する流れとなっていて、それにしてもまた新キャラ。7つの大罪に縮まる前の地位があったとかないとか。

リューズ・メイエルは、聖域をヘクトールに対する防御として、身を挺して障壁としたようで、聖域の目的とされていたエキドナの記憶の実験というのはフェイクだった模様。

記憶から消された憂鬱の存在とか、その理由は伏線として残ったまま。

現実に戻って、ガーフィールが聖域を越えられる事実が分かった事で、屋敷への戦力も計算出来るようになってきました。

まず隗より始めよという感じで、聖域の問題の解決が屋敷の方の足掛かりになった形。

ロズワールの過去への妄執を打ち払えるか、スバルがベアトリスの手を取れるのか、次回が聖域編のクライマックスのようなので、そろそろスカッと捲って欲しいです。

 

今回のbest words

母様の愛した世界で、私は幸せでいるよって──! (p.212 エミリア)

あとがき

ペトラの危機に駆けつけるスバル△。

ガーフィール語録にラインハルトが出て来たのは笑った。