【1,000冊読了記念】オススメラノベ紹介

今回は、ラノベ読了数が1,000冊を越えた記念として、これまで読んできた作品で個人的にオススメで読むべき作品を紹介します。

ほぼ有名作品で埋まっていますし、ネタバレはありませんので、何を読んだら良いか分からない!という方にも参考にしていただけたら幸いです。

因みに、電撃文庫が多めです💦

◯目次

物語シリーズ

2006.11

西尾維新/講談社BOX  既刊30冊

様々な怪異に纏わる非日常の出来事に巻き込まれる青春物語。この作品の特徴は、西尾維新の代名詞である言葉遊び。読む人を飽きさせない言葉回しや会話が至高です。

ストーリー、キャラクターの魅力、パロディ、文章力全てが噛み合わさった作品。シリーズは30冊にのぼり現在も刊行中。怪異譚からバトル、ミステリーなど遷移して中弛みがないとは言え無いものの、面白さは健在。

好きなアニメランキングを作るとしても上位に入れたい作品となっていて、会話劇が中心なストーリーでアニメを作る苦悩の話なんかも含めて好き。

 

 

涼宮ハルヒの憂鬱

2003.6

谷川流/スニーカー文庫 既刊12冊

第8回スニーカー大賞受賞作。平凡?な主人公が破茶滅茶ヒロインに振り回されるタイプで、SFチックな展開も見られます。

読者をグイグイ引き込むストーリーと、卓越した比喩表現とラノベらしい読みやすさが合わさった作品です。

京アニでのアニメ化、何度も繰り返すエンドレスエイトが有名ですが、未完扱い。それでも十二分に楽しめます。

 

 

戯言シリーズ

2002.2 ※画像は新装版

西尾維新/講談社ノベルス 既刊10冊

第23回メフィスト賞受賞作。ラノベとしても一般文芸としても評価が高い作品。西尾維新デビュー作。

クビキリサイクルサイコロジカルが個人的にオススメで、奇を衒ったミステリーを読む事が出来ます。

こちらも例によって、ミステリーからバトルものにジャンル移行したりします。周りの天才の描かれ方が秀逸な一方で、物語が進んでも主人公が謎に包まれているのが賛否両論ありそうな所。

 

 

Re:ゼロから始める異世界生活

2014.1

長月達平/MF文庫J  既刊38冊

不登校の高校生スバルが突然異世界転生をし、その先で死に戻りの異能から絶望を塗り替えていくストーリー。

異世界ブームやweb小説の火付け役と言っても過言ではない作品ではないかと思います。

この作品の特徴は異世界で無双するのではなく、絶望に絶望を重ねた状況で、何とか這い上がっていく部分で。ヒロインとの定番の会話も面白いです。

レム可愛い。

 

 

弱キャラ友崎くん

2016.5

屋久ユウキ/ガガガ文庫 既刊13冊

第10回小学館ライトノベル大賞優秀賞。人生はクソゲーと達観した主人公が、完璧リア充ヒロインから人生の楽しさを学んでいくというストーリー。

この作品の良い所は、ゲームが根幹にあって、そのコンセプトを崩さずに物語を進めていく所です。また、主人公がリア充に変わっていく過程、変わってからも物語が進むのは斬新。

みみみ可愛い。

 

 

刀語

2007.1

西尾維新/講談社BOX  全12巻

企画の一環で書かれた、無骨な主人公がヒロインとの出会いから全国に散らばった刀を回収に旅出る話。

講談社BOXでありながら、二段組ではなくページ数も少なく、1巻辺り1つの刀を回収していく分かりやすさが良いです。西尾維新らしい会話劇も必見。真庭忍軍の活躍にも注目!

 

 

ソードアート・オンライン

2009.4

川原礫/電撃文庫 既刊28冊

言わずと知れた人気作品。VRMMOを舞台として、デスゲームとファンタジーを組み合わせた世界観の広さが特徴。

キャラクターに魅力があるのは勿論、主人公であるキリトのある意味では俺TUEEEEに通じるかっこよさが見られます。

最初のストーリーは1巻で終わり、種を変え品を変え現在では28巻まで刊行。個人的にはファントム・バレット編が好き。

プログレッシブや同著者のアクセル・ワールドも面白いので、併せて読みたい所。

 

 

魔法科高校の劣等生

2011.7

佐島勤/電撃文庫 全33巻

魔法師と普通の人間が共存する世界、魔法科高校では劣等生扱いの兄と優等生な妹ながら、兄の司波達也が無双していくストーリー。

この作品の面白い所は、魔法が飛び交うのは勿論、魔法に対しての情報強度、説得力のある裏工作とそれへの対処、予定調和の群像劇。

本編は32巻で完結、2つの新シリーズが始まっています。キグナスの乙女たちは、魔法科高校生に入学した2人の女子が主人公の物語、メイジアン・カンパニーは大学生となった達也がよりスケールの大きい事業を手掛ける正当な続編。後者の方が圧倒的に面白いです。

 

 

とある魔術の禁書目録

2004.4

鎌池和馬/電撃文庫 無印全24巻、新約全23巻、創約既刊10冊ほか

ラノベと言えばで挙げる人が多いのではと思うくらい代表的な作品。魔法と科学のバトル、無能と呼ばれがちな主人公の愚直なまでの勧善懲悪もの。

筆者が速筆であり、刊行数もずば抜けていますが、とりあえず無印の22巻だけでも読むのをオススメします。

 

 

とらドラ!

2006.3

竹宮ゆゆ子/電撃文庫 全13巻

見た目だけヤンキーでも内は繊細な竜児と我儘ツンデレな大河が織り成すラブコメディ。

この作品以上のラブコメは中々ないと言い切れるほど完成度が高い作品だと思います。古き良きツンデレ、ギャグパートの面白さが見られます。

アニメの方も良く仕上がっているので、そちらから入るのもアリ。同著者のわたしたちの田村くんも面白い。

 

 

俺の妹がこんなに可愛いわけがない

2008.8

伏見つかさ/電撃文庫 全12巻

妹がヒロインの、妹からの人生相談から始まるラブコメツンデレラノベらしい読みやすさ、キャラクターの魅力に溢れた作品です。

妹萌えと言えばこの作品であり、長いラノベタイトルの先駆け?らしい。次作のエロマンガ先生も妹がヒロイン。ヒロインのifストーリーも刊行されています。

 

 

ワールドエンドエコノミカ

2014.12

支倉凍砂/電撃文庫 全3巻

投資をテーマに、大きな金額が動くハラハラ感と人間模様が描かれる独特な世界観のストーリー。

支倉凍砂と言えば狼と香辛料ですが、個人的にはこちらがオススメ。全3巻とは言えそれぞれが鈍器クラスのページ数なのですが、緊迫感のあるストーリーで分厚さが気にならない面白さがあります。

 

 

キノの旅

2000.7

時雨沢恵一/電撃文庫 既刊23冊

キノが相棒でモトラドエルメスとあらゆる国を巡る話。社会風刺に富んだ国の数々、作者の遊び心も溢れ、ほとんどが短編形式なので、読書初心者にも読みやすいのがポイントです。

毎回あとがきでも楽しませてくれる他、学園キノというセルフパロディ作品も存在しています。著者はガンマニアで有名。

 

 

安達としまむら

2013.3

入間人間/電撃文庫 既刊13冊

猪突猛進系な安達とおっとりなしまむらの百合小説。

ゆるい文章、独特なセリフ回しで1巻当たりのページ数も少ないので、読み易い作品になっています。また、入間さんらしい不思議な宇宙人なんかも登場。

今では百合作家としての立ち位置を得ている入間人間電撃文庫で他にも色々出されていますが、個人的には百合以外の作品はあまりオススメできるものはありません…。

 

 

さくら荘のペットな彼女

2010.1

鴨志田一/電撃文庫 全13巻

天才画家の椎名ましろと凡人の神田空太が変人が集うさくら荘で暮らしていく青春物語。

空太とましろのやり取りの面白さの一方、天才との向き合い方を考えさせられるのが特徴。青山さん可愛い。

同著者の青春ブタ野郎シリーズも人気が高く、個人的にもアニメ1期までの内容は結構好きです。デビュー作の神無き世界の英雄伝も3巻で未完ですが、面白いです。

 

 

半分の月がのぼる空

2003.10

橋本紡/電撃文庫 全8巻

病院でのボーイミーツガール。

古き良きラノベといった情緒が色濃く残っていて、橋本紡らしい人間味が感じられるストーリーになっています。ヒロインがツンデレっぽいのも良い。

医者の苦悩みたいなのが分かる夏目の話も好き。

 

 

クリスタル・コミュニケーション

2003.6

あかつきゆきや/電撃文庫 全1巻

EPSを持つ女子とのボーイミーツガール。

単巻完結でありながら、全体を通じて透き通った印象があり、伏線回収含めて1巻の完成度が高い作品です。

次作の輪廻ノムコウが途中で切れているのが悔やまれます。

 

 

僕は友達が少ない

2009.8

平坂読/MF文庫J  全12巻

残念系ヒロインが多数登場するギャグラノベ

誰を立たせるか迷ったのか終わり方が良くなかったものの、ギャグラノベでは平坂読が一つ頭が抜けてるなと感じます。

ガガガ文庫で妹さえいればいい、変人のサラダボウルも出されていて、どちらもアニメ化しています。

 

 

ようこそ実力至上主義の教室へ

2015.5

衣笠彰梧/MF文庫J   既刊28冊

クラス対抗、時には個人による勉学、スポーツ含めて実力主義で地位が決まる高校での物語。

かなりコアなファンがいる作品で、アニメから発行部数が鰻登りなシリーズです。無慈悲さや主人公の底知れなさ、頭脳戦も面白い。

 

 

ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか

2013.1

大森藤ノ/GA文庫 既刊19冊

第4回GA文庫大賞の大賞作。神々が地上でファミリアを作り、ダンジョン攻略などを目指す本格ファンタジーGA文庫の代表的作品。

過酷な場面も随所にありますが、主人公のベルのお人好しさ、負けても這い上がる強さ、目を瞠る成長スピード、交流模様は心温まります。

世界観が広く、アニメは4期まで放送され、番外編のソード・オラトリア等も展開。

 

 

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。

2011.3

渡航/ガガガ文庫 全18巻

ひねくれ主人公の比企ヶ谷八幡が、奉仕部という部に入らされ、策を弄しながら問題解決していくラブコメガガガ文庫の代表的作品。

今でこそ弱キャラ友崎くんや千歳くんはラムネ瓶のなかといった作品のように、主人公がリア充サイドの展開も増えてきましたが、この時代は主人公が陰キャサイドな作品が多かったものです。

どちらが優れてるとかはありませんが、ひねくれ目線での視点も面白く、人知れず影ながら活躍する姿もまた良いものです。後半にかけて、自己犠牲や共依存といった少し重めなテーマも描かれていきます。

俺妹と同じく聖地は千葉。

 

 

友達の後ろで君とこっそり手を繋ぐ。誰にも言えない恋をする。

2022.2

真代屋秀晃/電撃文庫 全3巻

5人仲良しグループで行われる、友情と恋愛の両天秤で揺れる青春群像劇。

当時はノーマークで読み始めただけに、予想以上に面白くて引き込まれた為に印象に残っている作品です。

友情と隠れて恋愛をしてしまってる後ろめたさのバランスが丁度良く、何よりヒロインの夜瑠のギャップやワードセンスが光ります。

 

 

わたし、二番目の彼女でいいから。

2021.9

西条陽/電撃文庫 既刊7冊

タイトル通りの展開を辿り、泥沼の恋愛劇を演じていく作品。高校では2人だったのが、大学で更に2人増えていきます笑。

この作品の特徴は、際どいエロさを攻めていく所であり、知的に見えてその実馬鹿をやっているだけという可笑しさが面白いです。恒例の恋愛ゲームが好き。

ある意味では読者を選ぶ作品だと思います。

 

 

陽キャになった俺の青春至上主義

2023.1

持崎湯葉/GA文庫 既刊2冊

第14回GA文庫大賞金賞受賞作。陰キャから高校デビューした上田橋汰が陰キャ女子たちを救済していくラブコメ

キャラクターが魅力的で、パロディありパワーワードありの会話が面白い。ストーリーも安定していて、主人公が元陰キャなだけに、どちらの気持ちも理解しているという説得力があります。

 

【番外編】

読んだものの好みに合わなかった作品たち…(異論は歓迎です)。

  1. 嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん
  2. 強くないままニューゲーム
  3. 忘れえぬ魔女の物語
  4. kaguya
  5. A/Bエクストリーム

 

【番外編②】

好きなブギーポップの回→ペパーミントの魔術師

好きなウィザーズ・ブレインの話→光使いの詩

 

◯あとがき

自分が思う面白い作品の条件は下記のブログで纏めていますので、よろしければ併せてご覧下さい♪

sw-lightnovelimpression.hatenablog.com

飽きずに読んでいれば次は2,000冊の時にお会いしましょう!

 

Re:ゼロから始める異世界生活Ex 獅子王の見た夢 感想 ★★★★

2015.6

今回は、リゼロExです。

スバルが異世界転生する前のフェリスとクルシュのお話。この2人を語るには、フーリエの存在が欠かせない。口絵のウェディングはifかよぉ…。かよぉ…。

もちろん本編の方がより面白さはあるのですが、一方で限られた要素でしっかり1冊ストーリーを仕上げる長月さん、流石のストーリテラーだと言わざるを得ない。

あらすじ

フーリエ・ルグニカは親竜王国ルグニカの第4王子だった。城の庭園で見かけた緑の髪の少女に一目惚れし、来る日も来る日もその少女の姿を探していた。

獅子の家紋を持つカルステン家のクルシュは剣が得意な男勝りな少女だった。クルシュにドレスを着せたいクルシュの父メッカート。それに同調するフーリエは思い違いも含めて、クルシュに剣の勝負を仕掛けるが…。

感想

王戦参加前のクルシュとフェリスの過去が分かる一冊でした。

クルシュにとっての獅子王とならんとしたフーリエの志半ばな夢を受け継ぐ2人。スバル以外にもきちんとした経緯があるんだよな…。これはこれで応援したくなっちゃう。

フーリエに関しては、本編で王族が全員病気で亡くなったという記述があったので、その運命からは避けられないものの、馬鹿っぽいような御し易さもありながら、時に鋭く優しさに溢れた良いキャラクターでした。

クルシュに一目惚れしたフーリエは、フェリスをクルシュの騎士に任命しつつ、それでも剣が強い訳でないフェリスの自己嫌悪なんかもありながら、それでも3人仲睦まじく過ごしていたのは微笑ましかったです。

だからこそ、フーリエを始めとした王家が崩御して、その中で賢人達が憂慮したのが竜の怒りを買うかどうかみたいな話で、かねてから獅子王への崇敬もありましたが、それがあっての王戦での演説に繋がったんだなぁと思いました。

と言いつつ、徽章がクルシュを選ぶのだから面白い。選ばない訳にはいかないけれど。

因みに、フェリスが女装し始めた理由は謎だったのですが、出自は明かされました。いや女装は自ら進んでやってるっぽかったかな…。

人の親から生まれながら、先祖帰りで亜人の特徴が出たフェリスは親から地下に監禁され、それが故にカルステン家が救出したという流れだったらしい。

そこからの付き合いだから、フェリスとクルシュの付き合い歴は長い。

ただ、その時の仕打ちが祟ってかフェリスは華奢に育ち、騎士としての屈強な体付きにはならなかったという因果関係があるという事で、親の罪は深い。フェリスに治療の才があって良かった。

その親は今回の事件で死亡した為、フェリスにとっての頼れる人はクルシュだけになったという側面もあるんですね〜。

この事件について、ヴァラキア帝国の奴隷商マイルズがスパイとして裏に噛んでいたという展開が面白かったです。

フェリスの父ビーンが家に伝わる『不死王の秘蹟』という死者を使役する(所謂ゾンビ化)術を未完成ながら使うのですが、それを狙っていたという。

ビーン自体は自分で殺した?妻を生き返らせたかったようで、その気持ちを恐らく利用された形。しかも、ビーンはフェリスが一瞬蘇らせたその女性に殺されて心中みたいな儚い終わりでした…。

実際のところはこの妻は愛人で、女給こそフェリスの本当の母っぽかったですが真相は闇の中。

最終的には、陰ながらラインハルトが事後処理してくれていたので、術の流出は心配しなくて良さそうでした。

それからユリウスも出番があって、もちろんクルシュやフェリスとも面識がある訳で、アナスタシアの騎士になるまでに何があったのかも気になる所。

そう言えば、フーリエのお見合い相手として出てきたティリエナさんでっっっっかかった。

全く関係ないけど、クルシュに苦しゅうないって言って欲しい。言わなそうだが笑。

 

今回のbest words

そなたを妃に迎え、フェリスを余らの騎士にする。すると、どうだ。なんと余ら三人はずっと、一緒にいられる。これは、恐るべき幸福よ。どうだ? (p.276 フーリエ)

あとがき

出されたお茶を警戒していたら、周囲に充満させた毒の解毒がお茶に含まれていて、逆に飲まない方がやられるパターン初めて見た笑。

そう言えば、風を読めるクルシュは人の嘘もほぼ見抜けるのずるいなぁ。しかも大兎を『百人一太刀』で切ったらしい。増殖しなかったのかしら。

同志少女よ、敵を撃て 感想 ★★★★

2021.11

今回は、『同志少女よ、敵を撃て』です。

2022年本屋大賞受賞作。戦争小説をあまり読んだ事が無く、ページ数も結構あったので少し尻込みしたものの、読んでみると確かに第二次世界大戦時の重厚な戦争描写がありつつも、キャラクター小説としての楽しみ方も出来て面白かったです。

面白いというのも多少不謹慎なのかも知れませんが、戦時下のひりついた雰囲気や死と隣り合わせの状況は戦争小説ならではだと思いました。

基本的にソ連側がドイツを迎え撃つ戦闘で、現実にロシアとウクライナが戦争中というのが何ともタイムリーでした。御伽話のように、両軍が手を取り合う姿が実現すれば良いのですが…。

あらすじ

セラフィマはイワノフスカヤ村で猟師の母の手伝いをしながら、外交官を目指してほのぼの暮らしていた。そんな生活は突如として現れたドイツ軍の兵士らによって蹂躙された。

母を含む村人ほぼ全員が殺されるが、赤軍の兵士の介入で一命を取り留める。そこで出会った狙撃訓練学校教官長のイリーナに拾われ、復讐心を焚き付けられた上で、女狙撃兵として育てられる事になるのだった。

感想

復讐の物語はやはり惹きつけられるものがあります。

好きな漫画作品は?と聞かれると、進撃の巨人、NARUTO、【推しの子】辺りを挙げる事が多いのですが、揃いも揃って復讐が介在する物語です笑。

今作の主人公のセラフィマも、突如としてフリッツ(ドイツ軍)に村を襲われ、母をイェーガーと呼ばれる狙撃手の男に殺さるという悲劇から生活が一変しました。

イリーナらの救助で命は助かったものの、イリーナが母の死体を邪険に扱った事で、イェーガーに加えて、イリーナもまたセラフィマにとっての仇敵として定めていました。

そんな復讐心を持ちながら、イリーナの元で似た境遇の女子が集められた狙撃訓練校にて腕を磨き、女を守る為にドイツ人を一人でも多く殺す為の特訓が始まっていく。

この模様は進撃の巨人の憲兵団の訓練にも似たような雰囲気で、個性的な面々に囲まれながら、厳しい鍛錬を乗り越えていく様は面白かったです。

ミルという単位で位置を測るやり方なんかは、読んでるだけでは理解出来なかったです笑。

生きている動物、牛を狙撃する場面なんかは同情を買いましたが、猟師として誰かがやらなくてはいけないという思いを持っていたセラフィマにとっては、まだ何とかなったのだろうと思います。

イリーナの教えは厳しいながらもいつも的確であり、狙撃兵としての心構えなどはどれも理に適っていて勉強になりました。

一ヶ所に留まるなとか、自分だけが賢いとは思うなとか諸々。

終盤になるとセラフィマは殺意のようなものを感じ取って危機回避するような超人ぶりを身に付けるのですが、イリーナは既に経験値からその辺りは卓越していたんだろうと思います。

大体仲間が死んだり撃たれたりする時はイリーナの忠告を無視したり、忘却したりした時だったので…。天才のアヤが緒戦で死んだ時の衝撃はありました。

記録上では何百万人のうちの1人でも、境遇を知ってしまうと惜しい気がしてしまうし、それは敵兵も同じで、少しでも同情心とかを持ってしまうと撃てなくなるよなぁと。

やはり戦争は狂っていないと遂行出来ないと思うし、相手憎しみたいなプロパガンダがないと引き金を引くのも難しい。

戦場から撤退した兵を粛清するのも士気を上げる上で必要な事だと理解は出来るけれど、残酷な事には変わりないし。

敵国同士で愛を育む場合もあれば、卑劣な作戦に報復行動をして負の連鎖が終わる事がなかったりと、虚しいものだと感じました。

戦争とか国とか人種とか関係なく、良い人もいれば悪い人もいるのは変わらないんでしょうけど。

本作の特徴として、女性が主人公というのが戦争小説としては珍しいそうです。

言われてみれば、確かに戦争は男同士のイメージがあります。ただ、ロシアでは女性も動員していたようで、これが画期的だったかというとどちらとも言えない気がします。

歩兵と狙撃兵はその役割と性格の違いからしばしば対立するようで、加えて敵国女性を何人犯したかといった品のない会話が横行する中では、そういう話題もまた士気に関わる事で必要な面があるにせよ肩身が狭かったと思います。

ただ、終盤における同郷のミハイルを撃ったシーンはやり過ぎだったようにも感じました。女性の敵は敵味方関係なし?みたいな。

まぁこのシーンこそがタイトル回収の部分だし、本当の意味でセラフィマがイリーナと共に生きる(その為に奇しくも?イリーナと同じように手を欠損させて辻褄を合わせた)決意をした大きな場面でもありました。

そして、セラフィマはイェーガーへの復讐は成功したものの、当人にとっては過去の事を鮮明に覚えていなかったというのが空虚でした。

とは言え、復讐心が原動力となってセラフィマをここまで連れて来たのも事実でした。

もう1人の復讐対象だったイリーナは、セラフィマを狙撃兵に仕立て上げた張本人でしたが、そこに苦悩と慈悲があった事が分かっていきます。

その結果、戦後はセラフィマがイリーナと共に生きる事に決めたのは、当初の気持ちとの振れ幅が大きくて良かったです。

英雄的な女狙撃手だったリュドミラが語った2つの手に入れるべきものである、愛する人と趣味。

激戦を戦い抜いた人でさえも孤独という根源的なものからは逃れられなかったと思うと、人の脆さのようなものを感じる所ですが。

セラフィマはちゃんと生き残って、後ろ指を指されながらも、密やかな幸せな生活を送っているようで安心しました。

その他、最初は啀み合いながらも仲良くなったシャルロッテはヤーナ(ママ)とパン工場で働いてたようだし、NKVDである事を隠していたオリガも最後はセラフィマを助けたりと、キャラクターの生き生きとした言動が目立っていました。

そんな訳で、GGOのような銃撃戦の読み合いの面白さ、キャラクターの動かし方の上手さ、そして戦争の中での高揚感と無慈悲さを感じられる作品だったと思います。

 

今回のbest words

戦いたいか、死にたいか (p.42 イリーナ)

→家族を亡くしたての少女に言う言葉としては辛辣で過酷。看護師として生きたターニャみたいに抜け道はあったみたいだけど…。

あとがき

戦争小説が本屋大賞に選ばれるのは意外な感じもしましたが、シンプルに戦争の悪しき部分が得られるのに加えて、人間味のあるラストなんかも引っくるめて、読んで損はない作品だったと思えたので、選ばれたのには納得しました。

本文中の"独語"って多分独り言の意味で使われているんだろうけど、パッと見ドイツ語かな?と思っちゃうね。

Re:ゼロから始める異世界生活6 感想 ★★★★★

2015.3

今回は、リゼロ6巻です。(再読)

ようやく反撃の兆しが見え始める巻でした。と言っても、それはほんの最後ら辺だけで、大体はスバルに無慈悲な仕打ちが襲い掛かるのですが…。

"ゼロから"きましたねぇ。このシーンはアニメでこそより映えていたし、Wishingが頭の中に鳴り響いていました笑。

あらすじ

ペテルギウスを殺す。スバルにとって、それが今回のループにおける単純明快なゴールだった。しかし、武力を集めようとするスバルは、クルシュ、プリシラ、アナスタシアの手を借りるどころか、何も持ち合わせない状態で挑んだ事で侮られ貶められてしまう。

そして、これまでのループで得られらなかった諸問題がさらに横たわっている事を知る。後から考えれば1つ1つが小さくてもヒントになり得る事象も、疑心暗鬼に陥るスバルは自暴自棄となり、遂にとある決断をするのだが…。

感想

本当はラインハルトやロズワールといったジョーカーを使えればもっと楽なのですが…。そんな慈悲や抜け道はリゼロには皆無。

手札がない中で、さらに悪化していく状況には流石に心が折れるのも致し方なしと思いましたが、スバルの浅慮さも浮き彫りになっていました。

いやぁ本当はクルシュへの懇願とかはカットしても良かったんだろうけど、それをまざまざと見せるのが、意地の悪さですよね笑。

ま、そりゃ対立陣営の危機に何のメリットも無いのに手助けする訳が無いし、寧ろ勝手に脱落してくれれば儲けものだし。

人死にを放置するのは怠慢と言い張るスバルはそりゃ傲慢ってもんで。

本文の通り交渉にすらなっていない。生易しくない曲者たちに対して丸腰で挑むスバルが無謀なんですよね、結局。

プリシラの方も同様で、アナスタシアに至ってはスバルと世間話する体で、クルシュ陣営の情報をスバルが口を滑らせるのを待ち構えていたというのは、流石の腹黒さでした。

と言っても、竜車の手配の口利きをしてくれただけ温情はありましたけど。

その際のスバルくん、さすがです!のやり取りは痺れました…(悪い意味で)。

今回は、スバルの死に戻りを用いての情報収集的な側面が多い回で、進んでいるような停滞しているようなという展開ながらも、伏線的な意味も多かったと思います。

例えば、クルシュ陣営が鉄を何故か集めているとか、アル(アルデバランとプリシラが呼んでいた)がレムをラムと勘違いしていたり、ベアトリスのスバルへの本心?とか、白鯨に係るあれこれとか。

そういった見過ごしがちな情報を取捨選択して、点と点を線で結んでいく事で、限りなく狭く細い道を掻い潜っていくのがスバルのお仕事なんだなぁと感じました。

本当、スバルにとって悪い方向の情報しか出てこなくて正攻法じゃ無理ゲーになっていて、だからこそ死に戻りが有効に働いているとも言えます。

死に戻りに至るまでは、ロズワール邸に向かう道中でオットーら商人に会い、白鯨に遭遇し、レムの体を張った犠牲も虚しく、魔獣の白鯨がスバルをターゲットにすると分かり、オットーに振り落とされるという悲劇があり。

辛くも生き延びたスバルはエミリアに死に戻りを説明しようとして、それがエミリアを殺す結果になるのも悲惨で。怒ったパックが世界を滅ぼさんとして終了。

掻い摘むとこんな感じでしたが、皮肉にもパックがペテルギウスを屠っていました。ペテルギウスが死んでもそれだけでは問題は解決しない。

パックも四六時中エミリアのボディガードになれないのが痛い所かも知れません。

それはそうと、白鯨は大罪の中の暴食に当たるっぽい。魔女教が白鯨を発生させてたりするのだろうか。

白鯨に呑まれるとその人物の生きた痕跡や記憶が消失するらしいのがまた恐ろしい。そうなると、先代の剣聖が負けたという話が残っているのも不思議な話かも?

死に戻りの回数なのか、ペナルティなのか、前は打ち明ける事で心臓を手掴みされる感覚で済んだものが、エミリアを死に至らしめたのも驚きでした。

というか、スバルがエミリアをお前呼びするの少し気に食わないんだよなぁ。いや、スバルのみっともない嗜虐心みたいなものの表れなんだろうけど。

話が戻りますが、アルの記憶違い?もまた凄く気になりますね…。雰囲気的にはレムが死んだ世界線の未来からやって来た風にも見えたのですが謎。

それから、ベアトリスがスバルを殺す事が何故残酷になるのか。この辺りも早く知りたい所。

さておき、スバルにとっては生き恥を晒し、王都に残っても屋敷に戻っても、どう転んでも後悔する未来しか待っておらず。

さらに、魔女教、白鯨、その他諸々立ち開かる壁が多過ぎて、遂に死に戻り直後にレムとの逃避行を画策するのですが。

それをレムが許さない。

スバルがレムをどうしようもなく見事に救ってしまったからこそ、レムはスバルの諦めを許容しないのがとても良かったです。ある種の業のようなもの。

スバルがどんな行動をしても変わらないなら、その舞台から去って足を洗ってしまえば良い。そんな安直で、でも積み上げてきて判断した安直ではない答えをレムは否定する。

ある意味で正しい、打ち拉がれたスバルの分を弁えた選択。

しかし、ヒーローに諦めは似合わない。未来のお話は笑いながらじゃなきゃダメという切り返し。これもまたレムと積み重ねてきた日々が、レムにそう言わせたのだと。

この叱咤激励がスバルをより主人公にしたと思います。再起の、逆転の為の。

レムだけは何があっても味方でいてくれるという思いは、小さいようで今のスバルには特効薬だったんだろうなぁ。

手始めに、腕利き商人のラッセル・フェローを交えた魔鉱石の採掘権をクルシュに持ち掛け、死に戻りによって得た情報を持てるカードに変換して、白鯨の出現場所と時間を切り札に、ようやく晴れ間が見えて来た感じです。

長く暗いトンネルだった分、そろそろスバルに風向きが来ても良いんじゃないでしょーか。

スバルの自分が大嫌い発言、その術はオレに効く。

 

今回のbest words

ここから、始めましょう。一から……いいえ、ゼロから! (p.287 レム)

→これはもうメインヒロイン。シリーズ屈指の名台詞(タイトル回収的な意味も含めて)。

あとがき

アナスタシアがホーシンの名前を借りるのを今風にすると、ビリケンと名乗るようなものだろうか笑。

やはりロズワールの動きは気掛かりな感がありますね。魔女教が動き出すタイミングが分かる筈なのに屋敷を空けるとか、王都でスバルの行動に従うようレムに言い含めてたとか。スバルの能力に勘付いているのか…?

Re:ゼロから始める異世界生活 短編集1 感想 ★★★★

2014.12

今回は、リゼロ短編集1巻です。

当時リゼロを一気読みした時は脇道に逸れず脇目も振らず本編だけ読んでいたので、実は短編集を読むのは初めて。でも、リリアナが初出だったりプリシラの過去だったりで、読んでおいた方が良い内容ばかりでした。

そして何と言っても、本編の殺伐とした雰囲気と打って変わってのほほん空間なのは短編集ならでは。死に戻りもありません!

感想

〜ゼロから始まる英雄譚〜

エミリアに掛けられた認識阻害を潜り抜けた吟遊詩人リリアナとの交流模様。

敵が二重にいたという展開にも驚きましたが、何よりベアトリスがリリアナに扮装して、スバルと一緒に敵に敢えて捕まるという茶番を演じたのが面白かったです。

確かにリリアナとベアトリスの体格は似てるけど笑。

パックを持ち出されたベアトリスはチョロインに成り果てるらしい。

今回の短編はどれもアーラム村の魔獣騒ぎの後〜王戦編の間くらいの話で、スバルの株が最高潮(※当社比)の時なのも後押ししているか。

リリアナのキャラクターについては、歌は登場人物らを魅了するプロの一面を見せる一方で、基本おちゃらけていて軽薄な感じでした。その見た目で21才!

キリタカという熱烈ファンまでいるくらい。ファンというかストーカー…。

最後は一旦別れる事になったものの、エミリアの王戦での応援的な立ち位置としても活躍の機会がありそうで、且つ今後のスバルの英雄譚を語る?かも知れない存在でもありました。

それと、リリアナの歌がトリガーとなって財産を隠すようなミーティアや、魔獣『剛猿』ラウーダというのが出て来たのも、世界観を広げていて良かったです。

敵である『白竜の鱗』もまた暴力に訴えてくるような相手ではなかったのも、緊迫感的には短編集でした。

 

〜メイド長の心休まらない休日〜

働き過ぎなレムに休日を与えようとスバルがロズワールに直談判する話。

屋敷の維持管理にはレムの仕事ぶりが大半を占めているというのが分かる。ラムがそれでも大きい顔をしてるのもいつも通り。

そんな中で、ラムとロズワールが料理、ベアトリスとパックが魔法で洗濯、スバルとエミリアが掃除と分担して、日頃のレムに労りと感謝を伝える感じでした。

レムはレムでソワソワしてるんですが、屋敷内での分担が上手くいっていて、案外ちゃんとこなせていたのは良かったです。いや、エミリアは壺を割ったとか言ってたな…。

ワーカホリック気味なレムだけれど、休んだら休んだで翌日以降の回し方に気を揉んでいたりして、仕事人間が染み付いている…。

レムの私服を買いに行くイベントとかも見たいですね。

 

〜後追い星をやめた日〜

王戦参加前のプリシラとアルの話。

というか、プリシラを妻としたライプ・バーリエルが死ぬまでの話かな。

プリシラが血染めの花嫁として過去7度結婚して、相手が死んでいたのは知らなかった。それで言うと、シュルトという拾って来た孤児を小間使いとしているのも初出では。

やっぱりプリシラの言う唯我独尊というか、妾の思うようになる的な理論が正しいような気がしてしまうのだから恐ろしい。

ライプは典型的な悪役であり、プリシラが王様となって国を裏から操るが為に娶って、アルやシュルトにも寝返るよう諭していましたが、そこは老骨よりも美少女が勝利しましたよという。

ライプが用意したイケメン騎士ギリアン・テンデュミオンさん出落ちして可哀想…笑。

あとは、アルがライプを植物人間みたくさせてしまった場面は、やはりアルには何かの能力がありそうな雰囲気を醸し出していました。

相手に幻術を見せるとか?そんな感じにも見えたけど。あるいはスバルの死に戻りのように、何らかの時間に関する能力なんですかねぇ。

 

〜エミリア・イン・ワンダーランド〜

エミリア、夢の中で小さくなるの巻。

エミリア一人称だときょうび聞かねぇなワードがポンポン出て来て面白い。

不思議の国のアリスって至る所で引用されているけど、原典をちゃんと読んでないからどこからどこまでがオマージュなのか分からないんだよね…。

屋敷のキャラクター達が色んな役を演じてのファンタジードタバタ劇。チェシャスバルに始まりスバルが他にも2人出てくるのは圧倒的素材不足。

ロズワールの親類で年下の友人アンネローゼと家令のクリンドという名前も初出かな。

スバルのお茶会に参加したげる!と言うエミリアが微笑ましい。

 

今回のbest words

……し、したらば、まんず無礼討ちの心配ばしなぐでよかですね? (p.54 リリアナ)

あとがき

誰も触れないけど、リリアナの衣装露出が多すぎる。

講談社BOXをコンプした話

これまで講談社BOXの記事を何本か書いてきましたが、ようやく集め終わったので、写真などを残しておきます。

銀箱の方を先に揃えたいな〜と思っていたものの、『向日葵とrose-noir』や『ようこそ、ロバの目の世界へ』といった作品達が全く見つからなくて、終わってみれば銀箱の方が揃ったのは最後でした()

いやでも、どんな事が起きても「俺、向日葵とrose-noir持ってるしとか、ロバの目持ってるし」のメンタルで生きていけます笑。それくらいの稀覯本。

撮影してみると、我が家の本棚的には写真3枚で収まりました。300冊ちょっと。

一部まだ帯付きでないのもあるので、そこは追々見つけていきたいと思います。

よく考えてみると、1つのレーベルをコンプリートするってとんでもないなと振り返ります。

何せ電撃文庫で言えば単体で4000冊以上出てるし、それに比べれば…という事でもあるけれど、その分絶対数が少なかったので大変ではありました。

電撃文庫も帯とか初版とか考えなければ何とかなりそうな所あるし←

それはそうと、忘却探偵シリーズは講談社BOX扱いなのだろうか?

そして、未だに刊行中の物語シリーズは今度は鳥物語が出るらしい。ずっと続いていて欲しいなぁ。物語シリーズの終焉≒このレーベルの終焉なので…。

 

あとがき

今度、講談社BOXの表紙を頑張って撮影したのを投稿予定にしていますが、まだファウストを集め切れていないのが玉に瑕。まだ蒐集は続くらしい。

その時はムック本とかも合わせて掲載したいと思います。多分全部揃っていない気がするけれど()

女友達は頼めば意外とヤらせてくれる8 感想 ★★★

2026.7

今回は、女友達8巻です。

最終巻。よもやこのストーリーが8巻も続くとは当初予想していませんでしたが、キャラクター(犠牲者?笑)が増えていきながら、ここまで来たのは鏡遊さんの手腕でしょうね。

最後まで、"女友達"がキーワードでした。

あらすじ

湊と葉月は付き合う事となったが、お互い特に意識する事もなく変わらぬ遊びが続いていた。湊の女友達付き合いも変容せず、葉月もまたそれを寛容に受け入れていた。

3年では展示だけになる文化祭とあって、2年の今年が満喫する最後の機会とあって、葉月はステージイベントに立候補し、湊はプロデューサーとして補佐役に着任した。何事もなく本番を迎えた湊は、その順風満帆さに心寂しさを感じていて…。

感想

文化祭の話だった訳ですけど、最後の女友達9人と10pが強過ぎてどうでも良くなりました。本当何なんだこの作品…笑。

9人のヒロインが見開きに集結する挿絵も中々お目にかかれない。

泉サラさん、1巻使って深堀される事もなくただ処女喪失しただけ()

さておき、葉月が彼女になる所から始まった最終巻の帰結は、葉月と女友達に戻るに至りました。

別に他のヒロインに気を遣ったとかそういう事ではなく、何となくお互いにその関係性がしっくりこなかったという事のようです。

そりゃ女友達の段階であんなに爛れた関係だったのであれば、2人の関係の名称を友達から彼女へと変換した所で、その行いは変わらない訳で。

寧ろ奔放だった状態から多少肩肘を張ったような、ぎこちない、まどろっこしいやり取りが増えたとなれば、元に戻るのもアリなのかも知れません。

いや、これ湊が責任を持たなくて良くなっただけで、葉月は都合の良い女にランクダウンしただけのような気がする…。

都合の良い関係で満足する事は、短期的に見れば快楽なのかも知れないけれど、将来的には後悔しそうですね…。フィクションだし俺たたエンドみたいなもんだから、そこまで気にする事じゃないか。

というかここまで来ると、湊は多分友達として頼めば何でもしてくれる異能力者だった説あるな。

葉月の彼氏になった事で、文化祭の歌と踊りの緊張に苛まれる葉月を励ます事が出来なかったものの、女友達の関係に戻って頼んだ事で完遂させる事が出来たという。

湊の女友達も、性に奔放だった訳ではなく湊の催眠術に掛かっていたとすると辻褄が合う。うん、そういう事にしよう。フィクションだから。

大学生編があるとしたら、瀬里奈や葉月と同じ大学にいけるのか問題はあるけど、どうなっていくんですかね。一人暮らしとか就活とか現実味を帯びてくると冷めていきそうだが。

葉月の飼い猫であるモモに最後懐かれたのは良い締めくくりだったのではないでしょうか。

瀬里奈さん、空き教室で全裸におなりになる痴女に開発されてしまうなんて…。

 

今回のbest words

葉月、そのアイドル衣装でヤらせてくれ! (p.208 湊)

→言うと思った

あとがき

湊の実績解除は凄まじいと思う。こんな経験普通じゃ出来ない。

ずっと続くと思っていたので、まさか完結するとは。徹頭徹尾エロさ満開の作品でした。

負けヒロインが多すぎる!9 感想 ★★★★

2026.7

今回は、マケイン9巻です。

放虎原ひばりが表紙という事で、きっちり?彼女もまた負けヒロインになった形でしょうか。というか、今回は勝ちヒロインがそもそもいなかったような…。

地産地消なら太らない理論の八奈見さんが愛おしい。存分にお食べ。

あらすじ

アヤメ高校の水島千春は桜井弘人の小6からの彼女である。しかし、そんな彼女は温水にこんなお願いをするのだった。

「私ヒロくんと既成事実を作ろうと思って」

日帰り旅行に付いて行って終電を逃すようにアシストする事に。聖地巡礼を名目に高山に向かう事が決定し、ひばり、八奈見も加えた5人で作戦を遂行するのだが…。

感想

四六時中、常に八奈見が可愛い。

温水の一挙手一投足に一喜一憂してる。やきもきしてる。

今回は、桜井くん、小春さん、ひばりという幼馴染の三角関係の話と見せかけて、ただずっと八奈見が可愛いだけの話でした←

桜井くんと小春さんをくっつける話だったのに、温水と八奈見が2人で外泊してたからね。どうしてこうなった。雨森たきびマジック。

"俺は八奈見と一夜をすごした"って地の文が強力過ぎる笑。

本人は認めようとはいないけれど、これはもう()

それから、馬剃さん(+八奈見)の浴衣姿を見れたのも良かったです。あーんとかでラブコメしてた。八奈見と馬剃さんのマウント合戦も面白い。

それと、小鞠と線香花火をやってたのも最早懐かしい。

結局、桜井くんは付き合っていた(フリをしていた)小春さんよりも、ひば姉の方が好きだったんですかね。

何かもう八奈見可愛さであんまり本筋の流れをちゃんと読めていなかった気がするんですけど笑、ギスっててどっちも破局したっぽい。

小春が桜井くんにぞっこんなのが前提として、桜井くん的には小春が好きって言ってたものの、ひば姉への想いの方が強かったみたいな。

小春の好意に応えなかったのが答えだと思うけれど、かと言って桜井くんはひば姉に告白する訳でもないという、何とも煮え切らない態度な気もしました。身動きが取れない状況なのかなぁ。

でも、ひばりが卒業後に豊橋を出て、戻ってくるまで桜井くんも待ってそうな雰囲気もありました。そうなると、ひばりは負けヒロインではないが…?

とそんな訳で、本筋の方が上手くいかず、応援して観察していた八奈見の方がちゃんとヒロインしていたような、そんな二重構造的な展開でした。『#ラブコメ好きと繋がりたい』に近い。

そういや、ウインナーココアの"ウインナー"はウィーン風のという意味らしい。

というか温水、馬剃さんの連絡先を"天愛星さん"で登録してるのエモい。馬剃さんもカラオケでアニソンデュエットするのポイント高いって。

あ、八奈見にはソシャゲのガチャを引いてもらいたいですね!

 

今回のbest words

温水君は私のなんですけどっ⁈ (p.222 八奈見)

あとがき

りゅうおうのおしごと!、変人のサラダボウル、古典部シリーズに小市民シリーズ、そしてマケインでも岐阜県が出てきて、聖地として強力ですね。因みに、米澤穂信さんは岐阜県出身らしい。

佳樹のジト目の挿絵もインパクト大でした。

変人のサラダボウル10 感想 ★★★

2026.7

今回は、変サラ10巻です。

最終巻も変人たちがそれぞれを謳歌する話となっていました。特に驚いたのは、サラが娘としてではなく惣助を好いていた事。となると、最後まで惣助が待っていたのは嬉しかっただろうけど、不老不死を許容しなかったのは残念だったのかも…。サウダージ。

黒牢城が映画化されて、豊臣兄弟も丁度本能寺の変をやってたのはタイムリーでした。タイムリープしたサラが信長に気に入られるのはそうだろうなという感じ。信長らに魔術を教えるのはぶっ飛んでるけど笑。

あらすじ

惣助は一度はプロポーズを断念するも、無事にブレンダと結ばれ2人の子供を授かる。沙羅の命名でそれぞれ伊吹、瑞穂と名付けられる。友奈とアルバは相変わらず探偵と怪盗のマッチポンプを続けていたが、友奈は大学卒業後には諮問探偵となる。

アメリカで対峙したサラとリヴィアだったが、サラが何枚も上手であった。それから、サラは"ちょっと明智に会ってくる"という書き置きを残して姿を消す。その時、サラは本当に戦国時代にタイムスリップしていて…。

感想

口絵が全てサラの裸体で思い切ってましたね!

本編でも生成AIで簡単にエロ画像が作れてしまうという昨今の状況を投影して、サラは3冊のヌード本を出版していたらしい。

そんな事を仕出かしながら東大に進み、ハイパーカミオカンデの研究に携わりながら、時間遡行の試行を重ねて、戦国時代へ。

これは既定路線っぽい? 今ここにサラがいる為に過去を補完しているみたいな。信長が死なない展開にしないといけないんだろうし。

帰蝶として戦国時代までもスローライフと捉えてしまうサラが流石の大物でした。

にしても、本能寺の変の真相は確かに気になるんだよなぁ。

最近、秀吉黒幕説で明智光秀に罪を着せていたら…とか考えるのが楽しいと思っていて、それこそ秀吉が何らかの手段で現代の教科書に干渉して細工を施してたら…みたいに飛躍させるのも面白い。

史実が変わって、一気に善人から悪人に転換するからね…。でも、事件後に誰が得をしたかという観点で見ると強ちなくも無いんだよなぁ。

まぁ当時は何でもありな時代な訳で、神のみぞ知るとしか言いようが無いけれど。

リヴィアの方もまた劇的で、農林大臣を経て内閣総理大臣に登り詰めるまでは許容範囲として、そこから一旦アメリカに隷属しつつ、果ては大統領になって世界征服紛いの所までいったらしいというのが破天荒過ぎて。

でも、リヴィアを以てしてもサラには武力では及ばず、結局のところサラの最強譚だったんだなぁと思います。

だからこそ、サラが惣助を好きとか言い出したのはびっくりでした。親子愛を超越していたとは。

惣助の大事な時期に不在にするのが豪胆な所であり、寂しさを隠す為だったのかも知れないと考えると、切なさもある。

戻る時代を間違えた的な話は少し超かぐや姫!っぽさもありますね。

 

今回のbest words

Sosuke,I love you. (p.126 サラ)

あとがき

個人的には、リヴィアがホームレスでバッタを食っていた辺りがこの作品のピークだったなぁという感じでした。結構最初の方!

これで平坂さんはライトノベルから足を洗われるのでしょうか。ふと何か面白いアイディアが降ってきたら、また描いて欲しいですけどねぇ…。

取り敢えず、ここまで続けていただき英語ペラペーラ(thank you)。

りゅうおうのおしごと!21 感想 ★★★★★

2026.7

今回は、りゅうおし21巻です。

本編完結後の八一と銀子の結婚式がメインの話という事でしたが、色々と膨らんで400頁超え。でも、キャラクターに愛着がある分、全く読み進めるのに苦労せずに読めたのがとても良かったです。

攻める大天使と嬲り殺しの万智とのバチェラーパーティーが1番面白かった件について…笑。

感想

色々あったので、あらすじは割愛する方向で。

のうりんが無事完結して、りゅうおうのおしごと!も一旦の完結を見てエピローグに当たる21巻でしたが、まだまだ見てられますね〜。

そして、こっちでもゼクシィが活躍するとは思いませんでした笑。

ベッキーは公務員だけど四十路、それに対して桂香さんはまだ20代なのに加えて作家として大活躍してるから、普通に引く手数多な気がするけれど…。

でも、鏡洲さんが晶さんとくっ付く流れは想像出来なかった…笑。確かに将棋を教えてたという経緯はあったけど、桂香さんは良い人を逃した感がある。

そういう残念さもありつつ、友人の結婚式に沢山出席している経験から、アドバイザーとして役に立ってもいました。

その他、天衣は将棋の調子を落としながらも、強化版たまよんとタイトル戦をしていて、留学するみたいだけど、やっぱり将棋に帰ってきそうな感じもありました。

そして、八一と銀子の公式戦対決も実現。

勝負は八一が勝ったものの、初手3六歩から始まるAIで深耕していない更地の勝負は、子供の頃からの2人の将棋漬けの日々ともリンクして、より銀子が将棋を好きになるという好循環を生んでいて。

あいの出番もまた少なかったけれど、2人の対局、特に八一の指し手から恋愛的な敗北を実感するのが切なかったです。

あいの母が銀子に対して、娘の方が妻として勝っているみたいな発言は面白かったですが笑。

でも、今後あいの才能はもっと開花して、八一を上回っていくポテンシャルを発揮していくであろう事を思うと、少し怖いというか見たくないような気分にもなります。

その前に、創多がどれだけタイトル戦に食い込むかという話もあるけれど…。

それから、結婚式の準備がいかに大変かというのも分かる内容で(お金も掛かる)、しかも最終的に予約していた式場が倒産するという悲劇まで。

ま、新しい関西将棋会館を使用する流れは自然で、釈迦堂さんがプランナーだったり、歩夢兄妹が受付をやったり、シャルちゃんがふらわーがるるだったり、澪ちゃんがくりゅずー先生と言ってたり全部良かったです。

バチェラーパーティーの件では、薬を飲まされた八一が感想戦の2人に南の島に拉致されて、色仕掛けを受けていました。けしからん羨ましいって感じでしょうか笑。

というか、月夜見坂さん決死の告白してましたよ。

余興ムービー作りにしてはやりすぎ感もありましたが、コメディ的にはこれくらいが丁度良いというか。

八一の特技サーフィンがここで回収されるとは。

何はともあれ、体の弱かった銀子が八一と将棋対決をして、結婚式まで挙げたとなれば、師匠の感慨も一入でしょう、という事で。

たまよんとジンジンの入籍はまだっぽい…。雷は出てこなかったなぁ、父は出てたけど()

 

今回のbest words

…最高だな!中学生も (p.405 八一)

→これで良いんかなぁ…笑

あとがき

銀子が八一との将棋で清滝師匠の面影を感じるシーンは感動的でした。

盤外編4が出るそうなのと、新作の構想もあるようなので、そっちも楽しみです。

星を編む 感想 ★★★★

2023.11

今回は、星を編むです。

汝、星のごとくの続編という事で、櫂亡き後どう話を繋げるのか疑問でしたが、北原先生の過去、2人の編集長のその後、暁海と周囲のその後という3本の短編集で、必要な補完でありエピローグでした。供養、にも近いのかも。

結婚と離婚(別離)が頻繁に起こる、人間関係の難しさを感じたのと、凪良さんの作品を読むのが3作目となると流石にらしさみたいなものが分かってきたような気がしました。特に、暁海と北原先生の関係性が顕著だったように思います。

感想

〜春に翔ぶ〜

北原草介と明日見菜々の過去の話。

まずは、結ちゃんは北原先生の実の娘じゃなかったのか!と。となると、北原先生と明日見さんは愛人ではない?という話になってくる。

本編では北原先生は生徒との子供が出来てしまったという事になっていたのですが、それは北原先生がやむを得ずついた嘘であり、本当はその生徒である明日見さんと当時の彼氏だったスノボ選手との子供だと判明。

明日見さんは病院の娘として裕福に育ちながらも、親(主に父)の昔ながらの方針に嫌気が差していて、逆に北原先生は人が良過ぎて借金を抱える親のせいで研究職を諦めた過去がありました。

辞める最後の最後で発見があって、それを先輩の成果にせざるを得なかった悔しさは、やむに止まれないという感じでした(まぁ、先輩も後に罪悪感から謝罪をしてくれたので良かったけれど)。

2人のどっちが不幸なんだろうという話ではあるものの、自由を諦めた過去を持つ北原先生は、未来ある若者の為に協力して、一芝居を打つに到った訳で、暁海と櫂の時もそうだけど、普段の温厚さと行動的なギャップが凄い。

やっぱりこの話も、親が正しいとは限らないというのを教えてくれたような気がします。

親が子供をレールに乗せる為に自由を束縛するのもそうだし、人の良い親だからって他人に良い顔をして息子を蔑ろにして言い訳でもない。

結局はお金なんだけど、明日見さんのように家にお金があっても不自由するケースがあるというのが面白い。まぁ大小ではないのは確か。

翔ぶというワードについて、明日見さんの彼氏である片山敦の華々しいスノボの演技の象徴であり、明日見さんが自由を得る為に羽ばたいた様子も表現していたと思います。

オリンピックも見据えた敦の負担になりたくない一心で明日見さんは妊娠を口に出せず、別れてしまうのが寂しい。

でも敦くんを責める事もまた難しい。この辺りは、尚人くんの事件に通ずる所がありますね…。当時はまだSNSがそこまで流通してなかったかもだけど。

また、一人で産み育てる!と言う明日見さんは女の強さを感じました。と同時に、青さと脆さも感じました。

そんな多感な時期を支えたのが北原先生だったのは、やはりファインプレーでした。しかも、業を抱え込む事までして…。

自由を束縛された過去を持つからこそ、他人に同じ状況に陥って欲しくなかったのでしょう。

だからこそ、結ちゃんは生き存えてその後、行方不明だった明日見さんと再会する事も出来たのは感慨深かったです。

 

〜星を編む〜

櫂らの担当だった植木渋柿と、晩年の櫂に小説を書かせた二階堂絵里が、『汝、星のごとく』の出版と櫂らの漫画の復刊を画策する話。

何だかんだ2人は似た者同士でくっつきそうな雰囲気もありつつ、最終的には戦友という感じで収まってました。

本編では隙がないように見えた植木も、仕事人間で家庭を顧みないツケが見られる場面が多少あったり、二階堂に関しては理解ある夫の淡々とした離婚話みたいな展開だったりでびっくりでした。

こういうのは、女性側が不利になりがちという作者の意図を痛感しました。出産で仕事を離れなくてはいけないから…。

編集者って大変なんだなぁ。

それでも、作家の生みの苦しみを共有出来なかったりもするんだけど、作者が作り出す星を世に届ける、編むのが編集者の仕事なんだなと。

プロジェクトの方は成功して、寧ろ当時もっと上手く立ち回れなかったのかと思わされるのが切ない。

今でこそ植木は編集長となって、作家の守り方を弁え、また対処に当たっての権限を得る事が出来たけれど。

後悔先に立たずなんでしょうね。

でもまさか当事者2人がもうこの世にいないなんて事になるとは。あの事件さえなければ、まだ2人は漫画に携わっていたと思うと、大きなものを失った気分にもなります。

そんな訳で、SNSの誹謗中傷は気を付けましょうというのと、仕事人間の憂鬱って感じな話でした。

 

〜波を渡る〜

待ってましたの暁海のその後の話。

男女の仲じゃないながらも、何だかんだ夫婦として長続きする暁海と北原先生の不思議な関係が凪良ゆう作品らしさを感じました。ここだけは切れちゃいけないというか。

性ではなく、もっと深い所で繋がっているような。あるいは、愛の形は人それぞれとか。

前2つの短編で人付き合いの難しさや結婚について出てきたけれど、この2人はそれを上手く乗り越えていたというか。

と言いつつ、離婚の危機もあったんですけど笑。それこそ、2人の関係がナチュラルになってきた証なのかも知れません。

1個は北原先生と明日見さんの関係を見据えて暁海が身を引こうというもので、でも事実北原先生と明日見さんは恋仲ではなかった訳で、まぁ勘違いで終わって。

もう1つは、暁海の仕事仲間で年下から告白をされて、それを北原先生が勘付いて身を引こうとしたのを、でも暁海は靡かずに離れようとしなかったというもの。

どっちも相手を尊重しているようで、自分の意思を隠しているように思います。ちゃんと話し合う事で理解し合えたのは良かったです。

加えて暁海は櫂への想いなんかも残ってはいたものの、落ち着ける場所は北原先生だったんだろうと思います。

逆に、北原先生の方も離れ難くなっている節もあって、年は一回り以上離れているけれど、こういう帰着も悪くないなと感じました。

それから、結ちゃんはノアくんと国際結婚して寿司職人になったと思いきや、娘がいるものの離婚して、でも瞳子さんのカフェなどを経営して上手くいってる様子。凄いスピード感。

こちらもまた性交渉の問題が原因っぽいけど、そう考えると暁海と北原先生の穏やかさが正しいような気がしてきますね笑。

その他、暁海の母は施設を出て再婚し、暁海の父は瞳子さんの元で新たな一面を見せつつ、瞳子さんは交通事故で死亡したらしい。悪い人ではなかったけれど、因果応報でしょうか。

最終的な相関図は結構ぐちゃぐちゃになってましたが笑、落ち着く所に落ち着くんだろうなぁと思いました。

 

今回のbest words

美しく理想どおりに整った愛などない。歪こそが愛の本質なのである。 (p.153 二階堂絵里)

あとがき

離婚を前向きに捉える考え方は馴染みませんが、結ちゃんの言う通り恋は勢いみたいな所があるので、綻びやすれ違いが生まれていくのも納得できる気がします。

ただ、急に離婚を切り出すのはフェアではないと思ってしまうので、普段からのコミュニケーションやすり合わせが大事なのかなぁと思いました。