今回は、電波女と青春男4巻です。
真が転校してくる前のリュウシさん、前川さん、エリオ、真の過去話の短編集でした。こういうのがあると、物語に奥行きが出て良いですね!
感想
〜家出基地〜
リュウシさんが失恋したことで衝動的に家出して、転がり込んだ漫画喫茶で宇宙人のようにイケメンな少年に出会い、立入禁止区域に侵入する話。
前にリュウシさんが失恋して家出したことがあると話していた時の出来事ですね。
出会った少年は名前も分からないままでしたが、リュウシさんの靴をワープさせてたので、本当に宇宙人というか超能力者だった?
子供の頃に躊躇われた宇宙人の基地と噂されていた施設に侵入し、何かしらリュウシさんの中で吹っ切れたのかなと思いました。どうやって鍵は開いたんだろう?というのは分からんけど。ただ、真といる時のリュウシさんを見ている方が面白いな…と。
エコーズというとブギーポップ?
〜初恋を見下ろして〜
前川さんの失恋?の話。幼なじみのちょっと見栄っ張りな男の子(吉野)がいたけれども、グングン伸びる身長と反比例して、徐々に心が離れてしまった、みたいな。
グレてというか気を引く為?に金髪に染めちゃう前川さんは、まだまだ子供かな笑。とらドラのマルオを思い出すよね。コスプレを始めるのもこの頃かららしい。
前川さんの実家の居酒屋の名前は前川さんの下の名前らしいけど、まだ明らかにならず。もっと驚いたのは、エリオも切ってもらったこの美容院の店長って、トーエじゃん。手紙を送って返信来ないとか、いじめっ子の片鱗とか、トーエックと呼ばれたり。ここでもクロスオーバーですねー。
そして、この話でも宇宙人っぽい?今度は少女が登場。どうなってんだこの街、というのはさておき。かぐや(家具屋)姫。結局、前川さんの身長は179.9なのか余裕の180オーバーなのか、縮んだのかは判然としない。
ただ、幼少期にお堂に身長が伸びるように短冊を掛けたから、本当に大きくなっちゃったのは確かなんだろうな笑。ということで、実は昔の前川さんは小さかったのね。
身長が大きい事はほとんどメリットしかないけれど、女子にとってはデメリット足り得るのが悩ましい。こちらも、前川さんが初恋から吹っ切れる話でした。
〜空への明日〜
ウチュウヒコウシを目指すエリオの小学生時代の話。昔も女々さんは女々さんだったし、少し宇宙に行ったことのあるジャングルジムのおっさん&猫も出て来ました。
この時代からエリオはお母さんっ子であり、父を毛嫌いしていた様子。そして、その見た目から妬み嫉みやライトないじめもあったようでしたが、割と自分で対処出来ててえらい!って感じでした。
不思議な見た目だけで宇宙人と言われるエリオも可哀想で、勝手に絡まれる分にはどう対処するのが正解なのかなーとも考えさせられる。ただ、この話はどっちかと言うと、地球に戻って来て居場所を失ったおっさんに希望を持たせる話でした。
猫を引き取ってエセと名付けたおねえさんは恋日先生?
〜ぼくと彼女の月の距離〜
高校受験を前に真が星中小海と逢瀬する話であり、真が青春ポイントという概念を会得する話。
星中とは恋人ではないけれど、友達以上といった関係。100回生まれ変わるなら、40回は真と付き合ってるかもという表現が面白い。今の星中には別に彼氏がいる。
彼女が別の男と会っていたら許せるか、というのは、彼女の自由だからと奔放にさせるのが正解なのか、彼氏面で独占欲を発揮した方が正しいのか。これも時と場合にはって話かな。
よく考えてみると、この話も真目線で彼女が出来るスレスレまで行って失敗した話か。まぁ失敗というか受け流したというか。綺麗に吹っ切れたという意味では正しい。クリスマスに2人で星を見る所まではいったんだけれどねぇ。
最後のセリフはエリオと自転車で海に突っ込んだ事で達成されてる!
〜E.R.O〜
真がエロ本を買いに本屋に行くと、前川さんやリュウシさんに出会してしまって、あたふたと、しどろもどろになる話。
こういう馬鹿話は好きです。ちゃんと、エロ本を他のものでサンドイッチする心構えとかも笑。まー、2人や女々さんらに発覚するパターンも見たかったけれど、今回は辛くも乗り切ってたなぁ。
18禁コーナーにいた、たまこさんかしわくんってのもクロスオーバーでしょうね。この本の2冊後に読む予定なのですが笑。雑誌の方で掲載済みとかかな。
今回のbest words
その時に思ったことは、その時にちゃんと言った方がいいんだよ。想いだって劣化するんだから。明日、その人との全てが終わってしまうかも知れないんだよ。だったら今日の内に、全部終わらせるよう努めるべきだと思う (p.109 トーエ?)
あとがき
どの短編を取っても、選択次第では今の関係じゃない可能性もあって面白いというか不思議ですねー。
あとがき小説は今回も謎。何か宗教勧誘みたいなのに巻き込まれる話?