心和のラノベ感想

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灼眼のシャナⅩⅤ 感想

灼眼のシャナⅩⅤ 2007.8

 

今回は、灼眼のシャナ15巻です。

寒空の下待つかのようなシャナの表紙、前回での気になる引きがありましたが、シャナ恒例の5巻刻みの外伝でした…笑。

あらすじ

西暦1901年、ハワイ諸島。地理的に重要な意味を持つが故に係争が絶えない熱帯の島々。『鬼功の繰り手』サーレ・ハビヒツブルグとその弟子『極光の射手』キアラ・トスカナは、外界宿の構成員ハリー・スミスの案内で、殲滅された外界宿の再興を任務として訪れる。

現れる[革正団]のサラカエル。『明白な関係』を世界的にばら撒く為、鉄の巨塔『オベリスク』を起動させていく。

感想

世界史チックな内容を織り交ぜながらの話ではありましたが、いつも通り新キャラ多めで繰り広げられるので、読むのに時間がかかる上に理解があやふやでモヤモヤする…。面白いは面白いんだけど、大変でした。

話としては、[革正団(レボルシオン)]という本編でも名前が出ていた組織の"征遼の晬"サラカエルが、『明白な関係』、要は人間と徒の力関係を大々的に喧伝するという野望を、サーレ達が阻止していくみたいな感じだと思われる。

『約束の二人』が出て来るので、二人が主体の話になるのかと思いきや別にそういう訳ではなかったです。かと言って、サーレが主役かと言うとそれも違う気がする。1つの大きな出来事に対して、それぞれが抱える物も含めて立ち向かっていく的な。教授もがっつり登場してました。

ただでさえ新キャラが多いのに、1人に主眼を置かないからややこしくなるんじゃないかなーとも思いますね…。まぁ、各キャラがフレイムヘイズとなる契約絡みでトラウマを持ってたりというのが、ポイントだと感じました。

ハリーは人間で、徒に家族や仲間を食われながらも人間を裏切った兄の気持ちを知る為に、兄になりすました妹のハリエットだとか、サーレは教授の実験で復讐と無縁でフレイムヘイズになったとか、キアラは父に庇われてフレイムヘイズとなって、トラウマ的なもので力を抑制されてたとか。

[革正団]に味方するフレイムヘイズ、クロード・テイラーなんかも、仲間を食われてフレイムヘイズになったものの、復讐を終えてもフレイムヘイズになった事で周囲から忘れ去られるという悲しい過去を持っていたようです。ハリエットが娘に当たるのか…? というか、『ヒラルダ』ってまじで使ったら死ぬじゃん…。

今回のbest words

今、正しいと思っていることを、全力でやる。それだけのことなんだ (p.303 サーレ)

あとがき

周りの人を分け隔てなく同志と呼ぶサラカエルさんは何か悪い人じゃない気もするなー。

キアラは、"破暁の先駆"ウートレンニャヤと"夕暮の後塵"ヴェチェールニャヤのフレイムヘイズという特異さでしたが、師匠の事好きそう笑。そういや拳サイズのGって…。