今回は、みーまー9巻です。
みーくんに騙り部が戻って来て、前回ラストの唐突の長瀬透の死亡から始まりましたが、うーん、相変わらず面白くないし進展しないし…。次回への布石としての回でした。
あらすじ
長瀬透が殺された。それも残虐な形で。
みーくんの元へ掛かってきた犯人からの電話。父を慕っていた者らしい。そして、今後もみーくんの周りの人間を殺していくと告げる。
まーちゃんが拉致され、みーくんは行き場を失う。ただでさえ、透の件も清算できていないのに。みーくんに手を差し伸べるは、同類の大江湯女で…。
感想
何も始まってないし、何も終わってない。強いて言えば、めそめそしてたみーくんが、これまで付き合って来た人達と交流をして、最後に鏡のような湯女との会話を通じて、反撃の意思を示し始めたという話でした。
ちょこっとだけ、じわじわと透との過去を思い出したり、悲しみを意識していく展開があって良かったものの、物足りなさはありました。
まぁ、にもうとと一緒に暮らそうと言い出したり、恋日先生に求婚したりと、みーくんが心細さや寂寞さを感じていたのは確かでしょうね。
ただ、犯人が誰なのか、透の後に殺されたのは誰なのかとか、そういう部分が全然明らかにされないばかりか、全体的にふわふわし過ぎていたので、方向性とか目的とかがやんわりで、勿論、心情を読み取れるべくもないので、やはり楽しめてないなーという感想。
狂気具合も、やるんならもっととことんやって欲しいところ。
今回のbest words
マザコンじゃない、一文字違う。ぼくはマユコンだ (p.194 みーくん)
あとがき
次回で完結らしいとか脈絡なさ過ぎる…。この作品で何がしたかったのか明確になると良いのですが。というか、となると11巻はどういう位置付け?
あとがき小説は、何かクーポン券作るバイトの話?