心和のラノベ感想

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灼眼のシャナⅩⅣ 感想

灼眼のシャナⅩⅣ 2007.2

 

今回は、灼眼のシャナ14巻です。

恋の行方と強敵の襲来と読んでて面白かったです。ラストは衝撃でしたが、『仮面舞踏会』との全面対決がこの作品の大トリになるのかなーという気もしてきました。

あらすじ

クリスマスイヴが近付く。シャナと吉田は示し合わせた上で、悠二に選択を迫る。それは、『イルミネーションフェスタ』というイベントにて、駅の北口と南口それぞれで待ち合わせをするという2人にとっての決戦とも言えるもので…。

突如として悠二の前に現れた"聚散の丁"ザロービは悠二をとある場所に連行する。[仮面舞踏会]の捜索猟兵であるザロービが、巡回士である"吼号呀"ビフロンスの爆撃範囲へと誘導する為であった。

感想

前回の終わりでサブラク襲撃の予感がありましたが、まずは前座という感じでザロービとビフロンスが出て来ました。このザロービは戦隊物よろしく5人に分裂したりしていて笑、でも単体ではそんなに強くはなかったようです。

悠二を囮として、ビフロンスの爆撃によってフレイムヘイズを一掃するという作戦でありましたが、悠二に看破され、しかもほぼ悠二によって討滅までいったのは、成長だなという所でした。ビフロンスはシャナが手を下しましたが。

地味に悠二が連行中に、見かけた田中にメッセージを送り、懊悩の末にマージョリーらに伝達に行く部分は良かったです。田中はマージョリーの子分だったものの、ここ最近は自信を喪失している部分があったので。

一方の佐藤は、トントン拍子で父と会う段取りになったばかりか、転校するという話になっているようです。ただ、外界宿にて役に立つという意思は変わっていないようで安心しました。マージョリーの、私がいなくなったら?の問いにも、守る為にそこで働くと言ってのけるシーンは熱かった。厳密には解決してないけど、心意気がね。

池の方も触れておくと、やはり吉田さんへの告白へと踏み切っていました。やはり心境が変化しているんだなと。まぁこれはダメ元というか気持ちを伝える事自体に意味があるという感じなので、吉田さんを引き留めるには至らず。

でも、吉田さんが悠二に選ばれない可能性を考えると、2人が結ばれる未来もあるのかなーと思いつつ、理想論的に悠二一筋でいって欲しいという気持ちもあり…難しいですね。

何といっても、"壊刃"サブラクが強かった。気配を消しての圧倒的な初撃の不意打ち、与えた傷を時間と共に広げる『スティグマ』、高い防御力というチートっぷり。1人ずつしか相手取れないのが弱点らしいけど、一人一殺の暗殺者としては申し分ないよな…。

で、戦いの中で本体は街全体に気配を広がらせていると突き止めたことで、何とか撃退。いや、撃退したものの死んだ訳ではなく普通に逃げ延びていて、寧ろ衝撃のラスト、悠二が"祭礼の蛇"として[仮面舞踏会]の『星黎殿』に召喚されるという。どういうこと?!

今回のbest words

僕は、あなたを生かすことだけに、全てを賭ける……それだけでいいんです (p.213 佐藤)

あとがき

吉田さんとシャナの恋愛バトルは次回に持ち越しとなりましたが、悠二が敵の手に渡る?というとてつもない転換点でもありました。

緒方さんのハンカチも何らかの意味がある?

フィギュアスケーターシャナ。華麗で優美。