心和のラノベ感想

1ヶ月15冊読了目標!

トカゲの王Ⅲ -復讐のパーソナリティ〈下〉- 感想

トカゲの王Ⅲ 2012.6

 

今回は、トカゲの王3巻です。

上下巻の下巻ということで、ひとまず色々と収まったかなというか感じでした。というか、この作品ってトカゲを全面的に支援するキ○ガイヒロインの話?笑

あらすじ

拉致された石竜子は、遊里と別れて投獄されてしまう。そこで出会ったのは同じく倉科康一に囚われていた海亀産太郎だった。海亀の能力を頼りに、またミミズの慈悲もあって石竜子は脱出に成功する。

一方のナメクジは鹿川成実と雉間光を連れていたが、ナメクジにはトンボ、雉間には白ヤギ、成実にはハヤブサとそれぞれ刺客が現れて…。

石竜子や巣鴨が通う中学校の文化祭が始まる。そこで催される倉科康一の独演会に向けて、様々な思惑が交差する。

感想

全部巣鴨の掌の上じゃん笑。

という事で、今回の一連の流れも全て巣鴨が仕組んだものであり、石竜子を苦難に追い込めば何か能力が生まれるのでは?という楽観視みたいな余興によるものでした。この騒動の余波で、ハヤブサやトンボとかが死んでるんだけどね…。

死んだと言えば、今回のストーリーの悪役ポジションだった倉科康一もでした。結果的に、石竜子が周りの超能力者の力を借りながら、ニュートラル友の会を乗っ取る形となって、何というか裸の王様というか、虎の威を借る狐みたいになりました笑。

巣鴨の目的が単に石竜子を可愛がっているだけなのか、能力開発の為なのかが曖昧なのも少々恐ろしい所です。まぁ、何というかカワセミ、ミミズ、白ヤギという三大超能力者を使役してしまう財力も凄まじい。

ミミズこと清水という老人が初出でしたが、能力は人差し指をグネングネンに曲げてしまうというもの。これまた拷問に最適な脅威的な能力。プロローグの段階では敵か味方か分からなかったものの、前述の通り巣鴨が籠絡してました。だからこそ石竜子が逃げるのにも抗わなかったと。

それから、海亀の能力については1時間制限のゴムゴムの実と言えば良いんですかね。触ったものを強度そのままで伸ばすというもので、中々に有用。人体を伸ばすのは怖いんですけどね笑。乳首ダンスの件は面白かった。

ナメクジが遊里に加えて、妹の成実とも仲を深めていく感じも良かったです。物騒な連中が改まってお茶を飲んでいたシーンは中々に間が抜けていましたが笑、結局は殺し屋は実力の世界だなと。

何だかんだナメクジが生き残ってるのも凄い。鈴木さんことトンボはジェラルミンケースを振り回す腕力を持っていましたが、何で中にカロリーメイトを入れてるのかも気になりました笑。

ハヤブサは呆気なさ過ぎたけど、それだけ白ヤギの能力が圧倒的なんでしょう。カワセミは徒にゲームしてただけ…。

文化祭の使い方がラノベとしてどうなんだと思いましたが笑、石竜子も巣鴨もあんましちゃんと学校行ってないんだろうし…。ミミズ翁がナメクジが焼くたこ焼き屋台で普通にたこ焼きを買うのはシュール過ぎる。あとは、倉科が無防備過ぎという。

結局、雉間の有用性って何だったんだろう? 超能力はないらしいし、シラサギの玩具にしかなってないようだけど…。

今回のbest words

亀子・ドードリオ・ゲンガーです (p.208 海亀産太郎)

あとがき

表紙は、石竜子と前回写真で出ていた金髪少女の海亀産太郎ですね。もう1回石竜子の元に帰って来てくれると嬉しいですが。

今回はポケモンネタが盛り沢山でした笑。