心和のラノベ感想

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トカゲの王Ⅱ -復讐のパーソナリティ〈上〉- 感想

トカゲの王Ⅱ 2012.1

 

今回は、トカゲの王2巻です。

役に立たないカラコン能力者と、元AV女優と、復讐に駆られる隻腕女性と、ラジカセを持った浴衣女性と、狂気の金持ち少女などなどが登場する異能バトル第2弾()。

でも、話がちゃんと繋がっていて面白かった!

あらすじ

辛くも生き延びた石竜子は、趣味のネットオセロで他人の手を借りて勝つと、その腕を見込まれたが故に、突如として現れたハヤブサと名乗る少女に誘拐されてしまう。案内された場所で待ち構えていたのは、倉科康一というニュートラル友の会の代表者であり、とある景品の為にオセロの代打ちを頼まれるのだった。

一方、先日の抗争でカワセミに右腕をもがれたナメクジは、巣鴨への復讐を胸に、たこやき屋台でバイトをしながら、猪狩友梨乃の誘拐依頼を受ける。猪狩友梨乃は巣鴨と似た容姿をしており、巣鴨自身も石竜子が猪狩友梨乃のAV出演作品の多さから気に掛けていた。

感想

ごちゃごちゃした設定になりつつも、話としては(何故か)纏まっていて、どう話が転ぶのか分からない感じが良かったです。全く別方向かと思えた石竜子とナメクジの動きが、最後にはオセロの代打ち会場で集結するという、この謎さが面白い。

今回は、石竜子がシラサギの元へ乗り込む!という話になるかと思っていましたが、そっちはサラッと失敗してました笑。これも、特殊ルールのオセロで対決して負けたらしいけど、本当にあっさり。因みに、シラサギの能力は石竜子と同じで張りぼてっぽい?

打倒シラサギの為に資金稼ぎを行いたい石竜子が、代打ちに誘拐とは言え噛めたのは棚ぼただったのかも。因みに、ネットオセロでの不正は、機械を使っているのではと思しき人物の助言を受けながら打った事で、これまた石竜子の力が誤認されるパターン。

しかも、その頼った相手のババジュクは恐らく巣鴨っぽい。そもそも、石竜子は右目を奪ったのが巣鴨だとも気付いてないのよね…。

一方のナメクジ(米原麻衣)は、中々に血腥い道を行ってました。多分この人超能力はないと思われるけど、まさかこんなに肉弾戦が強いとは。

そんな訳で、猪狩友梨乃の家に乗り込み屈強な護衛を悉く蹴散らすという結果に。猪狩友梨乃としては、逆に護衛を倒すほどの人物を渇望していたようで、ここでパートナーが成立。

で、この猪狩友梨乃が相手の思っていることを読み取る能力者であり、石竜子の代打ちオセロの対戦相手だったという展開。

石竜子としては、巣鴨の護衛である白ヤギのテレパシーを送る能力を当てにしていた分、分が悪い戦いとなる訳ですね。

会場には、景品を狙うシラサギの他、連れのカワセミ巣鴨とその父もいて、巣鴨を見つけたナメクジが一触即発となり、試合が始まることなく、石竜子は猪狩友梨乃と共に再び倉科に誘拐され、ナメクジは景品の雉間少年と逃亡することとなり次回へ。

割りかし上下巻と言いながら、上巻だけでも収まりは良いものの、雉間少年が何故景品足り得たのかがきになります。

また、何で猪狩友梨乃(鹿川遊里)が女優を辞めたのかも気になる所ですが、成実の姉でもあったのか。

今回のbest words

俺の目を超えた、だと……っ (p.112 五十川石竜子)

あとがき

主人公がハッタリの人になってる…笑。

以外と能力者の割合って少ないのかな?