心和のラノベ感想

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灼眼のシャナⅩⅢ 感想

灼眼のシャナⅩⅢ 2006.9

 

今回は、灼眼のシャナ13巻です。

フィレスの裏切りからの事後処理的な巻でした。次回以降の敵となり得そうな存在の示唆や、いつものメンバーの心境の変化等々…。

口絵のカラーページが12ページある!

あらすじ

清秋祭から2ヶ月。不意に帰ってきた貫太郎は、悠二が兄になる事を告げる。それは、悠二にとって嬉しくも寂しくも感じる出来事であった。

2ヶ月前のフィレスの裏切りの場面では、悠二の身体から銀の腕が飛び出し、大事には至らなかった。しかし、突如として現れた"頂の座"ヘカテーによる刻印がなされてしまうのだった。

感想

色々と変化を感じさせる巻でした。フィレスの再襲来に関しては、それなりに呆気なく終わっていて、まぁ一応は平和な形でのお別れになりました。というのも、一時的に悠二からヨーハンが顕現するという出来事があったお陰で、フィレスに存在の力が戻ると同時に多少の会話も出来た為。後味が悪い別れにはならなくて良かったかな。

フィレスによる置き土産もあって、それが吉田さんに渡した『ヒラルダ』という十字架のペンダントでした。これは、吉田さんの存在と引き換えにフィレスを呼び寄せる宝具らしいですが、流石にリスクが大き過ぎる。どうしてここにいる?という質問からは、吉田さんを少しは認めたとも思えますが、うーん…。

悠二の変わりようと言えば、封絶意外にも炎弾を使えるようになったこと。それから、兄になると告げられたことで、街を出ても弟(妹)が両親に残るということで、少しはその事への罪悪感みたいなものは薄れてきているよう。

何か、悠二の名前に二が入っているのは、死産した兄がいたからという話も少し出てました。千草は妊娠できる体でもないとも。にしても、高校生で兄になるって凄い話だな…。この出来事から、どうやって子供ができるの?と純粋に聞いて回るシャナは年相応か。そして、周囲の気まずさね笑。

池に関しては、人を頼るという事を無意識のうちに覚えたよう。雰囲気的には、吉田さんへの告白をしてしまうのかなーという風に感じました。

佐藤に関しては、よりマージョリーの役に立てるよう、外界宿の件に携わっていきそうです。自身の家との折り合いも近い?

田中に関しては、逆に戦いを経てマージョリーに近付かない方に舵を切っていました。あの光景を見てもなおこっち側で奮闘しようとする佐藤の方が、人として強いのかも。

ヘカテーの他に"嵐蹄"フェコルーも登場しました。銀の顕現を抑え、刻印を入れる事が目的だったらしく、全面戦争とはならず。刻印こそがマーキングみたいなもんかね。これによって安易な『零時迷子』の破壊は愚策になった模様。

さて、次回は"壊刃"サブラクの襲撃の予感!

今回のbest words

いつか、守った未来で、この"徒"との戦いを終わらせられるのかな (p.132 悠二)

あとがき

シャナの裸の挿絵がサービスカットでございました。

敵サイドの出て来るワードが分からない単語ばかりで少し悶々としますが、少しずつ明かしていっていただければ。