心和のラノベ感想

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灼眼のシャナⅩⅡ 感想

灼眼のシャナⅩⅡ 2006.2

 

今回は、灼眼のシャナ12巻です。

上下巻だと思っていましたが、最後に激動があったので上中下巻構成? フィレスとヨーハンの話が長くなるとそれ以上になるかも。

引き続きの文化祭と、束の間の平穏と各キャラの心境の変化と。

あらすじ

"彩飄"フィレスの襲来、そして銀の炎を感じて復讐に燃えるマージョリーの襲撃。シャナとヴィルヘルミナが迎え撃ち、フィレスは人を喰わないで生きてきた事もあってか、マージョリー含め、何とか説得に成功する。

シャナは悠二を護衛しながら、悠二の存在の力を用いてフィレスの回復に努めつつ、現状維持で平穏に文化祭を楽しんでいたが、悠二に忍び寄る影があった…。

感想

最後のフィレスの裏切りのような展開には驚きました。今回も不穏な3行が所かしこにありましたが、最後の伏線だったみたいですね。

そもそも悠二を襲ってきた相手に対して、処罰するでもなく寧ろ手当てをしていたのでどうなるかと思っていましたが、それだけフィレスとヨーハンの愛が強かったからこそ、囮での最後の襲撃に繋がったんだろうなと。あとは、ヴィルヘルミナも以前助けて貰った借りがあるからぞんざいに扱えなかったという事情もあり…。

その他ポイントとしては、シャナの再告白や吉田さんの立ち位置、『零時迷子』の『戒禁』辺りかな。

シャナがもう一度、舞台の勢いのまま再び悠二に告白するチャンスがありましたが、今回は出来ず。というのも、ふと悠二の答えがどうなのかを考えてしまったからだという。確かに、自分の気持ちを押し出すだけでは上手くいかない部分もあるからなぁ。でも勢いも大事。あと、『おまえ』からいつの間にか『あなた』呼びになってたりで可愛い。

また、フィレスに何故こちら側にいるのか?と問われた吉田さん、確かにカムシンに関わったとは言え普通の人間である事に変わりはない。それでも、悠二を好きでいてその場に立とうとする吉田さんは、シャナにも一層認められたっぽいですね。

『零時迷子』はそもそも『約束の二人』が作った宝具らしいですが、その『戒禁』に関しては、フィレスの予想以上に働いているらしい。これは、サブラクの自在法によるものなのかは未だ不明。サブラクに指示した人物も背後に本当にいるんですかねー?

今回のbest words

──悠二に、好きだ、って言う (p.165 シャナ)

あとがき

にしても、マージョリーが毎度良いキャラになっていくなぁ。田中とオガちゃんの抱擁も良かった。封絶があって助かった。

灼眼のシャナシリーズって、女性人気もあるの…?