心和のラノベ感想

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灼眼のシャナⅧ 感想

灼眼のシャナⅧ 2004.10

 

今回は、灼眼のシャナ8巻です。

筆者あとがきの通り、7巻の後日談と次巻への仕込みといった感じで、日常に戻りつつも不穏な動きがあったり、恋愛的な意味でシャナの反撃があったり、例のメイド再登場もありました。

あらすじ

教授らの企てた実験を経て、街に爪痕が残るものの日常は流れていく。カムシンが街を去った後に悠二らに襲いかかるは、夏休み前の試験であった。

緒方の一声によって、悠二、シャナ、佐藤、田中、吉田という面々を加えて勉強会をする事に。そして、無事テストを終えると、今度は花火のやり直しをしようという話に。

感想

シャナの心の移り変わりが、1巻の頃を考えるとかなり変化したなーと思います。あの素っ気ない態度が、今では悠二が側にいて欲しいと感じるようになったので。フレイムヘイズとして、あまり世の中の事を知らずに生きてきた一方で、友人達と色々体験してるのも大きいのかなと。

そして、吉田さんとの恋愛バトルも目が離せない。普通に日常回ではあるんだけれども、7巻で吉田さんも世界の真理を知った事で、シャナの優位が揺らいだ部分もあり。そこでの、満を辞しての弁当を悠二に。裏表紙のやつがそうですね笑。

吉田さんが悠二に弁当を渡しながら、シャナは悠二にチョコを渡して威張っていたのが寧ろ可愛いんですが、遂に弁当を渡すという。何かまだ焦げは入ってそうでしたけど…。

最後には、千草から教わった上でのキスまで考えた所で、ヴィルヘルミナが登場。読者としては意外と早めの再会という風な感じがしてしまいますが。来た理由が、悠二から『零時迷子』を転移させるべき!という内容だったから、波乱の予感。

転移は所持者の死でしか起こらないとすれば、シャナがそれを許す筈ないからね。それに、悠二自身も戦闘に参加出来るんじゃないかみたいな話もあったので、そっちの強化にも期待したいが…。

今回は日常回ということで、勉強会とその打ち上げで花火(手持ちとかの方)というイベントがありました。どちらも佐藤がロケーションを用意していて優秀。勉強会なのに、ご飯担当になってる吉田さんも有能ですねー。学力的には、メガネマン池と吉田さん以外は微妙らしい。シャナも出来る方らしいけど、教えるのは下手なタイプだとか。

そんなのほほんとした中で、シャナの気持ちに気付き始める悠二だったり、街を出るのはそう遠くないと感傷的になったりと、どこか寂しさのようなものを感じさせる部分もありました。折角、悠二の理解者である友人が多く出来たというのに。

今後は『零時迷子』争奪戦みたいな展開?

今回のbest words

悠二、食べなさい‼︎ (p.176 シャナ)

あとがき

言い訳しながら悠二に弁当を渡すシャナが良きでした。

ヘカテー、壊刃、フェコルーなどなどキャラも増えていきそうだなー。