心和のラノベ感想

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灼眼のシャナⅩⅠ 感想

灼眼のシャナⅩⅠ 2005.11

 

今回は、灼眼のシャナ11巻です。

外伝っぽい内容が2回続いてましたが、今回は文化祭に纏わる日常編。そしてまた上下巻構成ですね。

あらすじ

10月初頭、御崎高校清秋祭が近付く。商店街絡みの規模の大きいこの学園祭で、悠二らのクラスはあっさりと出し物はクレープ屋で決定する。

その前に、清秋祭初日にはクラスの代表による開会パレードが行われ、これにはミスコンにも似た『ベスト仮装賞』も兼ねていた。しかし、籤引きの結果、『ロミオとジュリエット』は悠二と吉田さん、シャナは『オズの魔法使い』のドロシーに決定。

悠二は修行を続ける中で、自在法の構築を試すようアラストールに口添えされる。そうして発動した封絶は、完璧な出来であったものの炎の色が銀色であった。

感想

今回のポイントは、吉田さんと一緒の悠二を見ても泰然自若としたシャナ、自身の力で封絶を発動させ人間から遠ざかった悠二とその封絶の特殊性、そして地の文で所々に挿入される不穏な3行の多発等の伏線といった辺りかなーと思います。

まずは、シャナの心の変化のようなものですが、これはアラストールマティルダの恋があったからこそ、自分の中で一歩踏み出せた事が大きいようです。

吉田さんとの体格の違いに頭を悩ませたりもしていましたが、悠二の隣にいたいという気持ちは変わらず、また悠二もシャナの生きてきた世界に近付いたという面も後押ししたのかなと。

意外と、開会パレードでは悠二と吉田さんのカップリングにはなったものの、演劇ではないから凄く緊密という感じにはならず。逆に、シャナは籤引きには負けたものの、純粋にパレードそのものを楽しむ余裕まで見せてました。まぁ、吉田さんも悠二の幸せを邪魔しない程度に好意を寄せるという、良妻感出してたのも強かったですが。

そんな訳で、最後にベスト仮装賞に選ばれた壇上で、シャナは悠二に思いの丈を述べようとする所まで来ました。文化祭らしいぜ。で、ここで邪魔が入る。

次に、悠二の封絶について。そもそも、自分で発動出来るようになったのが凄いんですが、その炎の色が問題らしい。これには、マージョリーの復讐が絡んでいるようで、次回姐さんに知らせた時にどんな反応を見せるのか。何が原因で銀になったのかも気になる所。

そして、最後に出てきたのが『零時迷子』に入ったヨーハンを追ってきたフィレスっぽい? 不穏な3行は、触れた相手を通ってきたってことなのかな。悠二がどうなってしまうのか、この辺りも次回とても気になる所です。

という訳で、文化祭の出し物を楽しむ間もなく敵?が襲来してしまいました。ヴィルヘルミナが上手く立ち会うのかどうか。にしても、メガネマンの疲労度が可哀想…。

今回のbest words

フレイムヘイズも、人を愛する (p.109 アラストール)

あとがき

11巻にして、シャナが悠二に思いを伝えたら終わっちゃうんじゃないの?とも思うけど、どうなるかなぁ。2人で街の外に出て、紅世の徒狩りをするってのも面白い?笑

でも、恋愛の前に倒すべき相手がまだまだ多いですからね…。[仮装舞踏会]の目的なんかも知りたいですし。