今回は、AW12巻です。
アバターコンテストで選ばれたらしいキャラクターが作品内にしっかり登場したのは凄かったです。そして、黒雪姫の過去、サブタイの通り初代赤の王に纏わる事も明らかになったりと面白かったです。
あらすじ
柔法と投げ技でサーベラスを追い詰め、現れた二つ目の人格も能力を複製する手強いものだったものの、辛勝したハルユキ。その後、レーザーを放つエネミーを見つけたというチユリに案内された場所で、《ショコラ・パペッター》に出会う。
ショコの仲間がISSキットに侵され《マゼンタ・シザー》も介入する一件を片付けた後、黒雪姫の過去話を聞く最中、バトルロイヤルがスタートすると、そこには再びサーベラスの姿があり…。
感想
面白かったです。チョコレートを纏った外装のアバターが出てくるのも斬新で、これが読者?の中で選ばれた設定だったようですが、かなり本編に絡んできてました。
今回の話としては、広がるISSキットの猛威とハルユキが得たアビリティ、黒雪姫の家族と過去、そしてアルゴンとアクア・カレントの登場といった感じでした。そして、巻末には黒雪姫と楓子が泊まりで特訓に来る話も入ってました。確かに、黒雪姫が泊まった時に楓子がそんな約束してたね。
まず、ショコ関連の話ですが、チョペットという分身を作れたりチョコを床に流して動きを抑制するという戦い方で、装甲は食べられるっぽい。《プチ・パケ》という親と子含めて3人の小さなレギオンの《ミント・ミトン》と《プラム・フリッパー》がISSキットに乗っ取られて…というものでした。
そもそもハルユキ達が追っていたエネミーが、実はショコがアイテム無しで仲良くなったエネミーらしく、成り行きでショコを救う事になったと。ただ、結果的にマゼンタらとの戦闘の中でハルユキがアビリティを開眼したのだから、有意義だったと思います。
そして、そのアビリティが《理論鏡面》ではなく《光学誘導》というものだったらしい。光を無効にするのではなく、指向性を与えるとしたらより有用な気もしますが果たして。
因みに、マゼンタはタクムにISSキットを渡した当人でもあり、今回はチユリの必殺技で2人のISSキットもカードに戻った為事なきを得たという感じ。
黒雪姫の過去に関しては、凄惨というか若さ故に突っ走って失敗しちゃったのかなぁという気もします。というのも、先代の赤の王の能力が強化外装を作り出すもので、強力な拳銃が和平条約の邪魔になると考えて、先んじて赤の王を葬ったというものでした。
しかし、その銃は危険なものではないと分かり、それを騙させたのが白の王ホワイト・コスモスだったという。その白の王こそが黒雪姫の姉であり、現実で癇癪を起こした黒雪姫が刃物を向けた結果として、家を勘当されたという経緯らしい。姉いたんだぁ…に加えて姉妹でレベル9だったのね。これラスボスお姉ちゃんになるの?
それと、ISSキットのカードに赤の王の紋章が入っていたというのが、気になる所です。実は死んでなかったなんて事もあるのか、あるいは誰かが能力を引き継いでいるのか。
最後のバトルロイヤルのシーンでは、アルゴンがばっちり悪役ポジションで登場してきてびっくりしました。もうそういうスタンス?笑 ただ、そこで颯爽とアクア・カレントらしき人物が闖入してきて、また次回に期待です!
今回のbest words
す……すみません!僕……違うアビリティ身につけちゃいました! (p.200 ハルユキ)
あとがき
ハルユキの新アビリティがどう活躍するのか、ケルベロスの名を冠するサーベラスの第3人格がいつ現れるのか等々楽しみです。
フーコさん胸大き過ぎ…。