心和のラノベ感想

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アクセル・ワールド6 -浄化の神子-

アクセル・ワールド6 2010.10

 

今回は、AW6巻です。

新キャラ登場(幼女)と、またBBの世界観が広がるようなワクワク感もあり、楽しめました!

あらすじ

《純色の七王》らによる《七王会議》。黒雪姫らも参加する会議では、①心意の開示制限②《災禍の鎧》を持つハルユキの処遇の2点が論われた。ハルユキは、1週間以内の浄化を言い渡されてしまう。

現実において、ハルユキはひょんなことから新設の飼育委員会に入ることに。小屋の掃除の最中に出会った初等部4年の四埜宮謡は、黒雪姫と面識があるようで…。

感想

意外とあっさり終わった七王会議を経ての新キャラ登場。四埜宮謡ちゃんことういうい(あるいはメイ)は、実はネガ・ネビュラスの元メンバーでした。《四元素》の一人でレベル7のバーストリンカー《劫火の巫女(アーダー・メイデン)》。現実では喋れないものの、鬼の如き速さのタイピング術を持っている様子。勿論、楓子とも仲良し。

そして、ういういの登場によって、当時のネガ・ネビュラス崩壊の理由もある程度明かされました。《無限EK》という無制限中立フィールドにおけるエネミーに殺され続ける状況があって、現実で接続を切る事でポイント切れは回避しているものの、当のういういが囚われの状況だと。

読者はハルユキ同様BBの知識が圧倒的に不足している訳で、現状後出しし放題な気もしますが、それだけ物語を広げる余地があるとも言える。

まぁ、そんな事情でういういの無制限中立フィールドに囚われたアバターを助けに行くという話になるものの、今回も上下巻が確定笑。終盤これ収まらないなって思ったけども。

ういういが浄化の能力を持ってそうなので、とりあえずういういの救出が先決という流れだけれども、別に普通のフィールドだったらBBに入ることは可能なんよなぁ。現状だと何か能力が制限されてる?

それから、BBの世界観が広がるという件については、前々から言及されていた皇居エリアについて。帝城とも言われるようですが、ここに辿り着く事がレベル10になる別の条件なのではと言われていると。

加えて、帝城には4方向に《四神スザク》の《神獣級》エネミーが鎮座しているらしく。これは、SAOチックなダンジョンRPG味が出てきました。元々エネミーはポイント効率が悪いという事で敬遠されがちでしたが、ここで面白くなってきたなと。ただまぁ、強大過ぎるのでどう攻略していくのかも今後気になります。各個撃破出来ないのえぐい…。

そして、もう一個触れとかないといけないのが《ISSキット》。心意を使用させ自我を忘失させ得る危険なアイテムですが、これがどの程度バーストリンカー内で流布されているか。ローラーの弟分的存在のブッシュ・ウータンが手を出してしまった辺りの事情が切ない。焦りみたいなのは怖いなと思います。

そんなこんなで、クロウとメイが帝城に突っ込んでしまって戻れるのかという所で、次回タクムの活躍にも期待したいです。

今回のbest words

UI>サッちんは昔からドジっ子なのです (p.158 四埜宮謡)

あとがき

パドさんが未だレベル6の謎が知りたいですねー。

アクセル・ワールドという作品の終着点がどうなるのか、読者としても分からないですが、レベル10のその先を見たいなーというのはありますね。

頭が丸いのが梟で角があるのが木菟ですって。