心和のラノベ感想

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アクセル・ワールド9 -七千年の祈り-

アクセル・ワールド9 2011.10

 

今回は、AW9巻です。

サブタイトルの7000年ですが、ファルコンがクロム・ディザスターになった日が現実世界で7年前で、それを加速世界で1000倍にした年数ということで、凄くお洒落なタイトル。

そして、遂にローラーのリアルが明らかに!

あらすじ

アッシュ・ローラーのリンチ場面に出会したハルユキは、怒りに支配されディザスター化してしまう。6人のバーストリンカーを蹴散らした後、居合わせた緑の王とその側近アイアン・パウンドとも交戦する事に。

現実に戻ったハルユキは、自身がディザスターと一体化してしまった事で、レギオンメンバー達の元から逃げ出してしまう。しかし、そこで立ち塞がるのは気弱そうな女の子で…。

感想

4巻に亘って続いてきた災禍の鎧関連の話ですが、今回で一応の完結を見ました。大天使メタトロンとか、加速研究会の会長とかその本部とか、色々な伏線が残っていたり、SAOのデスゲームと違って多少の粗が見受けられたものの、綺麗に終わって良かったと思います。

今回のポイントとしては、緑の王の行動理由、ローラーのリアル情報、災禍の鎧との決別でした。

まず、ハルユキとパウンドのバトルについては、メタルカラーでボクサーなパウンドに苦戦しながらも、背後からの一撃で辛勝してました。グリーン・グランデとの戦いは、一度の衝突でドローみたいな扱い。後の話で、緑の王の神器の盾は受けた攻撃を倍で撥ね返す能力があるらしく、逆に少しハルユキの攻撃でダメージが入ったのは、実は凄いことだった可能性がありますねー。

因みに、グランデ達は加速研究会の本部を狙い、地形変化のタイミングを待っていて、《地獄》ステージにならず終わっただけだった様子。何者かが神獣メタトロンを本部にテイム?した事で、攻め込めないと。

さらに、敵レギオンとは言え、今までエネミーを倒して加速世界にポイントを行き渡らせていたのがグランデだったらしく、悪い奴ではなさそう。ハルユキが突っかかっていったのは、ローラーが緑のレギオンだったのもある。

次に、ローラーのリアルについては、日下部綸というか弱い少女でした。驚きはしましたが、楓子の子だからどうせ女の子じゃない?とは思ってました笑。

ただ、ヒャッハーなバイク乗りのアバターと全然リアルの様子が違うのは、競輪のような競技で生死を彷徨うこととなってしまった兄の輪太のニューロリンカーを使用することで、兄の意思のようなものが出てきているということらしい。多分二重人格ではない。

そもそもニューロリンカーは1人1台の言わば身分証のようなもので、しかも輪太の年齢だと普通はBBの参加条件を満たしていないということで、かなりレアなケースで抜け穴だと思われる。となると、BBに高校生より上の世代が入り込む可能性もなくはない。

さておき、綸はBB内での記憶をニューロリンカーを外すまでは辛うじて覚えているという事なんですが、出会っていきなりハルユキに告白するというのはやり過ぎだよなぁ…。また黒雪姫さんにライバル登場でした。

最後に、災禍の鎧関連の終結ですが、割と成り行きで解決しちゃってました。というのも、一人出掛けようとしたハルユキを黒雪姫が待ち伏せし、偶々居合わせたブラック・バイスとの対戦の中で、ファルコンがブロッサムに会えた事でハルユキも自我を取り戻し、最終的にはレベル8のバイスも退けるという感じでした。

にしても、凄まじい密度の一日だった訳ですが、その後に謡の浄化があって、神器2つをファルコンらの家に戻して終了。謡は遠距離派ということで、また黒のレギオンは強化されたものの、神器は使って欲しい気もします。揺光じゃなきゃ駄目なのかしら。

あと、ハルユキとディザスターの関係はナルトと九尾のような感じで、終盤には御してるように思えたので少し寂しい。これまでのディザスターの能力を使用するというハルユキの能力も今後は使えないんかな?

というか、黒雪姫先輩ハルユキを家に招いて何をするつもりだったんでしょうねぇ。一人暮らしで料理出来ないは致命的ですよ!

今回のbest words

い、い、いいい妹さんを、僕にください‼︎ (p.170 ハルユキ)

あとがき

アクセル・ワールドの表紙は全て黒雪姫だし、一強かなーと思いつつ加速度的に女性キャラ増えてますね笑。

SAOとAWのアニメ化凄い。