心和のラノベ感想

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アクセル・ワールド11 -超硬の狼- 感想

アクセル・ワールド11 2012.4

 

今回は、AW11巻です。

新たな敵の登場と、安定の次回に続く…でした。謡の出自や兄の話なんかも出てきました。

あらすじ

七王会議での裁定に現れたのは、《アルゴン・アレイ》という分析者だった。アルゴンによって災禍の鎧との関係を完全に絶ったとのお墨付きを得たハルユキは、今度は対メタトロン用の《理論鏡面》アビリティの取得を求められる。

ギオンの仲間やニコの協力も得ながら訓練に取り組むハルユキ。そこで、謡の兄《ミラー・マスカー》が《理論鏡面》アビリティの前の持ち主だった事を知るのだが…。

感想

今回も色んな要素が盛り沢山でした。大まかには、謡の過去と、ウルフラム・サーベラスというレベル1の新参者の登場がポイントだったと思います。

まず、謡の家が能楽の一家だった事が判明しました。女という事で、能の世界で活躍出来ない状況が巫女のようなアバターを形作ったというのは、言われてみれば納得です。

2人の兄がいる中で、次男の竟也がそんな謡にBBを勧め、不慮の事故で亡くなったという。鏡が落ちてきて〜みたいな原因がちょっと雑でしたが笑。謡の失語症もその時の名残らしい。

そんな訳で、《理論鏡面》というレーザー無効のアビリティを如何にしてハルユキが得るかは、教わる相手がいない為、鏡の特性を考えながら頑張るしかないっぽいですね。銀のハルユキが会得しやすいという事ですが…。

因みに、アビリティと必殺技は、必殺技ゲージを使用するか否かという認識で合ってるんかなぁ。アビリティは常時使える?

次に、サーベラスについてですが、こちらはレベル1でめっちゃ礼儀正しいアバターにして、ハルユキとの初対戦で勝利を収めるなど快進撃を続けてました。しかも、ラストの再戦では二重人格っぽい感じで更に強化しそうな雰囲気でした。

別名《タングステンケルベロス》という事で、物理無効の硬さを持ちながら速さも兼ね備えるメタルカラー。レベル1なのに強いというのが、アクア・カレントに通じる所があります。普通はレベルアップした方が強化する筈だと思いますが…。

メタルカラーが生まれる原理は、《心傷殻》が絡んでいるという説があるらしい。これを応用してメタルカラーを意図的に生み出す実験があって、サーベラスもその一例の可能性があると。

加えて、《心傷殻》を提言しているのがアルゴンであって、アルゴンはクロム・ディザスター誕生の時に、バイスの横にいたというのが、加速研究会との接点を感じさせて、気になる所です。

それから、BB内で《親》を持たないプレイヤーは腹の底が見えないという話があるらしく、その辺りも注視してみていきたいです。緑の王とか青の王とかもそうらしい。

逆境、鏡、竟也…。

今回のbest words

決まっティ────ング‼︎てめーが!オレ様の可愛い妹を‼︎カレ──パ──ティ──からハブキングしたからだああァァァァッ‼︎ (p.115 アッシュ・ローラー)

あとがき

今更だけれども、BBをプレイしてる子供達って、実際の時の流れ以上に体感時間が長いからませた子供になるんだろうなぁ…。

マンガン・ブレード、コバルト・ブレードがちょくちょく出てきてたけれども、今後話に絡んで来そう?