今回は、AW10巻です。
大台に乗ったタイミングでの短編集。とは言え今後の伏線とかに絡んできそうな結構重要な話も多かったし、SAOとのクロスオーバーなんかもありました。
黒雪姫と楓子と謡がビーチでキャッキャウフフな話なんてなかった()
感想
〜遠い日の水音〜
ハルユキがタクムとの和解後に、レベル2になったもののシステム上の罠でポイント全損の危機に陥り、《用心棒(バウンサー)》を雇う話。これは本編でも一度タクムが触れてた件ですね。
AWでは、ダンまちみたいにステータスがどうで今キャラクターがレベル何といった情報がそんなに紙面上にも出て来なかったり、実はかなり開示されてないシステムもあるんだよなぁと思いつつ、BBというゲームの1つの暗黙の了解が、安全圏までポイントを稼いでからレベルアップをせよというもの。
勝手にレベルアップするのではなく、ポイント消費でレベルアップする為、手元にポイントを残しておかないと、次の戦闘でアプリからの追放の恐れがあると。流石に現実的ではない仕様な気もしますが、これはそういうものなので。
そんな調子に乗ってレベルアップをしてしまったハルユキが頼ったのが、アクア・カレントという用心棒を生業とするアバターでした。タクムの自己犠牲の気持ちもまだこの頃は強い。
最終的には、このアクア・カレントの生身は眼鏡の少女であるばかりか、黒レギオンのエレメンツの1人なんだろうと推測されますが、記憶を消す能力があるようで、ハルユキの危機が去った後は何とも無く。
それでも、何故エレメンツの1人がこんな事をしていて黒雪姫の元に戻らないのかとか、何故レベル1でこんなに強いのかとか、対価に何故現実のハルユキの写真を要求したのかとか、伏線だらけでもありました笑。
〜最果ての潮騒〜
ハルユキがダスク・テイカーに苦戦していた頃、黒雪姫先輩の修学旅行の模様が分かる話。のほほん沖縄散策!ではなく、がっつりBBで事件に巻き込まれとる…。
基本東京しか存在しないバーストリンカーですが、黒雪姫は沖縄の地で安里琉花こと《ラグーン・ドルフィン》と糸洲真魚こと《コーラル・メロウ》、しかもレベル5に出会って、神獣級エネミーをテイムする《サルファ・ポット》と一戦交えると。
例のメタトロンもコイツの差し金なのか?という話になってきますが、まさか初登場が短編とは。最後にテイムするアイテムがドロップしてたっぽいけれども、能力じゃなくてアイテムでの使役なんでしょうか。
因みに沖縄にバーストリンカーがいたのは、古参の《クリムゾン・キングボルト》(クリキン)が沖縄に引っ越していて、2人を育成したかららしい。すれ違い通信できない3dsみたいな悲しさがありそうだけど…。
それと、この話は黒雪姫と同じ生徒会で親友の若宮恵がクローズアップされる話でもありました。バーストリンカーではない恵が、ちょっとダイブしてきて変遷を行なった?というシーンは気になるところですが、これまた伏線か。
〜バーサス〜
新型機の試運転役となったキリトが、BB内に誤って介入してしまい、ハルユキと戦闘になる話。勿論どっちも強かったな!オチ。
時間軸で行くと、AWの方がSAOより2〜30年くらいは後の世界想定で合ってるんかな。そんな時空を超えてのマッチアップは、剣士のキリトと飛行アビリティを活用するハルユキのどちらの強みも見れた試合でした。
abecさんもゲストイラストとして登場してました。
今回のbest words
ハル。《水》ってさ、《水色》じゃないだろ (p.36 タクム)
あとがき
六王や加速研究会絡みの話が今後も楽しみです。
うーんやっぱしキリト人称の安定感。