恋は双子で割り切れない6 感想

2024.7

 

今回は、ふたきれ6巻です。

純と那織が付き合う事になった後のお話という事で、主に琉実が失恋からいかに立ち直っていくかが主眼となりました。

琉実にとって、"恋は双子で割り切れない"から、少しは割り切っても良いと思えるようになったのであれば良いなーと思います。

あらすじ

正式に那織と付き合う事となった純は、スキンシップの増える那織に対して、その先に進むにはもう少し時間が必要だと考えていた。一方、失恋に沈む琉実との距離感をどうするか悩んでは疎闊さが続いていた。

そんな中、幸魂祭なる学園祭に向けての準備や、神宮寺家の従姉の帆波さんを加えた4人での小旅行を通じて、琉実の気持ちも徐々に整理されていく。

感想

2人の関係が決定的となってから、失恋に思い悩む琉実の心の移り変わりが等身大で、辛いながらも、3人での関係の終着点を探していく過程を見届けられて良かったです。

3人の付き合いは時間が長く、それに比例して失恋のダメージも大きかったと推察しますし、よりにもよって妹に負けるというのは、忘れたくても近過ぎて忘れられないという残酷さもあると思います。

ただ、近いからこそ琉実は家族という概念で、今後も見守っていく立場を固められたのかなーという気もする。とは言え、琉実は今後新しい恋を出来るのか不安でもあります。

双子のどこで差が付いたのかと言えば、那織が読書を始めとして純との会話の波長が合ったからというのが大きいようです。純が面倒な女好きという特徴もあったかもですが笑、端から勝負ありだったんだよなぁ。

さて、今回の話としてはあらすじの通り、学園祭あり、小旅行(3人でのお泊まり)ありという事でしたが、他のキャラの恋愛模様もちょいちょい出ていて良かったです。

亀嵩(部長)さんはマープルを誘ったり、森脇(教授)はミス・マープルを狙ってたり、慈衣菜は那織を密かに狙ってたり。

幸魂祭で面白かったのは、那織の脱出ゲーム(謎解き)を解けたのが純とマープルだった所ですね。純は前の那織との会話からヒントを得て解答に辿り着く一方で、マープルさんは那織が用意したもう一つのルートから正解を導いたとのことで。

やっぱり2人は似た者同士なんだなぁと。ただ、難易度は高すぎね笑。

忘れかけてたけど、純と琉実が同じクラスで、那織は別クラスという事で、純たちのクラスでは縁日みたいな事をやってたようです。そんな描写は多くなかったので詳細は分かりませんが。ただ、多忙が失恋を紛らわせるのは一理あるんだろうなー。

因みに、純と那織は部活の出し物として小説を書いたようで、あらすじを見るに結構面白そうでした。那織のハードボイルドっぽい?のは読みにくそうだけど。部誌は無事に掃けた模様。発注ミスはなし!

プチ旅行では、釣り堀だったり、カートで遊んだりで楽しそうでした。昔に戻った感覚で触れ合えていたのではと思います。スペ120とかは、身長-体重ですって。

独壇場を独擅場と書く人は好き。

今回のbest words

陰惨突き指イリュージョンっ! (p.159 部長)

あとがき

祝テレビアニメ化ですね!

髙村さんがアニメの現場に行った時に、登場キャラのこの時の心境はどんな感じか聞かれた時に困ったという話は、筆者でもそうなるんだなぁと少し安心というかそんな気持ちになりました笑。

次回に続く…?