今回は、天使の3P!9巻です。
前回から短編集形式となって、作品のコンセプトも変容してきたように感じましたが、ちゃんと潤たちが音楽的に飛躍しようとするシーンもあって良かったです。
あらすじ
春休み、響は自身の今後の音楽への向き合い方への模索も含めて、ライブハウスでのアルバイトを始める。そこでの経験は、リヤン・ド・ファミユの活動へも還元していく。
2年生に進学した響は、今年も桜花と同じクラスに。続いて、霧夢は双龍島で行われる龍鱗祭に全員を招待するのだった。
GW後半、桜花と秘境に釣りにやって来た響。しかし、熱中する余りアクシデントから2人は山で遭難してしまう。怪しげな旅館に逃げ込むが…。
感想
まず、響のアルバイトではオーディションに審査員として参加する場面がありましたが、中々にシビアな現場でした。落とす方も覚悟がいるだろうし、でも、しっかりアドバイスを送る事で、生まれ変わって成長する可能性も秘めていて大事な仕事だなと。
演奏が上手いだけでは駄目で、お客さんにどう見せていくかやコンセプトをどうしていくか、辛いだけではなく楽しめる努力もある等、リヤン・ド・ファミユも見せ方次第で色んな成長が見込めるんだなぁと盗んだものを取り込む展開も良かったです。
実際は、アンプ運びとかが大変だったみたいですけど…。
再びの双龍島では、1つの勾玉の争奪戦の祭があって、霧夢が響を密室に誘き寄せる為の画策が色々なされていたものの、柚葉によって阻止されるという話でした。
南京錠はロマンチックであり、伏線でもあったか。
響と桜花の遭難の話は、中々にホラーで肝試しのようでもあり、先の読めなさは面白かったです。オチは、ドッキリのエキストラと間違われたというありがちなもの。
毎度の事ながらエロハプニングで桜花も大変だと思いますが笑、まさかまたここで鰻を使ってくるとは。
最後は、潤達が天使、霧夢達が子悪魔としての対立で集客を図る催しもありました。ネットを駆使しながらの宣伝広告は原点という感じもあります。ただ、響は裏方仕事をしていきそうなんですかねぇ。
今回のbest words
ち、違うんだ!ええと、そらの膝まくらは究極だって思った。けど、希美の膝まくらは至高だった!それから、潤の膝まくらは……無双って感じかな! (p.87 響)
→結局はマスターの膝まくらが1番らしい…
あとがき
いつも通り際どい発言が飛び交う会話は好きですね。実妹検定も笑いました。
次回は、リヤン・ド・ファミユが東京の強いバンドとの対バン?という事で、良い成長の機会になりそう。この作品の聖地って千葉県?