今回は、灼眼のシャナ5巻です。
シャナが『炎髪灼眼の討ち手』のフレイムヘイズになる辺りの過去回でした。これ何でシャナはメロンパン好きなの?が引き金になってる??
あらすじ
球形中空の異界『秘匿の聖室』に建造された宮殿『天道宮』。フレイムヘイズに憧れ裏やむ少女は、養育係で"夢幻の冠帯"ティアマトーに使役する『万条の仕手』ヴィルヘルミナ、"天壌の劫火"アラストールと暮らしていた。また、少女がシロと呼ぶ白骨の男の不意打ちによって、鍛錬を積んでいた。
[仮装舞踏会]に属する"琉眼"ウィネは、主のベルペオルの為、フレイムヘイズを生み出す『天道宮』を見つけようとしていた。そして、上席の"千征令"オルゴンや、強者を探し求める"天目一個"も姿を現し…。
感想
シャナの親が出てくる訳ではないですが、シャナの情緒形成に影響を与えた育ての親達が出てくる話でした。なので、悠二の出番はほんの序盤と最後だけ。
完璧メイドかと思いきや料理は出来ないのがヴィルヘルミナ。このメイドが、シャナのメロンパン好きの原因っぽい。そして、自身もフレイムヘイズとしてオルゴンを討滅してました。
アラストールはアラストールで変わらず。シャナのお父さん的存在ですね。12年もの間シャナを育て、多少早まって?契約してシャナはフレイムヘイズとなる。
座学的な事もしている描写もありましたが、戦闘面でシャナを鍛えたのはシロでした。まぁ、腰を据えてというよりかは常に不意打ちというのが特殊かな?でも、怪我をさせない上手さというか優しさはあったようです。
そして、このシロが"虹の翼"メリヒムであって、シャナにとっては外に出ていく前の最後の試練的な立ち位置となっていました。今回は幕間が何個か章の間にありましたが、前から『炎髪灼眼の討ち手』と戦う約束のようなものがあったっぽい? 不鮮明ではありますが、先代の炎髪灼眼もいたんだろうな。
ウィネのキャラ造形は中々前衛的な感じでした笑。ヘルメットで目の部分が色んな形に変わるという。こいつ手柄求めてるんかい、みたいな。オルゴンさんは式神を使うような感じでした。
"天目一個"に関しては、シャナに贄殿遮那を託して終了。この大太刀そんなに霊験灼かなものだったのか。そりゃソラト君も欲しくなる。"天目一個"は強者を探しながら刀を渡す相手を見極めていた様子。肉弾戦は搦め手?にしても、シャナは"天目一個"とメリヒムにも勝って、生き馬の目を抜く勢いでした。
今回のbest words
私は、それでも、自分で選ぶの、この道を (p.189 シャナ)
あとがき
筆者あとがきでは、右眼眼底出血があった事を告白していますが大丈夫…?
そして今回はいとうのいぢさんのイラストやコメントも収録。吉田さん脱いだら凄いタイプ⁈