心和のラノベ感想

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灼眼のシャナⅣ 感想

灼眼のシャナⅣ 2003.8

 

今回は、灼眼のシャナ4巻です。

触れ込み通り戦闘シーン多め。でしたが、ティリエルがシャナに与えた恋愛観や、マージョリーの復活?成長?が見られたので、面白かったと言って良いのではと思います。悠二も一応活躍していて、『戒禁』というワードも気になる所。

あらすじ

シャナは"愛染自"ソラトと"愛染他"ティリエルと、マージョリー・ドーは"千変"シュドナイと対峙していた。悠二は戦闘以外でシャナの役に立てるよう別行動。

『揺りかごの園』により苦しめられるシャナは、ティリエルの兄への献身、そして悠二への思いにより力を発揮していく。一方のマージョリーも、一度は敗走したものの、自身の戦う理由を得た事で力を取り戻していく。

感想

序文で書いたように、今回のポイントはシャナの恋愛観というか悠二への思い、マージョリーの心の移り変わりといったところかなと思います。

戦闘に関しては、愛染兄妹は敗北し、シュドナイは逃亡。実際には、シャナもマージョリーもそれぞれ1回負けたと言っても過言ではなかったですが。

因みに、愛染兄妹の強みは準備の周到さで発揮されるって認識で良いのかな?特別な封絶を周囲に敷いて、その範囲内であれば回復とか攻撃で優遇されるというか。『オルゴール』は良く分かんないけど、一度自在式を組み込むと自動的に行なってくれる宝具らしい。封絶とセットで強い?

シュドナイは、千変という名の通り、自身を変容させる能力っぽい。虎とか。エピローグ的には何らかの組織に所属している様子。シャナと悠二の組み合わせが危険と言ってたり、『戒禁』という単語だったり、読者の知らない世界を沢山知ってそうでした。あと、ヘカテーベルペオルという名前も。

割と好きなシーンは、愛染兄妹のべったりな様子に辟易していたシャナが、自身を犠牲にしながらもソラトに尽くす、ソラトの幸せが自分の幸せと見せつける所。このシーンで、シャナがハッとなる訳ですね。そんな愛の形もあるのかと。

"愛染他"というネーミングにも納得。残念ながらソラトは、物を欲しがる子供の域を出ていない感じでしたが…。とまぁ、シャナの勝因は悠二を守りたいという気持ちが勝ったからなのかなーと。

一方のマージョリーの件も良かったです。戦う理由を見失いかけていた所でしたが、佐藤と田中という守るべき子分の存在を意識したことで、本来の力を取り戻すという。バカマルコの一芝居も効いたんでしょう笑。

あとは、悠二の活躍にも触れるべきか。戦闘は相変わらずからっきしなものの、封絶内で動けるミステスとして燐子を探し当てたり、シュドナイ相手に演技したり。多分、シャナがメロンパンを渡すなんてよっぽどな事なんだろうなぁ。

今回のbest words

嬉しかった (p.222 シャナ)

あとがき

吉田さんとの恋愛バトルはまだまだ続く…。

高橋さんあとがき書くの下手過ぎでは……。