心和のラノベ感想

1ヶ月15冊読了目標!

学園キノ⑥ 感想

学園キノ⑥ 2019.10

 

今回は、学園キノ6巻です。

5巻から8年が経っての続刊。とは言え、時雨沢さんはこの間もガッツリと活動されていて、キノの旅は勿論、GGOの方の執筆とアニメ化で大忙しなのでした。

そして、今巻ではフォトが登場!

あらすじ

魔物の撮影をしていた時に、ふと映り込んだ木乃の変身姿を見つけてしまった帆戸は、さらなる証拠を得る為、校内に隠しカメラを多数仕掛ける。

そんなある日、校内に現れた魔物。当日はすぐやる部の面々は出掛けており、助けが見込めない状況であった。また、木乃に嫉妬をしていた帆戸であった、キーホルダーのソウとの契約によって、変身能力を手に入れるのだが…。

感想

5巻ラストで出てきた少女はやはりフォトでした。学園キノの5巻から6巻の間に出たキノの旅によって好感度を上げてきたフォトなんだけど、学園キノではフォトの評価を下げていくスタイル笑。口が悪いという。ま、シズもその流れですし。

話の内容としては、魔法少女への変身に憧れて、丁度銀河共和国の警察機構から遣わされたソウが、エルメス同様にフォトを魔物を倒す存在へと変えさせてくれることに。なんだけど、変身後は魔法少女ではなく蒼く輝くメタルボディへ。

銀盤妖精・マジカルフォトリンという名前まで用意していたのに、銀河特捜・フォトンに…。日朝のプリキュア仮面ライダーを取り違えたかのような仕打ち。実はこれ、筆者あとがきによると、超空転神トランセイザーという作品の構想らしい。知らんがな。

結局、フォトンは魔物との戦いでは場を保たすのみで、駆けつけた木乃が魔物を瞬殺して終了。そんな訳で、新たな対魔物のキャラが追加! そういやすぐやる部は何を買いに行ってたんですかね…バイク用品?

後半は、木乃が夢の中でキノの旅的な感じで、黄泉の国へ行く話。陸を撫でる木乃の柔和な表情は貴重ですね。さくらちゃんはあんまし記憶にないけれど、所々に見覚えのある面々も出てきて、死後の国、黄泉でした。ハンサムな男は師匠より先に亡くなった?

今回のbest words

ま、いいか!夢ならそのうちに覚めるでしょう。明けない夜はないよ、ないよっと (p.181 木乃)

↑これ、著者の別著GGOのアニメED「To see the future」の歌詞の引用だよなーと気付いて嬉しくなる。君のせいもどっかに出てた。

あとがき

筆者あとがきは少し長めで、久々の雨沢とのやり取り。学園キノが刊行遅れた理由、本編に触れたり、学園キノのアニメ化希望とか。スペシャル4コマは新鮮な感じ。キノの悪霊退治。

久々の学園キノでしたが、読み易くて面白かったです。