心和のラノベ感想

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キノの旅ⅩⅤ 感想

キノの旅ⅩⅤ-the Beautiful World- 2011.10

 

今回は、キノの旅15巻です。

あとがきはおしながきだけ?!

感想

〜見つけてしまった国〜

口絵①。イラストも含めて面白い。師匠達が訪れた時に温泉が見つかり、シズ達が訪れた時には繁盛していて、キノが訪れた時には湯が尽きて再び寂れた国に。しかし、底には砂金が隠れていた。欲目をかいてはいけないけれど…。

〜白い国〜

口絵②。家の壁は貝から、食材も貝ばかりの国。好きでやっている訳ではなく、貝が取れすぎて仕方なく。旅人として訪れるなら良い国かも。因みに、貝の大繁殖は鳥の乱獲のせいらしく、正に食物連鎖の崩壊が招いた悲劇。

〜ケダモノの国〜

長め。師匠達が訪れた雪深い国で、最近悪さをする羆を退治する話。なんだけど、話は複雑で、時期国王候補の男が国を出る為に国の外でサーカス団を襲ってトラックを奪い、その一家の羆のブラッキーが暴れていたと分かる。

男は取り押さえられ一件落着。師匠達はこの国の豚肉が甚く気に入った様子で、それが遠くまできた収穫か。

〜マニアの国〜

パースエイダーを沢山コレクションしている男と話すキノ。その男は武器として銃器を集めている訳ではないのが平和。しかも、キノに銃を譲って貰えないか頼んで断られるやすぐ身を引いたり、逆にナイフ型パースエイダーを贈ったり悪くはない人でした。

〜過去のある国〜

廃墟と師匠から聞いて訪れると人がいた。その人たちは、元々は他の国の犯罪者達で、人がいない事を良い事にその土地に住み、出鱈目な過去を子供らに伝えて生きてきたという。引っ込みがつかなくなってるっぽいけど、過去は疑ってかかるべきなんだなー。

〜フォトの日々〜

12巻の雲の前での続きかな。奴隷少女がソウというモトラドと共に生きて、逃避行の果てで行き着いた国で、フォトという名前となりカメラマンとして仕事をする話。陰謀に巻き込まれることなく、売ったもので不自由なく暮らせて良かったです。

うーん、このフォトのキャラデザが学園キノ5巻の最後に出てきたキャラに似ている気が。

〜ジャーナリストの国〜

少し分かりづらかったです。キノが訪れた国で、キノという名前の殺人鬼がいたというとあるジャーナリストが書いた本があるという。それを、キノが嘘が書いてあると糾す話でした。

〜犯人のいる国〜

こちらも長めで、路地裏で殺人を働く男を追い詰める話。完璧なアリバイは双子故にという結末でしたが、実は三つ子だった?という衝撃なオチも。確かに、双子という概念がない国では完全犯罪だよなと。

旅人はその国の法律に縛られないというのは良くも悪くもか。

今回のbest words

その場にいない人を悪く言うほど、簡単なことはないよねえ (p.179 エルメス)

あとがき

戦って死ぬということは、偽の記憶を植え付けられる薬で従順な少年兵を従える指揮官が、実はその男も薬を摂取していて?、15-20年経って効果が切れ発狂するみたいな話でした。末路。