心和のラノベ感想

1ヶ月15冊読了目標!

キノの旅ⅩⅨ 感想

キノの旅ⅩⅨ-the Beautiful World- 2015.10

 

今回は、キノの旅19巻です。

あとがき短編は、陸の見た夢の話でしたが面白かったです。定住して快活になってアイドル活動もするティーと、ヒモのシズ。ティーの将来性が凄い。

感想

〜幸せの話〜

口絵①。幸せは人それぞれ。キノが少しエルメスにデレるのは貴重かも。

〜首輪の国〜

口絵②。犬の陸に首輪を付ける。危険だからと言うが、人間は?と鋭い事を言うティー。何が主体かって話ですね。

〜美しい記憶の国〜

師匠が印象に残った国らしい。それは、入国から出国までの記憶を消されてしまう国であった。キノが爽やかな笑顔をしていたらしいが…エルメスのみぞ知る。

〜天才の国〜

天才を探している一団。それは、誰も子供を産めない国の人達が、天才発見器という出鱈目な機械を介して合法的に子供を買っているのだった。ある意味生産的な行動とも言えるかな…。

〜秀才の国〜

天才の国の扉絵と差分イラスト。完成度の高い国、その理由は子供を親ではなく育児のプロフェッショナルが育てるから。徹底的な育児に加えて、適度に間引くという恐ろしい面も。潔癖というか何と言うか。

〜守る国〜

宅地開発から並木を守った男が教授と呼ばれ崇められている国。しかし、その並木をティーが爆破してしまう。何とティーは、並木の下から人の骨を見つけ、教授が連続児童失踪事件の犯人だと突き止める。

一転英雄となった一行だけれども、定住は固辞。それだけのショックということで。

〜戦えない国〜

近隣の国との仲が悪いものの、200年前から飛び回り出した飛行船によって、戦争を禁じられた国の話。飛行船はソーラー発電と水の補給により半永久的に活動。

というのは口実で、その飛行船は天気予報船であった。戦争の抑止力になるならええんじゃないの。

〜贋物の国〜

トオレンのナイフ、贋物の贋物が本物以上の出来だったという話。しかも、安いとは捨てたもんじゃない。

〜助けに来た国〜

長め。フォトが商人達の依頼で、水陸両用車に同乗してその記録を撮影する話。その男達の目的は、500年ほど前に島に置き去りにした仲間を助けに行くというものだった。

着いた島には沢山の獣人がいた。男達は元獣人で、今は人の姿から獣人になることは出来ず、逆にその島の獣人は人の姿になれない事が判明。唯一獣人になれるアルファという少年が話し合いをするも決裂。しかし、実は友好的であり、生物として決定的に違ってしまったが故の演技であった事が分かるってな話。

バッドエンド寄りのハッピーエンドというか。壮絶なストーリーではあるけど、仲間に会えたのはやっぱり良かったのでは。

〜撃ちまくれる国〜

パースエイダーが町に根付き、当たり前のものとしてある国。身近にあるからこそ、パースエイダーの脅威を知り、人に向ける事が少ないというのが面白いところか。時雨沢さん歓喜の国なんじゃないかな笑。

今回のbest words

なぜなら、赤ん坊はみんな天才ですから (p.48)

あとがき

捨てる国は、老人ばかりの国の話でした。姥捨山から出来た国。非情だけれども理に適っているとも言えなくもない。

口絵の文字大きくなった?