心和のラノベ感想

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ウィザーズ・ブレインV 賢人の庭〈上〉感想

ウィザーズ・ブレインV 賢人の庭〈上〉

 

今回は、ウィザブレ6巻です。

表紙のサクラや『幻影』No.17ことイルといった新キャラが登場しました。サクラは錬と似た能力を持っていますが、錬の裏側というキャラクター造形らしい。

あらすじ

ここ数年で各地のシティでマザーコア関連の研究施設を襲い、サンプルやデータを奪取しながら捕まらない正体不明のテロリスト、賢人会議。それを追ってシティ・モスクワからメルボルンにやって来たイル。

一方、月夜と真昼は父の友人であるカールから、賢人会議としてサクラという少女を紹介される。サクラの手助けを頼まれるものの、当のサクラは魔法士ではない双子達の協力を断る。しかし、モスクワによる派兵は潜んでいた祐一やディー、セラの身にも影響を与えて…。

感想

今回は、新キャラ2人が出てきました。またしても、敵味方どちらも見方によっては悪い奴ではないんだろうなーという状況でした。賢人会議があっさりサクラが正体だと明かされたのは驚きでしたが、1人というのもさらに驚きました。

サクラの目的は、マザーコアにされる魔法士の救済ということで、人道的には正しいと言える。けれども、セラにとってはマリアに依頼を出した張本人でもあって、それにシティを運営する側にとっても敵になる。

一方のイルですが、これは中々に癖のあるキャラでした。何せ関西弁だし笑。でもこいつも孤児院では慕われてるっぽいし…。WBFの3人の生き残りの内の1人でありますが、天樹姉妹やサクラ、セラ達サイドから見れば敵だから、基本的には敵ポジションですかねー。

傷だらけの挿絵は逆に何か笑えました…。戦闘能力は高そうで、回避に不連続性があるみたいな?というか、次回の表紙こいつなんだよなぁ。

セラとディーに関しては、結構痛ましい関係性になってました。別に直接的にディーがマリアを殺した訳ではないんですがね…。そんな中で、ディーがセラを庇ってイルに捕縛されるという展開で、次回モスクワに引き渡されてもおかしくはない状況ですが果たして。

祐一に関してはあまり戦闘シーンはなかったですが、『森羅』という剣を隠し部屋の隠し部屋からゲットしてたので、次回頑張ってくれそう。真昼は大活躍でした。

今回のbest words

ありがとうです。……サクラさん、優しいですね (p.339 セラ)

あとがき

フィアを救えなかったルートの錬のようなサクラの物語。これからマザーコアになりそうな子供達をどんな気持ちで助けているんでしょうね…。

なかがきはあっても良い。