心和のラノベ感想

1ヶ月15冊読了目標!

恋は双子で割り切れない 感想

恋は双子で割り切れない


今回は、ふたきれ1巻です。

あるみっくさんの絵ということで、「私のほうが先に好きだったので。」を髣髴とさせる訳ですが、こちらも三角関係ラブコメですね。特筆すべきは、ヒロインが双子という設定。

あらすじ

成績優秀で隠れ巨乳でオタ話の出来る妹、那織とバスケ好きで明るい姉、琉実。神宮寺姉妹は近所でも可愛いと評判の双子だった。

小学生の頃に、隣の家に白崎純が引っ越して来る。2人は共に、純に惹かれていく。初恋同士の那織と純であったが、先に琉実が告白をし、2人は付き合うことに。

しかし、抜け駆けをした罪悪感を抱いていた琉実は、純との交際を1年で我慢し、那織に譲る形で身を引くのだった。だが、純は琉実と一度付き合ったことで琉実のことも好きになってしまい…。

感想

3人それぞれの独白から始まって、三角関係の経緯がまず分かる。それから、3人の視点が切り替わりながら物語が進むという構成。

パロディがとても多い作品で、使用される熟語も難しいものがちょくちょく出てくるので、作者の素養の高さが伺えました。取ってて良かった漢検1級。

ですが、パロディが映画や文学ネタが多いのが玉に瑕で、自分が知らないパロディが夥多で、やや乗り切れない部分がありました。これについては、僕がその分野の造詣が深くないのが悪いだけですが…。アニメネタとかだったら結構拾えて面白かったです。

それから、割と生々しい話をしていて、教授のAVなんかもそうですが、一等面白いのは那織と部長の話し合いでした。形状記憶合金のインパクトよ笑。知らない方が良い世界もある。おマン攻めとかも攻めた表現。

まぁ、こんなにキャラ間でネタが通じるのも羨ましいものですね。これは虚構ならではだと思います。

閑話休題

物語としては、よくある三角関係で、双子姉妹が主人公を取り合う形で、主人公はどちらも好きになってしまうというパターン。この展開は、主人公が役得過ぎて羨ましいんですよねー。

最近では、こういう展開のラブコメが多くて、やや過激なシーンがあるのもご多聞に漏れず。

1巻の流れとしては、琉実と那織が同じスタートラインに立つまでが描かれたという感じ。琉実と那織どちらにも可能性がある形。姉妹関係は抜きにして、純に選ばれるのはどっちになるか、と。

個人的には、那織の方が頭が良くて、スタイルも良く好きなんですが、確かに負けヒロインムーブではありました笑。でも、ライバルが身内なので、今後どういう動きになっていくのか予想が付かない所ではあります。

Tバックの挿絵ご馳走様です!

あとがき

対象年齢は、中高生より上なのかなぁと感じる内容でした。キャラクター性や、文章の方向が分かってくるとテンポ良く読めました。

今回はほとんど学校でのイベントはなかったので、次回以降はイベント絡みの話になるかな?

2022.7.3