嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん11 ××の彼方は愛 感想

嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん11 2017.6

今回は、みーまー11巻です。

戯言シリーズのキドナプキディング同様、主人公らの子供がメインの話でした。何なら、みーまーの登場はほぼ無し。双子の姉妹。

あらすじ

出来の悪い妹に振り回される姉、枝瀬あゆ。金属バットを持って人探しをする妹、枝瀬まい。2人はみーくんとまーちゃんの双子の姉妹である。

あゆは、まいを視認する事が出来なかった。そして、あゆの周りで起きている連続失踪事件。これを連続殺人だと睨むあゆは、犯人の目星を妹のまいに付けていた。

感想

このシリーズをそもそも好きではないのですが、今回も輪にかけて読みづらくて理解出来ない部分が多かったです。辛うじて分かったのは、どうやらこの姉妹も誘拐されて監禁されて、姉が壊れたという事。よくもまぁこんなストーリー作るよな…。

正直、視点がホイホイ変わってすぐに誰の話なのか分からないし、時系列も過去に行く事が多くて不親切で、特にラストにかけては意味不明度が高かったです。そもそも、誘拐犯が捕まらないってのが無理があって、説得力に欠けるというか冷める。

あとは、姉のあゆが妹のまいが見えなくなったのと、連続失踪事件については、単にあゆが誘拐事件のショックで、近しい人が見えなくなっているだけというオチだったっぽい。だから、当時の誘拐犯とかも見えていない?

そんな事あるんですかね、知らんけど。というか、最初はまいがあゆにだけ見えないのか、誰からも見えてないのかはっきりしなくてモヤモヤしました。

それで、持ち前の明るさで後遺症がほぼ残らなかったまいが、誘拐犯を成敗するという話になるんですが、どうやって連絡取ったの?って感じ。警察に突き出さないのは、自分で手を下す為というのは分かるとしても、もっと奇襲のやり方ないんですかねぇ。

それから、湯女とかにもうととか花咲太郎とかも出てました。

とまぁ、これだけだと理解が不十分なので解説サイトの方も見てきました。それによると、誘拐犯とあゆの間に子供が生まれ、その子供と長瀬関連の血筋でまた子供が生まれ、あいとまゆが生まれたという事らしい。報われない世界というかお関わり合いになりたくないという。

で、真相を知った上でもう一度読み直したいかと言われたら、読解が出来なかった悔しさはあれど、楽しい話でもないしまぁ良いかな…ってなる、そんな程度。

今回のbest words

花咲じいさんならぬ唐辛子おじさんでしたか (p.199 まい)

あとがき

みーまー1巻のような終盤の怒涛の事実の陳列でした。

本当、この物語は誰向けなのだろう?