今回は、スパイ教室3巻です。
前回、裏切り者だとか真選抜組の4人の不穏な形で幕引きとなっての今巻。サブタイのアネットを始め、モニカ、ティア、エルナの4人のプロフィールも徐々に明らかになってきました。
よく考えてみれば、何でグレーテ回の2巻でもアネットが表紙だったんだっけ?と思い返しましたが、これは2巻表紙は人気投票1位キャラだったからみたいですね。いや、それこそリバーシブルカバーにすべきでは…笑。
あらすじ
任務終了後も陽炎パレスに戻って来ない4人。クラウスとリリィは様子見に赴く。
時は遡って、『屍』討伐組に選ばれた4人は、個性的過ぎる余り、年長者で纏め役のティアも手を焼いていた。
任務終了後、4人はクラウスの指示でホテルに留まっていた。そこで、遭遇したのはアネットの母を名乗る人物で…。
感想
今巻では、前回ほど出し抜かれる感じはなかったように思います。ただ、モニカを除いて、それぞれの特性や性格が明らかになったので、読み易くなってきたなと感じました。
今回の4人は本当に個性的で、リリィ達が霞むくらいでした笑。リリィ達って良い子だったんだと思えてきます。
アネットは記憶喪失ぎみなんですね。どのメンバーも過去に後ろ暗いものを持っている感じで、アネットの場合、孤児で、拾われたマティルダからの暴行ですか。でも、メンバー唯一冷たい判断ができるキャラでもあると。
ま、とにかく前回裏切りみたいな物騒な感じで幕引きでしたが、最後はしっかり全員揃って良かったなと思います。結果的には誰の判断も間違っていなかった訳ですし。
マティルダは爆殺されるだろうなぁ…と後半ページを捲りながらヒヤヒヤしながら読んで、予想通りでした笑。
面白かったのは、リリィ不在の間の部屋半壊と、アネットと母のレストランでのぎこちない会話のシーンかな。あとから考えると、あの2人胸の裡では全然違うことを思っていたんだろうな…。
残った伏線は、モニカの想い人ですかね。『灯』メンバーの中だとすると、もれなく百合ルート突入な訳ですが、まだヒントが少なすぎるかなぁ。
あとがき
次回は、全員集合で『蛇』との交戦となっていきそうです。まだ3巻ですが、『灯』の面々の成長が著しいですね。
あとは、クラウスでも弱点を突かれたり、情報差があれば敵に引けを取ることもあるんだなと。
アネットの眼帯は中二病ではない!
2022.4.16