スパイ教室06 《百鬼》のジビア 感想

スパイ教室6


今回は、スパイ教室6巻です。

折角新しいキャラが出てきて、ライバルとして切磋琢磨していくと思われた『鳳』のまさかの壊滅という前回のラスト。読んでいくにつれ、『鳳』を失ったことの大きさが分かっていく、そんな回でした。

あらすじ

「初めまして、小娘」

百鬼のジビアは、フェンド連邦の『操り師』アメリから拷問に遭っていた。

チーム『鳳』の壊滅。『浮雲』のランのみ行方不明、その他5人の死亡の報告から、ジビアはランの痕跡を辿っていた。

感想

面白かったです。急展開ではありましたが、今後の動きとしてもとても楽しみであります。

話の構成として、『鳳』壊滅の理由の捜索と復讐の間に、『灯』と『鳳』の交流を挟んでいく形でした。あっさりとはしつつも、『鳳』の喪失感を感じさせる上手い話の持っていき方だったと思います。『鳳』もクラウスから学ぶだけでなく、『灯』を鍛えようとしていたと。

序盤は、ジビアが訊問を受けそうになるという、非常に冷や冷やする展開で始まりましたが、全ては仕組まれた作戦だったと。

そして、話が進んでいくにつれ、『ベリアス』って思ったより弱くね?となる訳で、『鳳』壊滅の真犯人は別にいると分かってくる。でもまぁ、やっぱり準備の有無というのが勝敗では大事だとも感じますね。実際、準備不足で前にクラウスが苦しめられたこともありましたし。

今回のサブタイトルのジビアですが、確かに短編集1で元花嫁でしたね笑。クラウスとの動きのコンビネーションでは『灯』1番と言えそうです。

あとがき

またしても、『蛇』が幅を利かせてきた感じですね。お互いに新メンバーが出てくるということですが、モニカさん何があったんですかねー…。

あとは、一応ランは生きてた訳で、アメリも他国とは言えますが、「炯眼」は誰なんでしょうか…。

2022.5.29