心和のラノベ感想

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ソードアート・オンライン6 感想

ソードアート・オンライン6

今巻は、ファントム・バレット編の完結編です。そして、ページ数は今現在の中でも、SAOP1巻を除くと最長の445ページ。とは言え、徐々に謎が明かされていく感覚や展開が面白くて読むのが苦ではなかったです。個人的には、今まで(と言ってもまだ6巻ですが)で一番面白かったのではとすら感じました。まぁ、これ単体でというよりかは、これまでの積み上げがあった上での面白さでもありますが。

あらすじ

第3回BoB決勝では、10km四方のフィールドで30人のプレイヤーが覇を争う。シノンからの情報により、容疑者は3人に絞られる。キリトとシノンは済し崩し的に共闘する中で、デス・ガンの犯行を目撃する。

感想

今回のあらすじ書くの難しい!何書いても、ネタバレに触れてしまう…。何となくのポリシーで、あらすじは本筋に触れてはいけない気がするんですよね。そして、感想書くのも難しい、ページ数多いのに。まぁ、感想はネタバレありきでいきますけども。

今巻は、シノンこと朝田詩乃の救済の物語です。過去の銃撃事件は、決して忘れて良いものでもないけれど、負の面だけではなく、当時のシノンの行動で救われた命もある__プラスの面にも目を向けて良いのだと。そして、キリトを見て強さとは結果ではなく、それを目指す過程にあるのだと気付かされた訳です。

今回の犯人は新川兄弟でした。キリト先生の推理が鋭過ぎる笑。共犯とは中々思い付かないというか、推理ものだとタブーなんじゃなかったかな。動機は、現実での失敗から仮想現実であるGGOに逃げ込んだものの、AGI特化によってゲーム内でも立場が無くなったためでした。割り振った経験値は、再分配出来ないってのがみそですね。まっさらバッグがあれば… 。これ、よく考えるとゲームの話ですけど、ある意味現実でも同じことが言えますね。例えば、部活に勤しんで勉強を疎かにするとか、文系理系とか。何かをする選択するということは、何かをしない選択をすることでもあるってね。そんで、自分で決めた道であるならば、ある程度諦めがつくと言うか納得出来るかも知れませんが、今回のケースって、人の話を鵜呑みにした挙句、AGI特化してしまったという経緯ですからね…、可哀想といえば可哀想。

犯罪の手法については、ゲーム内の銃撃に合わせて、現実のもう1人が標的の室内に侵入し、薬品で殺害するというもの。ここで、新川家が医者という設定が生きてきます。こんな感じなので、部屋のロックがしっかりしてれば侵入を許すことはないですし、同居人がいれば対処も可能という事になります。因みに、住所を特定する方法は、プレイヤーが個人情報を端末に入力する際に、ゲーム内アイテムである透明マントと双眼鏡を使用する事で、盗み見ていました。

正直なところ、透明マントってチートアイテム過ぎると思うんですが…。サテライトスキャンを掻い潜れるし、死角から攻撃出来るのヤバないですか?寧ろリアルマネー30万円で買えるの安いと思ってしまうんですけども。透明マントがあれば、正当なプレイでも余裕で頂点極められそうですよね、現にTOP3に残れた訳ですし。というか、新川兄、親から月50万円の仕送りあるとかそっちの方がチートですわ…。僕だったらニートになってますよ笑。そう言えば、SAO帰還者であり、旧ラフコフのメンバーは新川兄の方でした。

僕がシノンだったら事件後、新川恭一には愛想を尽かしてもう関わらないようにすると思うのですが、小説の中でシノンは恭一に対して今後も歩み寄ろうとします。あの狂気さは一時の迷いどころでは無いと思いますけど…。それに、幾度とないストーキングもしてた訳で。これまで、ちゃんと恭一の事を知ろうと努力しなかった自分も責めているんでしょうかね。

最終的には暈されてますが、恭一はシノンが大会参加中にはシノンの部屋に潜り込んでたって事になるんでしょうか。フルダイブ中は、現実での生体反応は全て遮断されるってのは怖いですよね。

おわりに

ファントム・バレット編が完結しました。思っていた以上に犯行は原始的でしたね。ゲームは人生って言葉もありますが、何事もほどほどにが1番ってね。

旧ラフコフのメンバーは今も現実では捕まっていない人がいます。今後も何らかの形で絡んできそうです。

2021.12.14