心和のラノベ感想

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嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん7 死後の影響は生前 感想

嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん7 2009.4

 

今回は、みーまー7巻です。

語り部が大江湯女バージョンでした。というか、みーくんもにもうとも生きてました。

あらすじ

大江湯女は妹の茜と共にアパート暮らしをしていた。しかし赤貧。湯女は、アパートの住人である鶴里新吾の右腕を持って、その他の住人3人の元へ行く。どうやら、アパートの住人4人の誰かがいずれかのタイミングで、鶴里を殺害し、それを推理し合うというタチの悪いゲームの取り決めがあり、偶々湯女が飛び入り参加する事となったのである。

しかし、住人4人の内の1人、久屋白太が行方不明だった。白太がいない事で困惑する住民らだったが、そこで連続殺人が起きていく。一方、湯女は街中で見かけた御園マユを追った先で、白太がマユに監禁されている事を知り…。

感想

あらすじを見れば分かる通りかなりカオスな事が起きてました笑。マユが余計な事をしたせいで被害が甚大なものになってるな…。

今回の語り部は湯女でした。と言っても、みーくんと似た者同士なのでほぼ雰囲気というか読みづらさは健在()。

そもそもの推理ゲームは、鶴里さんが普通に可哀想なだけなんですが、趣旨としては面白いと思います。倫理的にどうかは脇に置いて。

実際には、白太が事件の口火を切った訳ですが、そこでマユが白太を監禁した事で推理ゲームは始まる事なく尻切れトンボになりました…。

何でマユが白太を監禁したかは本人の口から語られる事はなく、湯女の推測では居なくなったみーくん絡みによるものとされていましたが、詳細は不明。パンや水を乱暴に押し付けたり、周囲の臭いだったり中々にグロテスクな描写でした。

で、推理ゲームに参加の余った3人は白太がいない事で弛み、現状をリセットする為という動機から1人が2人を立て続けに殺害するという暴挙に。単純な引き算で犯人も確定。

終盤に現れたみーくんが、白太を解放し、何も知らない白太がその犯人に殺害され、犯人は逮捕?という何も生まない結末という。

因みに、みーくんが前回の襲撃犯から生き残れたのは、海老原さんのお陰みたいな記述があったけれども、海老原さんちょこっとしか出てないしまた色々と雑だな…。

最後の病室の長瀬、ゆずゆず、にもうとというヒロイン達?のみーくんの奪い合いみたいなサービスシーンもありつつ、この作品のメインはまーちゃんでしたと。

湯女さんの懐事情はどーなるの?

今回のbest words

ここで私を殺せば、貴女の貸したゲームソフトが返ってくるとは思わないことね! (p.162 湯女)

あとがき

尻尾にヤドカリを付けたら進化するのはヤドンの事でしょうね。ちょいちょいポケモンネタが出てました。

しっかし、ここまで読んでも目的の分かりづらさとキャラへの愛着が湧いてこねぇ…。いや目的はまーちゃんを喜ばす事なんだろうけど、、、