世界の終わりの庭で 感想

世界の終わりの庭で 2018.9

 

今回は、世界の終わりの庭でです。

独立した短編4つと思いきや、時系列や場所は違えど、どこかしらで繋がりがあるように見える、そんな仕掛けになってました。機械人形がテーマで、登場人物のやり取りには軽快なものがありましたが、一読では理解出来てない部分が多そう。輪廻転生とはまた別なのかな?

感想

アセビ

スクラップ工場で働く機械人形が、掘られてきた機械人形ティフォンと交流する話。

機会人形同士の百合っぽい掛け合いが面白い。「きれい」とは素敵な言葉。4つ目の話の後の時系列になるのかな。右手とか花とかチョウチョとかは作品を通してのキーワードですね。

サブタイのアセビですが、これは馬酔木という植物からでしょうか? 花言葉を見ていて、"あなたと一緒に旅をしましょう"というのがあったのが印象的。

〜わたしの手〜

さっちゃんとゆーちゃんとラーメン屋と小説家。

この短い話が分かりづらかったです。さっちゃんは機械人形の三条最子を指していて、二条オワリのパーソナリティを持っている?

時系列的には後の方だと思われる。

〜神の手〜

偶然に右手を見つけた少女とお花屋さん兼研究者の女性の話。

これは中々面白かったです。年の少し離れた女同士の掛け合いが良かったです。それから、右手と出てきた瞬間に、ティフォンが右手を欠損していたのと関係あるのかなーと思ったり。

枯れない花の研究をした事で、未来のチョウチョの被害を減らせた?かも知れないし、生き物と思って、右手に語りかけた少女の行いに意味があったのかなーと感じる。ティフォンと名付けたのもこの少女か。

二条オワリの大学時代も少し見られました笑。

〜ティフォンの庭〜

チョウチョが人類を滅亡させかけるも、とある花によってそれが食い止められている時代の話。

不老の技術もあり。機械人形が別の星からやって来て開拓?ここに出てくる博士はチョコとは関係ないのかなぁ。

今回のbest words

フッ、感動っていうのはね、一期一会なんだよ。引き返してもう一度味わうことはできない (p.80 さっちゃん)

あとがき

いつもあとがき書く事ないって言ってる入間さんですが、作品の解説をしてくれれば良いのに…。高尚過ぎて付いて行けてない。

偶然は必然?