心和のラノベ感想

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嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん5 欲望の支柱は絆 感想

嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん5 2008.5

 

今回は、みーまー5巻です。

密室殺人事件の解決編。徐々に真実が明らかになっていく過程はちょっと面白かったです。世界観は、グリザイアの果実のエンジェリックハウルを彷彿とさせました。

あらすじ

家の中に閉じ込められ、屋敷の住人が日毎に減っていく。そんな最中、みーくんは停電と共に何者かに打擲され、地下牢に押しやられてしまう。

何とか地下から脱出したみーくんは、板菜種から現状を聞くと共に部屋に閉じ込められていた柚々の救出に動く。探偵役を演じた後、家内は食糧問題もあって殺伐とした雰囲気となる一方、みーくんは断食と部屋に閉じ籠もる生活が続くのだが…。

感想

すっきりしたとは言い難いものの、解決編はそれなりに面白く、後半の日記みたいな日々を経た事が脱出に繋がるのは予想外でした。もっと現実的な逃げ道ありそうなんだけどね…。

因みに、この大変な旅行(?)を終えてみーくんが持ち帰ったものは、昔まーちゃんが描いたみーくんの絵でした。写真と予想したのでニアミスではありましたが、順当にこれを見せる事でまーちゃん復活と相なったのでした。こんなんで良いのん…?

結果的に生存者は、みーくんとゆずゆず、大江湯女と茜だけでした。菜種さんは生きていたものの、犯人として捕まったので無事ではない。

湯女はみーくんと思考がほぼ同じミステリアスな人物、茜は何でも逆の事を言う奇天烈な性格の持ち主でしたが、次回以降もどこかで出てきそう。湯女はみーくんとも似た境遇?佐内利香?

それから、みーくんの本名っぽいのも出てきました。天野×音。天野愛音ですかねぇ。これだと女っぽい名前だけど。

今回の事件については、全て菜種さんが悪いって訳でもなさそう。というか、景子さんが諸悪みたいな所が大きい。いや、菜種さんも十分狂ってるし実際に動機があまり読めないまま旦那とか殺してるし…。これ食糧の為?

自分を守る為の人殺しは悪なのか?というのもまた深遠なるテーマですなぁ。

そもそもが、天野家マニアの景子さんが当時の事件に準えて自殺を図ったのがきっかけらしい。よく分からんけど、食糧とかも敢えて差っ引いていたとのこと。言いなりの貴弘さんも自殺ですって。コナンで刃物で自殺した時の持ち手の話があった気がするけど、ここではそういう言及はなかったです。

以降の殺人に関してもよく分からなかったですけど、食卓に出ていた肉が人肉だったりしたのは、中々に狂気的でそういうのは良かったです。こういうのこそフィクションだよね、みたいな。

ゆずゆずが親も含めてちゃんとした子で、この作品では類稀な常識人サイドだなぁ。

今回のbest words

伏見のあだ名に、ゆずゆずなんてどうかな (p.105 みーくん)

あとがき

主人公が病院送りになるラノベ多すぎ問題。巻き込まれ体質で自己犠牲しがち。

隙間を通る為とは言え断食はキツイなぁ…。