心和のラノベ感想

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アクセル・ワールド23 -黒雪姫の告白- 感想

アクセル・ワールド23 2018.9

 

今回は、AW23巻です。

筆者あとがきの通り、白レギオンとの決着とは全然ならず笑、大胆な黒雪姫の姿と生い立ちの告白、ミラディーとのオラクル救出作戦でした。対インティとしても少しは前進してました。

あらすじ

無限EKに陥った黒雪姫を心配して家を訪ねたハルユキは、黒雪姫の家に泊まる事になってしまった。そこで、ハルユキは黒雪姫の生い立ちを聞くこととなるのだった。

アマテラスを経由してローズ・ミレディーとのコンタクトを取ったハルユキと黒雪姫は、成り行きでミレディーとリアルで対面する事に。目を覚さない恵を探し、ハルユキとミレディー無制限中立フィールドへとダイブする。

感想

けりが付くかと思いきや、逆に伏線というかタスクが増えてる…?という感じでした。まぁ、回収される伏線なら蒔いておくのは良い事ですけども。

前半の黒雪姫の家にハルユキが訪ねるシーンですが、かなり先輩が攻めてましたね…。AWという作品は中々ラブコメ臭は少ないものの、黒雪姫さんハルユキの入浴中に入って来るという。しかも、全然タオルで隠してる感じもなかったんだよな…。えぇ…。

手料理を練習してそうな素振りを見せる黒雪姫の今後にも期待です。

そして、黒雪姫の独白。それは、親が《STLT》という言わば魂に関する研究者であり、《カムラ》(神邑)として黒雪姫をマシンチャイルド、つまり人工授精+魂の上書きをされた存在として育てられたという事実でした。その名残で首筋に数字とバーコードが刻まれているという。

よくもまぁ実の娘にそんな事を出来るなというのと、魂の話になって来るとかなりSAOとの関連性が浮き上がって来るなという風に思いました。最早《レクト》って名前まで出てたし。

魂の上書きによって、優秀な個体を生み出し続けるというのはある意味で理想的である一方で、人道的に悖る行為でもある。近未来な話ではありますが、どう法律も整備されていくのかというのは、決して他人事でない気もします。

しかし、今いる黒雪姫は生まれた時の人格と違うものになってしまっているかも知れない、と考えると怖い話でもあるなと感じます。自我が保てるのかという面もある。

ミレディーのリアルは中2で越賀莟と判明しました。ちっこいキャラ。そもそも黒雪姫が連絡が付かない恵の家に行こうという発想にならなかったのが、驚きというか超ドライだなぁとも思う訳ですが。

無限EK中の黒雪姫はお留守番で、ミレディーとハルユキが恵を探しにダイブし、ミッドタウン内で発見し、何とか脱出する事で、めでたしだったのは良かったです。白レギオンのエネミーのテイム能力がチート過ぎる件について。

そこで、オラクルの他に見つけるのが困難な鍛冶NPCも一緒に見つかる訳ですが、これはかなり物語のスピーディーさを意識した感じですね笑。

ネガビュの打ち合わせで、インティは水ではなく強化した外装で討伐する方針となって、鍛治師を見つけてリードの神器を強化する予定だったものの、即興でハルユキの剣を炎属性無効の強化となりました。

ハルユキが剣の外装を手に入れた意味もここで生きて来ると。なんかこうレベルアップとか強化とかで、徐々に強くなって行くのはSAOとかRPGっぽくてワクワクします。ミレディーも仲間になってくれそうな気配があるので、昨日の敵はって感じで良き。

今回のbest words

ナディルッカス‼︎ (p.154 ハルユキ)

あとがき

ハルユキがアマテラスにケーキを奉納しに行くのはいつになるかなぁ。忘れた頃に出て来ると熱いかも。途中に出て来たセントレア・セントリーのオメガ流合切剣というのも気になります。

ニコはオラマス。