今回は、人間シリーズ1巻です。
どんな話なのかなーと思って読み始めましたが、戯言シリーズの番外編なのは分かるとして、どうやらその中でも例の4つの世界の内の殺人鬼とか呪いとかそういった世界の話っぽいです。
最初は全然知っているキャラクターが出て来なくて読みづらさもあったものの、終盤に向けてちょいちょい戯言シリーズのキャラクターも出て来たりと面白くなってきた感じでした。バトル三昧。
あらすじ
女子高生・無桐伊織はクラスメイトの夏河靖道を正当防衛で殺害してしまう。そこへ現れたのは針金細工のようなシルエットを持つ男・零崎双識であった。「私の妹にならないかい?」そう言って、双識は小さなナイフで人を殺させしめた伊織の才能を高く買う。
逃げ出した伊織は、待ち構えていた早蕨薙真に遭遇する。匂宮の分家に当たる早蕨の名を冠する薙真は、妹の弓矢の敵である零崎を追って、兄の刃渡と共に攻めて来たのだった。
感想
がっつりバトル展開でした。言葉遊びは大分鳴りを潜めて、知らないキャラ達が動いていたので、中盤辺りまでは多少の読みづらさがあったかなと思います。一方で、哀川さんや狐の影が見えたり、実際に零崎人識が出てくるシーンは面白かったです。
話としては、一般人に紛れていた伊織が零崎に見初められる(試験合格?)というのと、零崎に復讐を目論む早蕨薙真らとの抗争に巻き込まれる、といった感じでした。
双識と人識は別に血が繋がっている訳ではなく、零崎一味としての家族という扱いなんでしょうかね。『自殺志願(マインドレンデル)』という鋏の武器を使う双識でしたが、圧倒的な戦闘力という訳でもなさそう。特に最強を前にした時の逃げっぷりは最高でした笑。まぁ、それも時宮時計が作り出した幻影だったようですが。
早蕨の復讐に関しては、人識が弓矢を殺したという過去があったからということでしたが、話の流れとしてはやはり時宮による陰謀説が濃厚かなぁという気もしました。
最後に零崎舞識という名が出ていましたが、これは伊織の新たな名前ってことなんでしょうか。伊織の「〜ですよう」みたいな口調だったり、何だかんだ双識をお兄ちゃんと呼んだりと、どことなく姫ちゃん感があったのは良かったです。
今回のbest words
お兄様、ごきげんよう (p.363 無桐伊織)
あとがき
今回のタイトルの零崎双識さんは亡くなってしまいましたが、次回はまた別の零崎の名を冠したタイトルになっているようです。でも、人識が出てくる方が面白いよね。強いし。何か曲絃糸使い熟してるし笑。
狂っているくらいが丁度良い?