心和のラノベ感想

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ネコソギラジカル(上) 十三階段 感想

ネコソギラジカル(上) 2009.2

 

今回は、戯言シリーズ7巻です。

最終章3部作の第1弾。それぞれ600頁くらいのボリューム感。対狐面の男との前哨戦といった巻でしたが、どう転ぶのかはまだ予想はつかず。逆にあと1200頁何やっていくのか疑問であり期待もしてますが、過去はやってくれないのかなー。謎は結構残ってるとは思いますが。

突如として崩子ちゃんヒロイン回。

あらすじ

ぼくの入院中、姫菜真姫の死亡、哀川潤の行方不明、零崎人識の死亡説と流言蜚語が飛び交う。そんな時現れたのは十三階段を名乗る奇野頼知であった。居合わせたみいこさんから尻尾を巻いて逃げたかのように思えたが、みいこさんは時差的に呪いに苦しむ事となる。

ある意味人質を取られる形となり、招待状に従い狐の面の男のいる場所を目指す。それに同行したのは、哀川さん、闇口崩子ちゃん、石凪萌太くんであった。

感想

薄々気付いていましたが、家出兄妹は只者ではなかったですねー。闇口も石凪も殺し屋の一族らしく。抜け出してきたとは言え、それでもサラブレッドには違いなく。でも崩子ちゃんは、シンプルに主人公の事を好きなんだろうなー何で気付かないかなーって読んでました。姫ちゃんの件も鈍感でしたし。

哀川さんと出夢くんのバトルの詳細は不明ですが(哀川さん優勢?)、2人共が今回の狐の面の男のいる場所へと同行。理澄ちゃん無き出夢くんは、結局双子だったのか二重人格か曖昧な感じで描かれていて少し困惑してますが、どっちも+操作権を出夢くんが持ってたって話が正しい?

哀川さんに関しては、西東天の双子の姉の娘(しかも近親相姦??)という情報が出てきたり、西東含め一度死んだみたいな事も書いてあって、その辺りはまだ謎でした。ノイズ君を轢いたシーンは面白かったです。ただ、クビキリサイクルの真犯人のなりすましの可能性もあるらしく、そこは慎重に見ていきたいです。というか、小唄さん本物ちゃんといたんだ笑。

十三階段は狐面の男が対ぼく用に集めたメンバー達で、西尾維新さんらしい名前の付け方が沢山あって好き。右下るれろが気になってます笑。それぞれにそれぞれの能力を持っているようで、単純戦闘だけではなく、ドクターの絵本園樹なんかは自己評価低めの弱々な感じでした。出夢くんや哀川さんが味方なら余裕そうだけど…。

戦わずして殺す側の奇野については、新種のものも含めて毒を多数仕込んでいるらしく、確かにミステリに出してはいけないキャラでもある笑。このシーンだけを見ると、めちゃくちゃ偽物語を彷彿とさせるけれども、こっちの方が先なんだよなぁ。

正義とか主人公がお人好しとか、他人が苦しむなら自分が苦しむ事を選択する所なんかは物語シリーズにも共通する所だなーと思って見てました。ただ、その考えは自分が苦しむと周りの人が苦しむという視点が抜けてるという。それでも進んで泥を被りに行くのが主人公なんですよね。でも、戯言シリーズの主人公は誘発体質というか疫病神的な部分があるのがアレですが…。

未来視が出来るのに甘んじて殺された?姫菜さんも気になるところ。

今回のbest words

……わん (p.397 崩子)

奴隷とご主人様の関係、中々良いな…。

あとがき

物語シリーズ然り主人公のハーレムが凄い。ただ、今作の主人公は謎多きなのでその部分が少し気に食わなさがあるんだよなぁ。

ストーリー展開がミステリからバトルに変遷してきて、それが原因かは分からないけど面白さが逓減してる感がありますね…。

七々見奈波ってそんなに主人公とのやり取りの描写がないのに、何でちょくちょく話題になるのか不思議。主人公が千賀あかりさんを何故そんな気に入ってるのかも描写不足な気がするけど…。