心和のラノベ感想

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ネコソギラジカル(中) 赤き征裁vs橙なる種 感想

ネコソギラジカル(中)  2009.4

 

今回は、戯言シリーズ8巻です。

哀川さんすら鎧袖一触してのけた想影真心。しかもその真心は主人公のER3時代の元同志で死に別れたと思われた存在だったということで、いきなりの強キャラ登場でした。そして、中巻にして箸休め的な話となって意外ではあったものの、玖渚関連でまだ一悶着ありそうです。あの殺人鬼もようやく。

あらすじ

橙の種、想影真心の登場は両軍に痛み分けを余儀なくする。哀川さんは狐の面の男の手に落ち、出夢くんが死亡、帰り道の闇口濡衣の奇襲によって、ぼくを庇った崩子ちゃんを庇った萌太くんが命を落としてしまう。

十三階段の一部を壊滅させて逃げ出した真心は、ぼくのアパートに居着く。十三階段を裏切らせるべく1人ずつ交渉の場を設けつつ、真心に科せられた呪いの鎖の解除を目論むが、そんな中、西東天はぼくへの投了を申し出るのだった。

感想

登場キャラが多過ぎになってきました笑。十三階段のせいだけれど。

今回は、十三階段の面々との接触を図りながら裏切らせようと動く一方で、想影真心という名前は前から出ていたものの、ポッと出てきたキャラクターによって一気に平和になるという話でした。

哀川さんと言い、真心と言い実験対象みたいな話があって、人為的に生み出された存在なのかとか、死んで生き返ったのかとか疑問はまだ残ってますね。

そして、唐突のラスボスの試合放棄には拍子抜けというか、死者も出て勝手に敵認定してあっさり身を引くとか何という勝手気儘さなのか。ただ、復讐するかと言えばそれもまた違うのも確かだし…。

真心の奇野、時宮、るれろさんの呪いは時間が解決するということで、降り掛かる火の粉を払うだけの主人公にとっては、あまり戦う理由も無い訳で。強いて言えば、哀川さんの奪還なんでしょうけど、死んでも死なない人だしと思うし、でも最悪の狐の面の男の手にあるというのも不安材料な気もする。

真心もヒロイン属性があって、体力バカな雰囲気が出ていますが(神原駿河みたいな)、この戦いが終わったら玖渚と結婚するんだ、的なやり取りもあったので、最終巻は玖渚周りの話になりそうかな。玖渚機関に戻るという話もあったし、最後に出てきた宴九段(滋賀井統乃)は十三階段であり、玖渚と前に仲間でもあったようだし。

それから、お祖父ちゃんっ子だった古槍頭巾ちゃんは可哀想だったけれど、澪標2人組の襲来のピンチに駆け付けたのが零崎人識だったのは、最早殺人鬼じゃなくてヒーローでした。小唄さんは零崎一味は全滅と言っていたが…。

今回のbest words

フレンチクルーラー、百個 (p.260 絵本園樹)

あとがき

ひかりさんかてる子さんか曖昧なままなのが地味に心残り。

公衆電話って鳴る事あるんですかね?笑