キノの旅Ⅲ 感想

キノの旅Ⅲ the Beautiful World

 

今回は、キノの旅3巻です。

200頁と少なめで読み易かったですが、あまり内容は好きではなかったかなぁ。城壁のない国は面白かったです。

感想

〜愛と平和の国〜

愛と平和の歌で他軍を改心させているとして柵を低くしている国の話。その実、攻め込んでいるとされる他国の軍は、その国を攻めるつもりは元々なく、より先にある国に攻め込む為の慰安としていただけだと。

知らない方が良い事もあるんだなぁな話。

〜城壁のない国〜

道中で遊牧民に会って歓待される話。なんだけれど、別れ際に中毒性のある茶を飲まされそうになるという、ヒヤリとする話でもあり…。この集団はパイプを吸わずには生きられなくなってしまった人々だと。

ダンまちのソーマファミリア的な。

〜説得力〜

キノと師匠の訓練中に山賊が現れる話。老婆の師匠が強すぎ問題。撃って良いのは撃たれる覚悟のある奴だけみたいな。

〜同じ顔の国〜

国を作った男女のクローンが生きている国の話。何もかもが効率的で突き詰めてはいるけれど、やはり気味悪さが勝ってしまうんだろうなぁ。逆に人の顔はパーツがそんなに多い訳でも無いのに全然顔が違うのも凄いんですが、確かに同じ顔というのは怖い。

クローンだからこそ流行病には気を付けていたり、出産は全て妊娠の必要がなく流産もないというのは凄いとは言え…。ただ、同じ顔でもそれぞれに個性は多少は出るようで。

他国の砲撃も地下に隠れて回避するという、生命力が強いというか何というか。

〜機械人形の話〜

機械工学の天才が作った機械人形3体、しかし戦争で夫と子供を亡くした発明者は、自身を機会人形として、3体の世話を見ていたという話。これは特に言及することはないかな…。

これも報われない系の話。

〜差別を許さない国〜

サブタイ全否定か笑。×××××に何を入れて良いのか分からないけれど、不衛生なドームで暮らす人々の国の話。めちゃくちゃ罵倒されてるキノですが、国の中の常識の方が非常識というオチ。

〜終わってしまった話〜

キノの数年後の話かと思いきや、前にキノが助けた人目線の話。塞翁が馬なのかは分からんなー。

今回のbest words

すごーい。まっさらー。たいらー (p.115)

あとがき

今回は暗めな話が多かったので、ちょっとダウナーな感じです。

ま、旅には危険もつきものということで。