心和のラノベ感想

1ヶ月15冊読了目標!

とある暗部の少女共棲 感想

とある暗部の少女共棲


今回は、とある暗部の少女共棲です。

表紙はフレンダと麦野なんですが、はいむらきよたかさんの絵に慣れてると違和感ありますね〜。

本編を読んでなくても単品として問題なく読めるとは思いますが、少なくとも旧約は読んでおいた方が良さそう。フレメアもちょこっと出てたり、暗部の話になるので新約以降も読んでる方が楽しめるのは確かですけれど。

あらすじ

『電話の声』によって『アイテム』の面々に齎されたコロシアムの話。保険金を掛けて多額の懸賞金が飛び交う殺し合いの舞台に、新しくメンバーに加わった絹旗最愛や、華野超美を連れて麦野達は乗り込む。

何とか見つけた会場で、女貞木小路楓、花山過蜜、鰐口鋸刃、井上ラスペディアが立ち塞がる。彼女らは自身を『アイテム』と名乗り…。

感想

『アイテム』が主役の小説とは驚きでした。浜面は出てこないんですが、もしかしたら名前が出てないだけで車を運転してたかも?また、絹旗がメンバーに加わった理由が、防御要因が欲しかったからというのはあっさり笑。最初は麦野さん呼びだったんだなぁ。

その他、もうちょっと色々知りたいことあったなとも思いながらも、新情報もいくつかありました。例えば、滝壺が暗部に身を窶した理由が能力目当ての冤罪で、それでも麦野に救われたとか、新入りには加入が一個手前の先輩が着せ替え人形にするとか。

なので、実は滝壺は『アイテム』の中では古参な方という。にしても、『アイテム』って超火力の麦野がいて、トラップ系に加えて爆薬に専門家並みの知識を持つフレンダ、索敵の滝壺に、防御の絹旗とは中々均整の取れたチームだったんだなぁ。滝壺も徐々に?希少価値が高まってきた気がする。

麦野が実は仲間思いというのは意外でもありましたが、それは条件付きで。裏切り者には容赦ないというのは、まさに…。それから、フレンダの友達が多いというのもかなりの強みになるらしい。

そして、今回のメインが5人目の『アイテム』の華野超美。レベル0の変装要因的な立場で入ってきた訳ですが、敵対アイテムに捕縛されて、麦野達の仲間意識を高めるという意味で活躍してました。というか、敵を2人巻き込んで爆発したと見せかけての、ズブズブの暗部だったというのは、やはりアンダーグラウンドの一筋縄ではいかなさを感じます。

そもそも、暗部絡みの話になると搦め手、人死にが当たり前になるのよねぇ…。陰謀とバトルシーンは相変わらず面白いですが、最後の種明かしが続編ありそうな感じもして楽しみです。

今回のbest words

……死んだら何も残らないって言うけどさ、結局それって嘘だよね (p.316 フレンダ)

あとがき

結局、第6位の正体は何なのか、どう物語に絡んでいくのかは未知数ですね。

そう言えば、本の帯に付いているQRコードの動画、僕が観た時500再生くらいだったんですが、これから伸びますかねー…。