今回は、新約とある5巻です。
260ページほどの分量と日常回成分多めだったので、読みやすかったです。表紙はバードウェイっぽいけど、5巻で上条と行動を共にする場面が多かったトールですかね。
あらすじ
『一端覧祭』と呼ばれる、主にオープンキャンパス的な意味合いを持つ文化祭の時期がせまる。上条は、これまでのサボりを吹寄に詰られながらも、既に学園都市内にグレムリンの面々や、オッレルス率いる魔術師らが潜入している事を知る。
オッレルスからグレムリンの目的や、幻想殺しの意味の説明を受ける一方で、グレムリンの一人トールから接触を受ける。バードウェイや木原加群の件をもって、他人への疑心暗鬼が拭えない上条であったが、トールの言うアレイスターの居城である『窓のないビル』に幽閉された、不死の少女フロイライン=クロイトゥーネ救出に賛同し奔走することに。
感想
誰が味方で誰が敵なのか分からなくなってきましたね。話がどこに向かっているのか。グレムリンの目的が、オティヌスの『50%の制約』を撤廃する神槍グングニルの霊装の完成であって、幻想殺しの役割は破壊に対しての原形を思い出させる為の保険のようなものという話も出てきて。
助けたいから助けるという行為が、実は見えないところで悲劇が起きているかも知れない。そんなジレンマに囚われ始めた上条でしたが、やっぱりウジウジはしていられないという感じかな。
それを敵であるグレムリンの一員から喚起されるってのもアレですけど、まぁまだフロイラインを助けた先が見えないので何とも言えないですね。また、上条が他人を騙す側に回ったのも新鮮と言えば新鮮か。
一方で、垣根帝督とか死んだはずのフレンダが出てきたりで楽しみになってきました。フレメアと打ち止めの迷子同士の交流も面白かったですし、フロイラインと友達になるシーンは、風斬を彷彿とさせました。麦野のリハビリ料理でサンドリヨンが再生されたのもびっくりしましたね笑。
まぁ、一番面白かったのはやはり美琴と上条のシーンでしょう。あの後あれで殴られてなさそうなのが怖いんですが…。
今回のbest words
はいはい幻想をぶち殺す。ゲンコロゲンコロ (p.128 上条当麻)
あとがき
登場人物が出揃ってきた感がありますね。
そして、やっぱり学園都市が舞台だと謎の安心感がある笑。