心和のラノベ感想

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新約とある魔術の禁書目録12 感想

新約とある魔術の禁書目録12


今回は、新約とある12巻です。

上条&麦野&浜面vs新たなる魔神‼︎と帯にありますが、実際には上条vs浜面の展開ありで、相手も魔神ではなかったんですけどね…笑。

あらすじ

第15学区ダイヤノイド。そこに現れたサンジェルマンという新たなる敵は、魔術師にも魔神にもカテゴライズされない第3の分類で⁉︎

舞台には、上条とインデックスとオティヌス、アイテムの面々とゴージャスパレス、第6位の藍花悦に扮装した少年。そこには、亡きフレンダも密接に関わっていた。

感想

今回も大枠では何が起こっていたのか判然としないものの、読み終わってみれば物語として成立しているというか、心に残るものがありました。

大雑把には、フレンダの行方を探す少年が藍花悦を騙ってフレンダの隠れ家を目指し、その過程でサンジェルマンに復讐を促され利用されそうになるけれど、フレンダの遺したものに感化され自己を奮い立たせるという、一人の少年の成長が見られる巻だったなと。

フレンダがそんなにコミュニティが広い奴で、闇の中にいながら誕生日プレゼントを沢山用意していたというのが意外でした。フレメアと言いフレンダと言い、新約ではこの姉妹がよく話の基点になりますねー。

サンジェルマンについては、ミサカネットワーク的な形で、概念としての存在だから一人の人間ではないという敵でした。アンの盾を藍花悦に使わせようとさせていた訳ですが、今後メイザースとか史実に基づいたキャラも出てくるんでしょうか。アレイスターはまんまなんですが。

上条と浜面の戦いも見ものでした。浜面は運搬着によって体を強化している分強かったという。お互いが譲れない部分をかけて戦ったので、戦闘の後はすぐに共闘してましたけど笑。自分を犠牲にして周りを助ける上条は間違いなくヒーローなんですが、今回ばかりは浜面に負けて、藍花悦にも良い所を譲る姿勢も見られたので、変わってきてるんだなと。

藍花悦の本人ってちゃんと存在するんですかね…?

今回のbest words

ハッピーバースデーッ‼︎へい、へい、へい。結局、この私から加納ちゃんへのサプライズプレゼントな訳よ‼︎ (p.349 フレンダ)

あとがき

僧正、娘々、ネフテュスという魔神たちが今後どういった動きを見せるんでしょうか。

スフィンクスに追われるオティヌスが微笑ましいんですが、それにしても上条当麻のネームバリューが強すぎ問題。