心和のラノベ感想

1ヶ月15冊読了目標!

とある科学の超電磁砲 感想

とある科学の超電磁砲


今回は、とある科学の超電磁砲です。

超電磁砲』連載15周年記念のスピンオフ小説で書き下ろし。原作のスピンオフのノベライズという稍ややこしいですが、それだけ世界観が広がっているということで。

元々は4章の話で1巻分の予定だったものを、超電磁砲メイン4人の話をそれぞれ入れ込む形にしたようで、個人的には1つの話をやった方が1冊の纏まりとしては良かったのかなーとも感じましたが、それぞれ見せ場を作るならこういう構成になるかなぁ。

感想

白井黒子は躊躇わない〜

週末に美琴ときゃっきゃうふふを考えていた黒子が、格技の補習で風紀委員の先輩である固法美偉を出し抜かなければいけなくなるという話。何か、暗殺教室とかスパイ教室の対クラウス的な展開でした。

固法先輩は強能力『透視能力』の使い手で、黒子の『空間転移』を悉く防いでしまうと。しかし、300メートル離れていても見透かすのは凄い。結果は、黒子が固法先輩の朝風呂を狙って、敢えてフラッシュを見せての搦め手で勝利。それでも、寮監に見つかって美琴とのデートはお預けエンド。

佐天涙子のドロドロ血祭りパラダイス☆〜

血糊で初春を脅かそうとして逆にドッキリを仕掛けられた佐天さんの話。まぁ、容易に結末は想像出来てしまったんですが、いつもやられっぱなしの初春の逆襲があっても良いよねと。

初春の『定温保存』の有用性は結構あるのか。

初春飾利もマジメに仕事する〜

絶対自殺ツール・イグジットAppの事件調査の話。元々は、才能如何に関わらず能力を後付けできるようなアプリを開発していて、その失敗作が出回って、でも自殺ツールを有用と思っている輩がいて…みたいな。開発者は天性の自分の能力を嫌っていると。ちゃんと学園都市らしい話になってますね。

毒と薬は紙一重

御坂美琴とお嬢の終わり〜

一部の独立を求める生徒の反乱によって、『学舎の園』が上空5000mを浮遊する話。これだけ見ると突拍子もないんですが笑、事後処理は美琴と食蜂がいるので問題なし。

大人の都合とか効率だけでは解決しない問題もあるなと思いました。ハルバードは名前も見た目もかっこいいけど実用性は…。

今回のbest words

ふっ、人はお姉様に始まり長い旅路を経て最後に再びお姉様へと還っていく生き物なのですわ (p.260 白井黒子)

あとがき

科学サイドの話になるので、沢山超能力が出てきてそこは面白いかなーと。それに、男要素が少ないのも珍しいかも。

ただやっぱり上条が絡んだ方が面白くなるなーってのも感じる訳で。ギャグも出来るし、レベル0からの這い上がりも出来るし…。