心和のラノベ感想

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新約とある魔術の禁書目録14 感想

新約とある魔術の禁書目録14


今回は、新約とある14巻です。

表紙は、上条と上里の平凡な高校生()コンビです。新約を読み始める前は、絵的に海原っぽい奴かなと思ってましたし、帯の背表紙も今となっては娘々とネフテュスだと分かりますし、表4の葉巻の意味も読み終えたら分かるという。何かこの感覚が好きです。

あらすじ

上条の学生寮に転がり込んで来たネフテュス。そして、話題は夕飯を何にするかという話になり、結果上条は鍋の具材を買いに出掛けることに。そこに現れた上里と戦闘が始まるかと思いきや、赤と黒の異形が姿を見せる。

赤と黒の正体はバードウェイの姉妹であった。魔術には疎いものの、科学方面では天才のパトリシアが何やら寄生生物に取り憑かれ、それを除去する為に姉のレイヴィニア=バードウェイは自身の命を賭して解決策を用意しているとのことで…。

感想

まずは前半の日常パートが面白かったです。オティヌスが可愛い。魔人が身近になりましたっていうサブタイも好き笑。ネフテュスが悪だけではないというラストも、また落とし所としては良かったと思います(家計的にも)。

この作品、インデックスというメインヒロインがいながらも、次々と上条が女の子を助けていく事で、ヒロインが無限増殖していく訳ですが笑、そこについても今回言及がありました。

上里曰く、右手に宿るものの影響ではと。上里も上条に似たようにハーレムが築かれていて、女の子を助ける性質を持っていて。逆に上条は、自身を信じていないだけみたいに突っぱねるんですが、吸血鬼と魅了みたいに、能力とこの性質はセットと考えた方が確かに自然なんだよな…。

理想送りの誕生自体は最近らしく、上里の能力の発現は魔神が上条だけでは頼りない的な話になって、滑り止めみたいな役割でもって宿らせたようで。それで魔神を恨むかなぁという気にもなる。

そして、バードウェイ姉妹の件は上里勢力の暮亞と、加えてネフテュスの奇跡によって、無事どちらも正常に戻るんですが、この一連の出来事さえもアレイスターの計画の内なのかどうか。脳幹の死というのも、必要なルートなんですかね。それから、『黄金』というワードについても現状よく分からないところ。

それから、上条と上里の最終決戦についても暈された形でした。上条に宿る幻想殺しは今までにも、アウレオルスの時やフィアンマの時などで謎の力を発揮していましたが、その裏の力とは一体何なのでしょうか。

今回のbest words

お前ほんとに主夫の道を爆走しているな (p.44 オティヌス)

あとがき

今巻は、上里との決着は着いてはいないものの、バードウェイ姉妹の件は一件落着という話でした。上条周り以外でのハーレム展開は少し嫌悪感もありましたが…。

筆者あとがきの結局ごはんはどうなったんだという言葉に笑いました。