今回は、劣等生21巻です。
司波兄妹が3年生になって初の巻ということで、新たな年の幕開けのような表紙ですね。
あらすじ
戦略級魔法__一度の発動で人口五万人クラス以上の都市または一艦隊を壊滅させることができる魔法__の1つ『シンクロライナー・フュージョン』が南アメリカ大陸で使われたとの報道が流れる。
一方、一校の新入生では、総代で学年唯一の十師族である三矢詩奈とその幼馴染の矢車侍郎などが話題にのぼる。
また、国籍不明船に奇襲をかける一条家だったが、罠にかかり、剛毅はその事件によって重態に陥る。四葉家として、症状に精通した夕歌を派遣するのだった。
それから、七草智一の発案に克人が乗り、二十八家の若い面々に対して、反魔法の風潮への解決策を話し合う会議の場が設けられる。しかし、話はおかしな方向へと向かい…。
感想
戦略級魔法が今後のキーになりそうな予感を感じさせる話になってきました。1回使用されることで、心理的な戦略級魔法使用の緩和といった波及効果も現れそうとのことで。
また、国防軍についても達也依存からの脱却を思案していて、四葉家と国防軍の対立ということにならなければ良いのですが…という感じです。
今回の新キャラとして、主に三矢詩奈と矢車侍郎がいました。詩奈は、ボンバーヘア気味ですが、敏感な聴覚の抑制でイヤーマフを付けているという事情もあるようです。末っ子らしい可愛らしさがあるキャラだなぁと思います。また、侍郎の不正魔法使用にも責任を取る強さも見られました。
侍郎については、家柄として詩奈の護衛というポジションにありながら、才能に恵まれず…それでも何とか一校に通って護衛を自称するという立ち位置でした。エリカを師匠とする流れなので、頑張って欲しいって感じですかね。
今回の敵は、ロシアのベゾブラゾフなんでしょうかね。戦略級魔法の「トゥマーン・ボンバ」についても全体像は明らかになっていませんが、達也の分解が追いつかないという技のようです。イギリスの介入や、USNAも動きを見せていて、日本が蜂の巣状態な感じですよね…。
達也の半裸を見て茹で蛸になる水波は可愛かったです。こういうパターンもあるのかと。
フリズスキャルヴ=エシェロンⅢ?
あとがき
前巻で改めて達也の強力さに度肝を抜かれた訳ですが、今後立ち塞がる敵は、シンプルに達也の魔法で対処できない相手になるのか、制約がかかって本領を発揮できないパターンか…。
次回の、詩奈と侍郎の見せ方も楽しみです。
2022.7.2