魔法科高校の劣等生20 南海騒擾編 感想

魔法科高校の劣等生20


今回は、劣等生20巻です。

沖縄を舞台に、繰り広げられる戦闘。表紙は、あずさと壬生先輩かな。バカンスっぽいけど、やはりバトル展開。

あらすじ

「御用というのは、沖縄に行って欲しいのよ。深雪さんと一緒に」

大亜連合の沖縄侵攻から5年、慰霊祭の出席を真夜から言い渡される。しかし、本当の任務は、西果新島と呼ばれる人工島で行われる竣工記念パーティーで起こるとされるテロの阻止だった。

そのパーティーには雫やほのかだけでなく、五十里を始めとして、花音、あずさ、服部、桐原、壬生、沢木も卒業旅行も兼ねて参加することとなっていた。

感想

今回の敵キャラは、大亜連合の講和反対派とそれに協力するオーストラリアの魔法師2人でした。オーストラリアは実質鎖国のような政策を取っていて、今回の協力は、イギリスの指示によるものだったようです。

周公瑾、顧傑といった強敵に比べて、今回の敵はそんなに大したことはなく、拍子抜けな感じはしました。まぁ、今回は番外編といった風だったのと、味方が多かったのと、先手を打てたのと、達也に何の制約もなかった事が大きかった訳ですが。

国防軍の面々もこの騒ぎには介入していて、風間の大天狗の異名の一部や、藤林と真田のハッキング能力の高さも垣間見れたのは良かったです。

ほのかの達也へのアタックも多くて、いいぞもっとやれって感じでした。深雪も達也を徐々にお兄様から達也様呼びに変えようと努力している様子も見られました。キスにはまだ至らず。

陳祥山と呂剛虎との共闘という展開にもびっくりしました。いや、実際に達也と共闘という訳でなく、利害の一致という感じでしたが。陳祥山のあの胡散臭いキャラデザが物凄く好きです笑。

服部たちの代の活躍というのも今回の見せ場で、桐原の狂戦士っぷりとか、沢木の実力が見れたのは良かったです。あずさも活躍してました。

今巻は何と言っても、達也の力の枷が無ければ、並大抵の敵は目でもないって話でした笑。本当、パワーバランスが難しいキャラですよ…。

あとがき

日本の敵となる勢力が多いなと感じる終わり方でした。イギリスのマクロード然り、大亜連合の陳祥山然り、それからUSNAもかな。

それから、東道青葉が敵か味方か。現時点では、イギリスの敢えてジャズを日本に掴ませるという策略を看破して、真夜に伝えていたので悪い奴には見えませんが…。

あとは、新入生総代の話もチラッと出ていて、次回から3年生編になっていくんでしょうか。そういえば、詩奈となった経緯として、詩乃と被らないようにとありましたが、これはシノンのことですかね笑。

2022.6.28