今回は、劣等生30巻です。
黒いドレスを着た深雪とリーナの表紙なんですが、実はリーナの方が深雪より1cm身長が高いけど、バストは深雪の方があるらしいですよ…。
あらすじ
水波の奪還、そしてカノープス救出に向けて、USNAの政治家であり、カノープスの大叔父であるワイアット・カーティスより協力の申し出が入る。
一方、パールアンドハーミーズ米軍基地に着いた光宣らだったが、そこでアメリカ軍から奇襲を受けていた。咄嗟に光宣を庇う為に魔法を行使した水波は再び倒れてしまう。
感想
ここまで読んでくると、魔法科高校の劣等生という作品は、劣等生と揶揄される達也が居場所を見つけるまでの物語なんじゃないかなーと思えてきます。
状況は当初から大きく変容していて、達也は深雪のガーディアンから次期頭首の婚約者になり、敵対すると思われていた四葉家とはかなり親和的になりました。
そんな訳で、東道青波との決裂もある筈がなく、胡散臭さはありながらも、本編での敵対はなさそうです。ラスボスは光宣のままか。
国防軍との決別も大きかったですね。これも、達也が四葉家での居場所を手に入れた事が関係していて。軽い喧嘩別れみたいな形にはなりましたが、佐伯少将のやり口は目に余るものがありましたし、達也を制御する器でもなさそうでしたし。
面白かったのは、レイラ(劉麗蕾)が将輝に好意を寄せるようになっていたことですね。戦略級魔法師どおし、そして国際的にも良いカップルなのではと思います。裏表紙の絵も微笑ましいです笑。
さて、今回は奪還編だった訳ですが、それはカノープスと水波両方に言えることでした。偶然場所も同じでしたし。水波の方は、紙幅的に厳しいかと思いましたが、最後で連れ帰る事に成功しました。
とは言え、光宣と戦うことなくということだったので、そちらは次回に持ち越し。光宣はレイモンドという仲間はありつつも、孤立し始めた印象です。パラサイト間でもストッパーはかけているようで。まぁ、最後まで水波を強制しなかったのは好感を持てますが…。
それから、次回は未来編とのことですが、正に未来を示唆するような展開もありました。チャンドラセカールも達也のESCAPES計画に加わって、魔法師の自治国家を作る構想だったり。
メイジアンという言葉も出てきて、メイジアンカンパニーに繋がるのかなぁと思いを馳せたり。
残りの伏線としては、藤林響子が軍を辞めて四葉家に入るかどうか、オーストラリアとイギリスの動き辺りでしょうか。
あとがき
今巻で、またしても達也の規格外さが目立っていましたね。本当、1人で潜入工作を完遂してしまう訳ですし笑。
光宣がここまで生き延びるとは…って感じですが、どういう結末となるのか楽しみです。
2022.7.26