魔法科高校の劣等生 司波達也暗殺計画① 感想

2018.10

 

今回は、司波達也暗殺計画1巻です。

魔法科のスピンオフで、司波達也による暗殺計画ではなく、司波達也を暗殺しようとする勢力とそれを阻止する勢力のあれこれを描いたものという事でした。

天使の3P!を読み終わった後に随分と落差のあるものを読み始めた訳ですが笑、これもまたライトノベルの懐の深さと言えそう。

あらすじ

政治的暗殺集団『亜貿社』に所属するナッツこと榛有希は、フィジカルブーストの超能力を持つ少女である。有希は任務中に目撃された男_司波達也を処理する為に奔走することとなる。

事態に気付いた四葉家は、黒羽文弥を偵察隊として派遣。達也を敬愛する文弥は張り切って任に当たるのだが…。

感想

面白かったです。バトルものとして安定してますし、本編の雰囲気そのままといった感じでした。とは言っても、達也と有希の戦力差があり過ぎるのですが。

ある種、因縁を付けられた達也が淡々とそれをあしらっていくというストーリーラインで、暗殺においては相手の底を知ってるかどうかはかなり重要なんだなーと感じる次第でした。

有希も、身体強化や忍者の末裔としての毒物への耐性など強い点があったものの、藪蛇というか、達也は魔法に加えて体術その他穴がないのでね…。シンプルに護衛必要ないし。触らぬ神というやつです。

因みに、達也の出番はほぼ最後だけで(マナースクールに妹を送る良いお兄様してる)、有希との戦闘はほとんど文弥がしてました。ダイレクトペインの使用について、ボクシングのように相手の出方を予想するという達也のアドバイスは印象的でした。

そんなこんながあって、最終的には敢えなく有希、引いては亜貿社は制圧される訳ですが、四葉家が吸収するという結末は、手緩いというか温情が過ぎる気もしました。まぁ、折角出した新キャラが1話で始末されたら、話続かないですからね笑。

そう言えば、体重が掛かったら爆発する椅子とか怖い笑。もし達也がそのままだったらどう対処してたのか気になります。常に構造を監視してる訳ではないだろうし…。最悪、爆発してからの回復使うとかもあり得る。

榛有希→はしばみゆき→羽柴深雪?

今回のbest words

……お前、ヤミが男装しているんじゃないよな? (p.295 有希)

あとがき

本編同様、達也の圧倒的な力はやはり安心感があります。一方で、超能力や魔法は千差万別であり、本編では描き切れない些末な所にも色々な戦闘が行われている一端を見られたのかなーと思います。

禁書の幹部編とか、超電磁砲とかを読んでるような面白さがありました。