心和のラノベ感想

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青春絶対つぶすマンな俺に救いはいらない。2 感想

青春絶対つぶすマンな俺に救いはいらない。2


今回は、青春絶対つぶすマンな俺に救いはいらない。2巻です。

5年間延期しての2巻発売という、空前絶後で前代未聞の今作。この間何があったのかは敢えて聞きませんが…。

あらすじ

「マジで留年あるよ、コレ」

狭山は担任から、最後通牒を突きつけられる。一方、藤崎の出した怪しげな掲示により、仲里杏奈が相談室に現れる。

ギャルのような出立ちの仲里は、狭山同様に留年の危機にあるのだという。藤崎の作戦で、期末テストに向けて様々な方策が採られていくのだが…。

感想

テイストは1巻と同じ感じでした。ただ、藤崎さん今回全然何もやってない笑。こんなに影が薄くて、ただの電波女というか痛い子みたいでいいのん…?

今回のメインは、新登場の仲里さんでした。狭山と同じ境遇のキャラとして登場し、何をしても上手くいかない側の心境と、それでも逃げずに歩みを止めない事が大事であると。

そんな感じの教訓で締められていますが、当の狭山は逆に底辺で居続けるという、うーん。そんな2人の間で決定的に違うのが、仲里さんには超絶優秀な双子の姉がいること。

そして、この姉こそ1巻で狭山に手を差し伸べて、返り討ちにあった本人であるからして。これには少し驚いたのと笑いました。

にしても、矢野さんにもっとスポット当たるかと思ったんですがね…。古賀さん、相田パイセンもほぼ空気でした。

やはり、今作は昨今のラノベの風潮とは逆行している気がしていて、主人公は弱者の立場からずっとひねくれ続けているんですよね。確かに、ヒロインは成長してるんだろうけど…。ひねくれとかっこよさの両方を演出するのは難しい。

今巻で良かったのは、小野寺の可愛いさ。授業サボって電車で2人で遠くに行くなんてのは、少しロマンティック。携帯教えてと乞うてくるのも良かったです。現実だと、こういうの老人ですからね…。

悪い点を挙げると、内容が軽すぎる点だとか、時系列とか話の切り替わりが分かりづらいとか、キャラ同士のやり取りの薄さとかですかね。

誤植も4,5ヶ所はあったように思います。まぁ、これは探すのも楽しいから良いですが。

あとがき

ラストの感じだと、夏休みを今後描いていけそうな終わり方ではありました。結末はどこに向かっていくのやら。

それにしても、本当よくイラストレーターさんが変わらずいらっしゃったなぁと思います。