今回は、劣等生12巻です。
ここからは、アニメ未放送で初めて聞くサブタイトルになりますね。未知の領域。
ただ、前巻での引きや、表紙の双子を見た時に、七草姉妹でダブルセブンなんだろうなと推測できます。そして、七草姉妹に加えてもう1つ七宝琢磨という7を冠する新キャラも登場しました。
あらすじ
2学年に進級した司波兄妹。達也は、昨年の功績が認められて、新設された魔法工学科コースに転属となった。その他、深雪のボディーガードとして水波が付き、幹比古は1科に転属となるなど、新たな生活が始まる。
今年の1年主席は、七宝琢磨。続いて七草姉妹が続く。七草家に強い対抗心を抱く琢磨は、周囲との軋轢を生んでいき…。
感想
七草姉妹にスポットが当たるんだろうなぁ、入学式から入るんだろうなと思っていたのですが、序盤全然出て来ない笑。
400ページ越えというボリュームでしたからね…、色々な事がありました。
今回から、司波兄妹は2年生になった訳で、環境も立場も変わりました。大きな点は、魔法工科のクラスが新設されて、達也がウィードではなくなったところでしょうか。
また、達也らに憧れて第一高校にやってきた隅守くん始め、そういったキャラも出てくるのは新鮮でした。達也らも学年が上がって先輩という立場になった訳で。
今回は、事件らしい事件はなかったですが、火種となりそうな事案はいくつかありました。大きな所で言うと、十師族と師補十八家との軋轢や、反魔法思想の2点でした。この2つは、以前から何度も話題に上がっていた話ではありますが。
小和村真紀という新キャラも出てきましたが、その目的ははっきりとはせず。強い魔法師とのパイプを築こうという意思は見えました。
反魔法思想の件は、ブランシュの時も来訪者編の時も出てきましたが、基本的には反魔法というのは隠れ蓑で、裏側に思惑が隠れているパターンがほとんどですね。
作者さんから、こういった思想とか世論とかを忌避しているきらいを感じます。政治家とかも嫌悪しているんだろうな、と。笑
十三束が意外に強かったのが驚きでした。エイミィとの絡みも今後ありそうな予感がしますね。
今回の新目玉キャラの、七宝と七草姉妹ですが、どちらもレベルが高く強かったものの、やはり司波兄妹世代の強さが際立つ形に落ち着きました。
廿楽先生×達也の腹黒コンビも良かったです。
あとがき
七宝が空回っていた、というのが今巻通しての所感でした。ですが、最後で香澄と和解しかけていたので一件落着というところでしょうか。
そして、周公瑾の影が再び出てきて、無頭竜の残党も出てきました。森崎とリンのやり取りも今後出てきそうですね。
2022.6.4