今回は、わたし、二番目の彼女でいいから。です。
これ略称あるんでしょうか。にばかの的な?
こちらの本は2021年の9月と割と最近出版のもので、来月には3巻が出る予定です。
際どいエロさがありつつも、ただの官能的な話に終わらず、よく練られたストーリーもあって面白かったのでオススメです。
あらすじ
地味な眼鏡男子高校生である桐島は、クラスメイトの早坂と付き合っている。しかし、2人にはお互い好意を持っているものの、それが1番ではなく2番目に好き同士という歪な関係であった。
嫉妬、背徳感渦巻く恋の行方は__
感想
元々は、タイトルを見た時にクズの本懐みたいな話なんだろうなーと思って、別にチェックしていませんでした。ですが、中古本屋で軽く立ち読みした時に、煽情的な口絵と文章を目にして購入を決めました。
背徳感、不健全でありつつも、心理学や哲学的な論拠等も出ていて何か納得できてしまう。単純なイチャイチャ描写だけでも読み易さがありますし、二番目の心情が上手く描かれていつつ、時折笑えるシーンもある。
勿論、口絵とそして文章、内容もえちぃくてそれだけでも価値があるんですが、物語の展開に説得力もあって、後半には文章に仕掛けもあって、単なるエロさだけでないのがこの作品の良い所だと思います。
今まで、甘々なラブコメを何個か読んできて違うなぁ…と思っていたんですが、僕はこういう少しダークな、背徳感ラブコメが好きなのかも知れません。つい最近読んだ「友達の後ろで手を繋ぐ〜」みたいなのも好きでしたし。
そして、IQ180の先輩が書いたとされる恋愛ノートが面白すぎる笑。こういう馬鹿馬鹿しい要素があるのも良いです。お笑い界で使われる天丼という手法がありますが、橘さんと桐島のゲームやるの?やらないの?っていう件がクセになります笑。
なんちゃってミステリー部っていう流れかと思いきや、最後にアナグラムを入れてくる感じもやられたなぁと思わされました。ミステリーの心構えして読んでないし笑。桐島の下の名前を本文でほとんど使ってなかったのもこれの為だったと思うと凄い。
アニメでもそうだけど、タイトル回収する演出好き。
あとがき
そして、最後の挿絵は強すぎでしょ。なんかドロドロの予感がして次巻が楽しみになりますね!
ラノベとしては結構ギリギリを攻めている感じがしますが、この綱渡り感が堪らない!
2022.4.24